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みんなにお土産を配る。みんなでお揃いのマグカップだ。ジルレンシーたちの分もあるとわかるとヴィアンナがケイシーたちに抱きついてお礼を言う。


照れた3人は3人で見つめ合ってはにかんで笑った。




それを窓から覗いているナンシーに誰も気付かずに。






ジルレンシーとヴィアンナは団欒の終わったリビングから出て、ギンジに作ってもらった新しい家へと帰ってきた。ナンシーももう帰っているだろうと思っていた。


予想通りナンシーは自分用に与えられた部屋で布団にくるまっていた。ヴィアンナは扉越しに声をかける。


「ナンシー?いるんでしょ?さっきの態度は何?明日になったらケイシーくんたちに謝りなさいよ。」


ヴィアンナの言葉にナンシーは返事をしなかった。




「なによ!なによ!!あんなヤツ!あんなヤツら!」








朝が来た。いつも通りの朝で、ケイシーとケイジが先に起きている。


「今日はギルドに回収の魔道具を持って行かなきゃいけないので、畑の手伝いは午後からですね。」


「あ!ガイさんのお土産買ってくるの忘れちゃったっす!」


「買ってありますよ!貝を模したペンのインク容器です!素敵だったのでつい買っちゃいました!」


「良かった!ありがとうっす!ケイシー!」


朝ごはんの準備の手伝いに向かうケイジとケイシー。リビングに入るとシーティルとヴィアンナがいた。


「「おはようございます!」」


「おはよう、ケイシー、ケイジくん。よく眠れたかしら?」


「おはようございます。お2人起きるの早いんですねぇ。」


「いっぱい寝れたっす!」


「僕たちはいつもこれくらいに起きますよ。ナギさんだけは朝が弱いんです。」


和やかな雰囲気で4人は朝食の準備をしている。人数が増えて作る量も多くなって作る側は大変そうだ。配膳を手伝うケイシーとケイジもパタパタと何往復もして食卓の上に並べていく。






ケイシーはミルクの入ったケイシーたちがお土産で買ってきたマグカップが並んで、より華やかな食卓になっている気がして、くすぐったくも嬉しかった。





「じゃあ、ナギさん起こしてくるっす!」


「私もジルとナンシーを起こしてくるわ。」






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