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翌日。ケイシーの部屋で3人枕を並べて寝て、起きたらシーティルが作ってくれた美味しい朝ご飯を食べ、意気揚々と街へと繰り出した。
「これ、私の弟が作ってるの。他所のより美味しく出来てるからね!まだいっぱいあるから3人共、持っていくといいわ。」
そう言って出掛けにシーティルに渡されたのは干し肉だった。凪は食べたことがあって、美味しいのも知っていたため、とても喜んで受け取った。それと、ケイシーにはお金も渡された。ありがたく受け取り必ず親孝行するんだと意気込んだ。
街までは歩いて2時間はかからないだろう。
昨夜、3人で横になりながら話したことでわかったことが、お互いの年齢だった。ケイシーとケイジは同じ歳でナギは1つ上だそうだ。ナギはもっと年上だと思っていたし、ケイジは年下だと思っていたので少し驚いたが、歳が近くてなんとなく嬉しくもあった。
すっかり仲良くなった3人が楽しく喋りながら行く道中は、あっという間に街まで着いてしまった。
ケイジもナギも物珍しそうにキョロキョロしているが、遊びや観光に使えるお金はないので、また今度!と子供に言い聞かせるような台詞を2人に言い、引っ張るように冒険者ギルドへと連れてきた。
「適性チェックって何するんすか?テストとか?」
「ギルドの中に鑑定の大きな魔道具があるんだ。そこに入って鑑定をしてもらうだけだよ。あ、ほら、あそこに見えるだろう?今他の人がしてもらってるみたいだね。」
ゲートのようなものの中に人が立つと、青い光の横線が中に立った人の上から下まで通っていく。あの青い光が鑑定しているらしい。
「あれは…見たことあるぞ、俺。ばぁちゃんの病院で。ばぁちゃんは寝てあの機械に入ってた。人間ドックとか言ってたな。」
「人間ドックって病気を調べるやつじゃなかったっすか?おれたち健康なのに…。あ!でもおれ、凪さんがいなくなってから寝られないし、食べられないしで不健康だったんで、調べてもらいたいっす!」
「いや、たぶんそれと違いますからね…?」
この人たち本当に大丈夫かな?と少し先行きが不安になってきたケイシーだった。




