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ガイディックがケイシーの魔法やケイジのスキルの話をしようとした時、個室の扉が開いた。若干気まずそうに少し頬を赤らめたナギが入って来た。
「凪さん!!」「ナギさん!」
「お、おう。お待たせ…。」
ガイディックはにっこりと笑い、話を続けた。
「3人揃ったところで、キミたちの話をしますよ。ナギくんもそこに座ってください。」
「はい。」
3人が並んで座る。ガイディックは満足そうに3人を見て微笑んだ。
「では、ケイジくんのスキルの話から。ケイジくんのスキル、女神の一撃は回復のスキルでしたね。見事な完全回復でした。」
「それイヤミっすか?」
口を尖らせ、ガイディックを睨む。
「違います。スキルが回復だと知らずに敵相手に使ってしまいましたが、敵相手ということを抜きにすると見事な回復だったと思いませんか?」
「うぅむ、そうっすか?おれ、せっかく凪さんとケイシーが痛めつけてくれたのに、元気にしちゃったとしか…。」
「見事だったんですよ、それが。千切れたたくさんの足も全部綺麗に治っていたのです。つまり、ケイジくんのスキルがあれば、例え手や足が千切れてしまっても元に戻るということなのです。ただの回復魔法ではそこまでは出来ないので。」
3人は戦闘中にそんなことまで気が回らなかった。ガイディックに言われて3人は顔を見合わせた。ケイジのスキルがそこまで凄いものだとは思いもしていなかった。
「まぁまだ発動条件もハッキリしませんし、回数制限等もあるのかわかりませんしね。今後、気をつけて様子を見ておいて下さいね。とりあえず、回復系のスキルということがわかっただけでも良かったです。」
3人は何も話せなかった。ガイディックの言葉を理解することでいっぱいいっぱいだった。




