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数日後、ガイディックはギルドでソワソワしていた。
今日はナギとケイシーの例の現象を検証する約束をしているのだ。
転来人の担当になれただけでも幸運中の幸運であるのに、例の現象まで現れるとは…
『相性の良い者同士』という条件があるのは確かだが、何を基準としてそう判断するのかはまだわかっていない。長年共に過ごした幼馴染同士だからといって発動するというわけでもなく、ましてや転来人との間で発動したことなど前例があるわけもなく。
さらには欠損部位まで治してしまうスキル持ちまでいるのだから、最早死角なしと言っても過言ではないだろう。
彼らのパーティーは過去最高のパーティーになるかもしれない可能性があり、ガイディックは彼らのことを考えるだけで興奮して鼻血を出す日々を送っていた。
「お待ちしておりました。本日は検証するためですので、訓練所のほうへ向かいましょう。」
「よろしくお願いします。」
ケイシーの返答にナギとケイジは頭を下げて追従した。
さすがギルドの訓練所。めちゃくちゃ広い。壁や屋根なども特殊な加工をしてあるそうで、よっぽどのことがない限り壊れたりはしないのだそうだ。
「では、さっそくですが検証を始めましょう。先日のクエストの時に出した炎魔法は最大値でしたか?」
「あの時は夢中で、よく覚えていないんです。でも、必死だったから全力でやったと思うんですけど。」
「なるほど。ケイジくんがムカデを復活させる前に放っていた魔法が普段の火力ということで間違いないですね?」
「そうです。あれ以上の炎魔法はどれだけ頑張ってみても出たことはありませんでした。」
「いきなり炎魔法で検証するのはいささか危険ですので、まずは探知魔法から検証してみましょう。」
ガイディックはケイシーに探知魔法を発動するよう促した。
「わかりました。いきます!」




