表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/136

113








「通り道だから家に寄って注意するように言っておこう。」


「あっしの部下に門番するように言っときやしょう!」


「そっすね!柵もほとんど出来てるし、門番いたら諦めるかもっすね!」


「急ぎましょう!」





いつもの癖でナギアップバージョンの支援魔法を4人に施すとギンジが大声をあげ驚いた。


「な!なんすか!?これは!?こんなことが!?」


ケイシーはしまったと思いつつも今は説明している暇はないと思い直し、先を急ぐ。


「今はそれどころじゃないですよ!急ぎましょう!」


「は!へぇ、へい!」




あっという間に家まで到着する。何やら騒がしい。嫌な予感がした4人は顔を見合わせ、騒がしいほうへと慌てて向かった。


叫び声が聞こえる。悲鳴が聞こえる。怒鳴り声が聞こえる。騒がしいほうへと向かいながら、4人の嫌な予感は増していく一方だった。





そこにはナンシーの首に腕を巻きつけ、周囲を怒鳴りつけながらナイフを振り回す、茶髪の元副リーダーがいた。


「ナンシー!!」


ケイシーが叫ぶ。副リーダーがケイシーのほうを見てケイシーとギンジの姿を確認すると禍々しい笑みを浮かべた。


「あぁ。リーダー。やっと見つけた。なぁ、またオレと組みましょうよ。アンタと一緒にいた頃は本当に楽しかったんだ。なぁ、アンタも楽しかっただろう?」


「あっしは今が幸せなんだ!あの頃は意味もなく毎日イライラしていたが、今は毎日が充実している!ケイシーのダンナやここにいる皆さんのおかげで…」


「ふざけんな!!!アンタ、何腑抜けてんだよ?ギラギラしていたアンタはどこに行ったんだよ?何が充実だ!!つまんねー人間に成り下がりやがって!!」


「お、おい!やめろ!とにかくその子を離せ!あっしに恨みがあるなら、その子は関係ないだろう!」


「恨み?オレはアンタを恨んじゃいねーよ。オレが恨んでるのはそこの役立たずだよ。なぁ、役立たず!お前、役立たずのくせに何調子に乗ってんだよ?役立たずは役立たずらしく地面に這いつくばってりゃいいんだよ!」








「なにそれ。それケイシーのこと言ってんじゃないわよね?」




それは低い低いドスの効いた声で、その声が聞こえた者は皆背筋が凍るほどの恐怖を抱いた。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ