表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/136

112








ナンシーとの仲がぎこちないまま、ケイシーたちには原因がわからないのでどうすることも出来ずにいた。


話しかけてもあからさまに無視されてしまうし、気付くと睨まれているし、ナギもケイジもお手上げだった。


そんなある日、ガイディックからまた呼び出しがかかった。ギンジも一緒に来て欲しいとのこと。


ギンジはその日の仕事の指示を部下たちに話すとケイシーたちと一緒に久しぶりのギルドへと向かう。自分が冒険者時代に評判が悪かったことは知っているので、自分のことを悪く言われるのは良いのだが、ケイシーたちと一緒にいることでケイシーたちの評判も下げてしまうのでは、と心配していた。






ギルドに着いてガイディックを呼び出してもらうといつもの個室に通された。ギンジは個室に入るのは初めてだったからちょっとキョロキョロと挙動不審だった。


すぐにガイディックが部屋に入ってきたと思ったらとても慌てた様子で用件を話し出した。


「お呼び立てして申し訳ありません。さっそくですが、ギンジさん、副リーダーのことは覚えていますよね?」


「あいつぁ、実家に帰ったんでしょう。」


「3日前、彼の実家で事件が起こりました。彼の兄が何者かに重傷を負わされ、それ以降彼が行方不明になっています。彼の部屋には日記帳のようなものがあり、彼の兄やケイシーくんに対する恨みが書き連ねてありました。」


「なんですって!?」


「そして、ギンジさんが盗賊をしている噂のことと、また貴方と行動を共にしたいということも書かれていたそうです。」


「てことはあいつぁあの場所へ行ったってことですかい!?」


「その可能性が高いかと。そして、あの時の盗賊の残りがまだあの場所にいるという情報もありまして。もし、ケイシーくんたちに討伐されたことなどを話してしまったとしたら…。」


「ケイシーのダンナにさらに恨みを持つってことですかい!?」


「おそらく。ケイシーくんの家を特定されるのも時間の問題でしょう。彼の実家のほうはもう彼と関わる気はないようで、ギルドで対応しようにも出来ない状況です。」


「あっしがあの場所に行って、あいつを探してみまさぁ!」


「僕も行きます!」


「ケイシーのダンナは危険ですぜ!あっしだけで大丈夫ですから!」


「いや、俺たちも行こう!ケイシーの家が特定されてしまったらみんなが危険にさらされる!」


「そっすね!おれらで解決するっすよ!」


「すいやせん。ダンナたち!」





ギルドに着いて1時間もたたないうちに凪たちはギルドを後にした。あの場所へ向かうために。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ