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3人は今、買い物中である。
「コレなんかどーすかね?カワイイと思うんすけど。」
「可愛いは可愛いんですけど、ちょっと可愛すぎませんか?」
「俺はコッチの櫛ほうがいいと思うけど。」
「櫛!いいですね!でもその柄は渋すぎる気が…。」
ギルドで討伐成功の基本報酬をもらった3人はさっそくケイロンとシーティルにお土産を買おうとアレコレ見ている。
ケイロンのお土産は銀細工のバックルが付いたベルトですぐ決まったのだが、シーティルのお土産で意見が割れているのである。
ケイジは可愛いすぎるアクセサリーをと言うし、ナギの選ぶものは渋すぎるものが多いし、なかなか話が纏まらない。
結局、ナギが推す櫛の中で、ケイジがデザインを決めるということでケイシーが纏めた。
「ティルさんもロンさんも喜んでくれるといいっすねー!」
買い物を終え、家へと帰る道中でケイジが楽し気に言う。
「そうだな。俺たちの初仕事の報酬だし、きっと喜んでもらえるさ。」
「もっともっとお返ししていきたいっすね!明日は畑仕事を手伝うっすよー!」
「俺もちゃんと手伝いたいから、圭司朝起こしてくれよ。俺、朝弱いんだよ。」
「了解っす!!」
ナギとケイジが途切れることない会話をしながら歩いてるのを見て、ケイシーは1人今後のことについて考えていた。
考えていたはずだったが、幾度となくナギに言われた「カッコ良かった」を思い出してはニタニタしているのであった。
家に着いて、ケイロンとシーティルにお土産を渡すと泣いて喜んでくれた。
それと、3人で協議した結果、これからのクエストの分も含め討伐報酬の半分を両親に渡しておこうということになった。残りの半分はもちろん、3人の旅費であったり欲しいものを買ったりするお金だ。
ナギもケイジも旅行に行った経験などほぼないと言っていたので、クエストがメインだけど、行く先々で観光するのも悪くないなとケイシーは楽しみにしていた。




