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「お待たせしました。では行きましょうか。」
ギルドに着いてガイディックを呼び出してもらい、合流した。挨拶もそこそこに出発するようだ。
「あ!すみません、ガイディックさん!ケイジに涼風魔道具の小さいものが欲しいのですが、出発前に買ってきてもいいですか?」
「そうだったっす!おれの!欲しいっす!」
「小さいもので良いのですか?それなら私の持っているもので間に合いますか?間に合うなら使ってくださって結構ですよ。」
「本当っすか!やった!ガイさん、ありがとうっす!」
「良かったですね、ケイジ。さっそく組み込むからローブ貸してください。」
「よろしくっす!ケイシー!」
魔道具をローブに組み込む魔法程度なら弱魔法しか使えないケイシーにも可能で、時間もかからず風通しの良いローブが完成した。
「涼しいっす!ケイシーまじありがとうっす!」
ガイディックはその様子を見ていて、ケイシーの魔法に関心していた。
(弱魔法とはいえ、発動がとても丁寧だな。なるほど。バランスの取れた良いパーティーになりそうだ。)
街から北西方面に、まずは村を目指して歩いていく。ガイディックが3人にガイディックの扱いについて説明を入れた。
「今回のクエストは様々な条件が重なり、私も同行させてもらっていますが、本来なら担当者が同行することはありません。なので今日は私をいない者として扱っていただきたいのです。」
「それはどういうことですか?」
「討伐の作戦や戦闘など、私は一切参加いたしません。キミたちが立てる作戦が例え間違っていたとしても私は口を出さない、ということです。」
「そう、ですよね。これから先3人でクエストをこなしていくのだから、初クエストだからって甘えてはダメですね。わかりました。自分たちで頑張ります!」
ケイシーは頭の中で作戦を練り始めていた。考え事をすると歩く速度が落ちてしまうのをナギやケイジに急かされながら、村への道のりを歩いて行った。




