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村に着くが、村は目的地ではないためほぼ素通りして大鬼ムカデが住み着いたという森の近くまで歩を進めた。
ナギとケイジにとってこの世界の獣を見るのは初めてだろうから、先に遠目からでも討伐対象の獣を見てもらおうとケイシーは考えていた。
こそこそと情報にある大鬼ムカデの棲家に近付いて行く。2匹の目撃情報があるとのこと。
ケイシーは探知魔法も使えるが、それも弱のため範囲が狭い。これ以上近付くと勘づかれてしまうかもしれない。ケイシーがまだ作戦も立てていないのに、と焦りを見せ始める。
凪が落ち着きのないケイシーに気付き、ぽんっと肩に手を置き落ち着かせようとしたその時だった。
ケイシーの探知魔法の範囲が一気に広まっていった。離れたところで様子を見ていたガイディックにもそれがわかるほどに。
「え!?どうして!?」
ケイシーが驚きの声を上げるが、余計なことを考えるのは後だ!と気持ちを切り替え、広まった探知魔法により把握した大鬼ムカデの居場所を記憶する。
「居場所がわかりましたよ!そっと近付いて、対象の姿だけをまず確認しに行きましょう!」
「よし、行こう!」「了解っす!」
一連の流れを後方から見守っていたガイディックはますます喜んでいた。昔から稀に起こる現象で、特に相性の良い者同士がパーティーを組んだときに魔力を分け合えるようになってしまうことがあるのだ。それは確率で言えばとてつもない数字になる。まさに奇跡と言っても過言ではないだろう。
(こんなっ!こんな幸運が私のもとにッ!!よしっ!よぉーし!いいぞ!いいぞぉぉ!!たまんねぇなぁ!!)
また興奮しすぎて鼻血が出てしまったガイディックが気持ちの悪い笑みを浮かべて3人の後をついて行く姿は変態そのものであったが、幸いその姿を確認した者はいなかった。




