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詰め放題(没)

作者: 冬空


そういう所が気に入ったところなのではあるけど、と思いつつももう少し自制して欲しいと思うのだった。


あれがなんであるか、なんて疑問は考えられない、考えたくないミリカは逃げる事だけに集中する。


それは化け物を見てしまったからなのか、この世を怨む憎悪の叫び声を聞いてしまったからなのか不明


あそこの人達見える?」

「『はい。壁や屋根を走り抜けてる人達の事ですよね』」

ミリカはコクリと頷く。

「うん。」


次の日の朝は寝坊する事なく、ルーティンを熟して学校に行った後、部屋へと戻った御華は着替えた。(少しだけ、オシャレな格好で行こう)

タンスの中にあるハンガーに掛かるコーディネートの中から、青と白をメインに使った空をイメージした柄の半袖と、動きやすさを重視した黒の


帰ってきた御華は机の上に置かれた一枚のプリントに頭を悩ませていた。(夢って、夢って……何を書けば良いの!?)


探す前からなんとなく思ってはいた事であるが、聞いていいものか悩んで聞きはしなかった。

だが、先程の光景を見てしまうとその指輪にどんな思い出があるのか気になり、躊躇しつつも


「アウルちゃんはそれで良かったの?」「『はい』」「なら良いのだけど……」釈然としない表情で聞いてしまうのは仕方が無いかも知れない。

アウルがフルーツタルトの代わりに欲したのが何処でも売られている


(よく何かを上に投げる動作するけど、手持無沙汰って奴なのかな?)


その中で唯一変わらないのは、ずっとアウルの背でバランスを崩す事なく寝ているリスのみ。


今日は採取依頼か街中の依頼を受けたいんだけど、協力してくれない


あれから暫くして、テレビを見て時間を潰していた御華は家族一言告げてお風呂に入りに、風呂場に向かった。

風呂場前にある洗面所で服を脱ぎ御華はドアを開ける。「うっ」ドアを開けると、蒸気が充満して見えなかったが、中に溜まった蒸気が出口を求めて此方に向かって来て


あんなに元気な人だと、おじいさんも苦労してるだろうな~~」

数十分の付き合いだけで、ヘトヘトなのに、数ヵ月、もしくは数年の付き合いがあると思われる老人を思って、


「この水の音を聞いていると、落ち着く」

心が和やかになる、癒される、言葉にするのならば幾つでも表現できるだろうが、ミリカが


前回も近くに、それどころか何処にも居なかった。

今回もそのパターンだろうと思ったミリカは、もしかしたら出口も似たパターンなのでは無いかと思い、


あれから何時間経ったのか分からないが、未だに残る痛みにどれだけ強く蹴られたのか想像して、ミリカは体が震えるのを自覚し


そもそも、ミリカがあまり来たことのない右の方面に来たのは、ドラゴンが見れると聞いて来たのだ。

それが人混みが多くて見れないとあれば、ショックは大きい。


今はだいたい何時ぐらいだろう?」

それによって今すぐ宿屋の仕事があるかどうかが知れるので、御華はそれを把握するべく窓に近付き外の様子を伺う。(人通りは朝より多い、かな?後、下からの喧騒も朝方より少ない気がするから……だいたい朝の9時ぐらいだと思って良いのかな?)

ここで過ごし、働く内に身に付けた技術で、


とても疲れきった御華の言葉に、父は苦笑する。


「っ……!」

さすが親子と言うべきか、返す言葉もタイミングもピッタシな返しに御華は威圧されて数歩、


「耳掻きがしたい?」

近づくとどうやら、母が姉に耳掻きをしても良いかとお願いしてるところのよう。

「ええ、」


「うん」

御華と父の間に、なんとも言えない微妙な空気が漂う。

「そうか。」


そこでミリカは口をつぐんだ。

その理由は、後ろの方から期待してます!と言わんばかりのキラキラと煌めく眼差しを向けられている事に気付いたからだ。

今ここで


何故なら、大好きな従魔と同じ感動、同じ楽しさ、同じ幸せを一時的とは言え完全に共有し合えるのだ。ミリカにとってそれは嬉しくて堪らない事だったのだ。


もし本が少なかったとしたら、残りの空間には何が入ってるというのか?

カフェや飲食店などが入った複合施設とでも言うのだろうか?

それだったらもう、図書館とは呼べない。

つらつらとそんな事を考えてしまったが、それはないだろうとイユリは思う。


ミリカは同意しつつも、イユリを急かして


奴が来るまでに、奴が仕向けた魔物達を下せるでしょう。


「ふふ。何の目的で私の国を攻めに来たのかは知らないけれど、好都合よ」


疑問に思いつつも書かれてあった事を読むと御華の顔はみるみる青白くなる。「ど、どどどどどどしよう!?」

アワアワと忙しなく右に左に行ったり来たりする御華の様子は尋常ではない。

だが、それも仕方がない事だろう。

書かれていた事がそれだけ重要な事なのだから。

その貼り紙に書かれてあった内容とは、『今日の夜9時、噴水広場で季癒ちゃんと待ち合わせ』と書かれていたのだった。

記憶にしておく為にも、行く前に書いた友達との大事な約束を今になるまで忘れていた御華は、動揺した頭で何をすべきか一生懸命に考える。

(まずは謝らないと!楽しくて忘れてました。ごめんなさい、て……ああ!それだと季癒ちゃんと待ち合わせるより楽しむ方が良かったとか受け取られないかな?!それなら、ごめんなさいだけの方が良い!!でもでも、理由を聞かれたらなんて答えれば良いんだろう?!)

ああでもない、こうでもないと悩んでる内に時間は過ぎ、とうとう吹っ切れた御華が大声を上げた。

「ううーー!!もう素直に謝って!理由を聞かれたら全てを話そう!よし!」

これで一件落着とばかりに、御華は


「そんなに分かりやすいかな?」

色々弄って変えた筈なのに一発でバレてしまった事に、御華は若干気落ちしてしまう。

「見た目では分かりにくかったよ?!ただ、なんとなく」


「今回の捜索。私達も本気で取り掛かりますので、よろしくお願いしますね。と、あいつらのリーダーからの伝言だそうだ」

「「「「「っ!!!」」」」」

発せられた伝言に、誰も彼もがバッ!と目を見開きやる気を


貴方方は本気で取り組んでおるのでしょうか?」

最初の一言から努力を否定する事を言われて、そこかしこから奥歯を強く噛みしめる音が響いた。

「私にはそれが疑問でなりません。私達が様々な方への調査をした所、目撃情報が多く得られました。少ない情報からそれだけの情報が得られたのに、貴方方は一つも得られてないとおっしゃってました。本当にそうなのでしょうか?ただ、」


あいつらのリーダーからの伝言だ。イラッ!とするかも知れねぇがしっかり聞いてくれ!」

そこで男は言葉を区切ると息を大きく吸った。

「私達


『これどっちが勝つんだろう?!』


その様子を見ていたミリカは試合を見ているようなワクワクとした面持ちでどちらが勝つのか考える。

そんな事をやってる間に、


…………分かる。分かるぞ。更衣室は普通、着替える場所の筈なのにそこを選んだ理由が気になるのだろう?

その理由は簡単だ。ただ単純に更衣室の窓から射す日の光がとても心地好いからである。


「国王様、お帰りなさいませ」


「ええ。お出迎えありがとう。お風呂の準備をお願い」


「はっ!承知致しました。準備して参ります」


私の命令に従い、執事が部屋から立ち去るのを見届けてから私は顎に指を当てる。


「お風呂の準備が整うまで暇になってしまったわ」


久しぶりの戦争で張り切り過ぎて今日中の公務は終えてしまって、やる事がないのよね。


「最近できていない事でもしましょうか。本は買うだけ買って読めてなかったからちょうど良いでしょう」


大禍時の森の中、二人の少女は手を繋いで歩いてる。

この先には大きな獣が待ち構えてるとも知らずに。

あの獣と出会ってどんな反応をするのか。

きっと驚愕の表情を浮かべる筈よ。

いやいや。困惑の顔だろう?

気絶するんじゃない?

気付いた時にはパックリと食べられてるかもよ?

動じないと思う。

それはない。

うん。あれを見て動じない生物はいないよ。

あれを見て驚かないなら私手製の花冠をプレゼントしても良い。

それは賭けるって事で良い?

ええ!それは無いって断言できるもの。

ふにゃあ、じゃあ僕は驚かない方で。もし当たったら僕手製の鍬を進呈しよう。

よし。なら自分は驚く方に。当たったら炎の巨像をプレゼントしよう。

おいおい。分かっててやる賭けって楽しいのかよ?

ちっち。そんな野暮な事は言わないのが男らしさってもんだぜ。

そうよそうよ。雰囲気を察して楽しみなさい!

はいはい。俺達らしく楽しめば良いんだろ?分かったよ

むむ!気に障る言い方ね。

わ、わーい。楽しいよーー。

そそ。それで良いのよ。

わぁーーチョロ

だね~~

微笑ましいの間違いだろ

バカが、正しい

あ?

……逃げるが勝ち。

賭けを忘れるなよ

僕が監視しておくよ

リョロリョロにょろ

どんな返事だよ。

そうそう。でも面白い

リョロリョロにょろ……癖になる

そんな事やってると先越されたりして

ないない……フラグだよ?

分かってる~~

チャラい!

雑巾一個!

そろそろ止めて。大事な所見逃すわよ。

それはヤダ。行って来る~~

バ~~イ

また後で

お菓子を作って来るよ~~

待ってるわ。


一部の者達は茫然自失になっているが、その他の者は大慌てて逃げ出すが、それは無意味だとばかりに星は地面に


(今だったら仕返しだって出来そう……今まで散々舐めさせられた辛辣を倍にして返して……ふふふ……後悔したってもう遅い)

よっぽど恨みがあるのだろう、妄想の中で彼等がどんな目にあってるのかは分からないがヨリはとても嬉しそうに遠くを見詰めながら笑むヨリは傍目から見るととても狂気的。

まさか自分が狂人のような笑みを浮かべてるなんて思いもしないヨリは妄想しながら薬草採取に精を出すの


なく、まず間違いなく好機と奇特の目に晒されてしまった筈と考えて、


補足にはなるが、先程の精神攻撃で横になった氷夜は気絶したフリをするつもりが眠気に襲われて約4、5分ほど眠りについてしまったのでその間に起こった事については知らない。


「恋人は出来たかしら?」

「出来てないわよ。母さんの方は、父さんとデートは出来てるの?」

「いいえ、仕事が忙しくてデートは出来てないわ」


「ママとパパが帰って来たのかな?」「この時間帯にお届け物が届く予定もなかった筈だから、母さんと父さんだと思うわよ」

「じゃあ、」


(確かに、跳ぶのを失敗して落ちる猫の姿は可愛いわ)

御華や出演者達が可愛いと言ってしまうのも理解できると姉は思う。

(だけど、御華の可愛さの前には)


「たっだいまーー!!」

玄関のドアを開けて家へと戻って来た御華は元気良く帰宅した事を告げた。

その声に反応するように、居間の方から「おかえりなさい」と声が聞こえて来た。

「ぅんしょ」それから御華は靴を脱ぐと


その正論の通り、姉の部屋で偶々見つけたいと言ったのは御華だ。

それで文句を


「…………」あの後、姉と一緒に朝まで寝た御華は昨日の事を忘れるかのように無言で料理を作っていた。

その手際はとても早く、あっという間に料理が出来上がって


「まずは簡単な理科か、ら……?」

簡単な物から始めようとした御華は、理科の問題文を見て頭に疑問符を浮かべる。

その目線の先には紙の右下に書かれた『5/1』の文字。

それが何を指すのか分からず御華は首を傾げた。

「なにこれ?」御華は疑問を漏らしつつも、何かあるのかと思って画面に指を這わせて上に下へと動かしたりして


まだ御華に教えて上げられる程、納得がいって無いのよ」

姉の言葉に御華はキョトンとした表情を浮かべる。

「?……優勝したんじゃないの?」「ええ、優勝したわ」

「じゃあ、なんで納得してないの?」

意味が分からないと言った表情で御華は問い掛けた。


(でも、そうなるとこの状況を説明できないのよね。今、外で降り注いでいる雨が何の予兆も無く降るなんてあり得ない、て思いたい所だけど、天気は摩訶不思議なもの。今の科学だけでは証明できない事はある。今回の豪雨もそれに当て嵌まるのか、それとも何処からやって来た雨曇が何かしらの要因で豪雨を降らせたと考えるべきかしら?)


たぶん、いえ必ず、読んだ方の中で何かしらの答えは見つけていると思います。


受取り手によって意味が変わるように、答えも千差万別と言っても過言ではありません。


ですが、その中から是非とも、答えを見つけてみてください。


その答えを知った時に何を思うのかは私では予想もつきませんが、納得が行く答えであれば嬉しいです。




それでも姉は落ち着かせるように頭を撫でながら側にいる事で恐怖を和らげる事にした。


「お、お姉ちゃん。か、雷とか降ったりしないよね?」

御華は体をブルブルと震わせながら外を指差しながら姉に


夜なのでは無いかと一瞬錯覚してしまうほどに暗い曇り空といつ雷がゴロゴロと音を立てながら落ちて来てもおかしくない豪雨……この中で学校に行けと言われたら行きたく無い天気であった。


「久しぶりに着るけど、汚れとか無いよね?」

気になった御華は両手で大きくカッパを広げて、大きな汚れが無いか確認をする。

「うん!」特に泥などの汚れが無いと分かると、


まず今回の狩人生活はパーティープレイをメインにしてるゲームみたいで、それに合わせて難易度が高くなってるの。それは一人プレイでも変わらないけど、さっきパーティープレイがメインって言った通り、そのパーティープレイをした時に起こるイベントが盛りだくさん!


「うぅ~~~~!!」そんな三人の様子も気にも止めず、氷夜は涙を流しながら泣き声のような、唸るような声を上げた。

「だ、大丈夫!?」「どうしたの!?」「何があったの!?」

その様子に季癒も含め三人は氷夜の傍に行き、呼掛けた。

「うぅ……なんて」「へっ?」「「えっ?」」



が―――「ゴホン!ゴホン!」どうしたの?」「い、いやぁ~~とても素晴らしいアピールだったよ~~うんうん。とても素晴らしいアピールだった~~」「そ、そうね!ユサルが好きな事は十分伝わって来たよ!」

とても嬉しそうに御華にしか分からない話が続く事に、つまらなさを感じた氷夜と季癒は無理矢理話を終わらせた。

「そう?」「うん!だから、次に移って良い?」「う~~ん……良いよ!」「ありがとう!じゃあ、次は季癒ちゃんのアピールタイムだ~~!!」

悩む素振りは気になったものの、氷夜はこうして次へのバトンを繋げた。


「ふふふ。勘違いさせてしまってごめんなさい」


「うんうん。大丈夫だよ」


「ありがとう。それよりも、はい、あーーん」


「あーーん」


それは止められる。「それはさせない」「っ!!」


「う~~~~ん、そうだったかな?」

その時の事をあまり覚えていない御華は、それを例に出されても


ちょっかいをかけ始めた氷夜を止めようとするが、怒った御華の声に遮られる。


話してる途中にいきなり割り込んだ延び放題にしてる女の子……氷夜が


「むっ!私はバカじゃないよ!?」「またまた~~嘘ついたって無駄だよ~~?」「ちょ、ちょっと氷夜ちゃん……」

「むむぅ!!氷夜ちゃんには言われたくないよ!!」「なんだ、と~~」「ふ、二人ともそこまでにして!」

喧嘩を始めかけた二人の間に分け入ると


話してる途中にいきなり割り込んだ延び放題にしてる女の子……氷夜が


その想いは私だけが抱いてる想いかも知れないが、隣にいる狼も同じ事を想ってくれていたら嬉しい


満足行くまで星空を眺めようか


(私の為に頑張ってくれた姉さんに悪いことしちゃったな……)


「父さん直伝のお粥だけど、ちゃんと出来ていて良かったわ」


姉はそう言うと料理完成へと向けて取り掛かるのだった


(電気をつけるついでに喉乾いたら飲みに行こう)


すぐに時間を確認しようとした御華は、先程まで感じていた熱が綺麗さっぱり無くなっている事に気づいて首を傾げる。

「さ」


少し風に煽られたら簡単に捲れてしまうかも知れないと心配になってしまうほど心もとない。


それだけであれば、色気がある服を着たお嬢様の終わっただろうが、


取りやすいように下段に置かれているカップには目もくれず、上段に置かれたゆるキャラチックのハチが描かれたコップに


遥か昔、人が獣であった頃から残る本能ともいうべきものに、思考や思いなどはまったく通じない。


(今回は目が覚めたから良かったけど、また待たれそうになるのは嫌だからストレッチして眠気をとろう)


__________________


なんて、格好つけた台詞から始まった試練もといい試験だが、ミリカは頑張った。


十種類以上はある商品をゆっくりと思い出しながら言い当てて行ったのだ。


その中には他よりも名前が長い商品、見た目は似てる商品など、難易度の高い物が数種類あった筈なのに、ミリカは見事言い当てたみせた。


その時は私もスゴいと思ったものだ……っと、話を戻す。


なんとか全てを言い当ててみせたミリカは精神的な疲れからか、荒い息を吐いていた。


昨日の内にチェック表でも作っていたのか、採点をしていたシラは一度休憩して来るようにミリカに伝えると、ミリカは休みに向かって行った。


私もその後を追ってどうなるのか見届けよう―――



その選択をした私を後悔する。

何故かって?それ、はな……熱く練習してる中で一人、仲間でも無い私は共有も、話しかけることも出来ず、ただただ見てる事しか出来ないからだ。


グスッ……その後の事はあまり覚えてないが、練習は夕暮れ時まで続いて、ミリカはクタクタの状態で宿屋へと戻って行ったのだけは覚えてる。


あれからどれ程の時間が経ったのだろうか……私の口から語れるのは、熾烈な戦いを繰り広げた末にミリカが敗北した事だけ……戦いに敗れたミリカは精神的な疲れで大きな息を吐く。

「はぁ~~~~……後少しだったのに……」

途中から勝負感覚になってしまったミリカは悔しそうに声を漏らした。

そんなミリカとは打って変わってシラは、持ち歩いているメモに何かを書きながら呟く。

「……少し教え直すだけで良いですね。これなら、次の計画に移るのも早くしても良いかも知れません」

その呟きは悔しがってるミリカには聞こえていなかったが、今まで以上の試練が待ち構える事になったのだった。

「そろそろ次の場所に移動しますが、よろしいですか?」「は、はい……」

「では、また着いて来てください」

シラはまた指示を出すと歩き始め、ミリカは「はい」っと返事を返すとそれに続いて行く………

__________________

あれから話は一気に跳ぶが、ミリカは全身筋肉痛になった。

はい?っと突然の事に頭に疑問符がいくつも浮かぶだろう。

それについては簡潔にだが説明させていただこう。

まず、『ミリカが頑張る』⇒『それを見てシラが本気になる』⇒『徹底的に特訓される』⇒『全身筋肉痛になる』

これが起こった事の全て……前にも同じような事があったと思うかも知れないが、シラはとても教育熱心だとだけ言っておこう。

ともかく、そんな事があってミリカは


、この部屋には様々な茶葉がありますので、」


入り乱れる人混みの中に呑み込まれていた。

「あぷっ……と、通して……」

その中でも、ミリカはなんとか抜け出そうと頑張るか一向に出れそうにない。


今すぐにでも食べたい衝動に駆られるが、


その時の流れにミリカは、何度か体験してる筈にも関わらず、不思議な感覚を抱く。

「う~~ん……」(終わってモヤモヤ~~ってする……)

言い難い心の


「うっ、狭い……」


その表情から何かがあったのかは悟ったミリカだが、何があったのか知らないだけに首を傾げ、


「で、でも、後輩の気持ちも分かるよ。着替え忘れて、次の日に出すのが恥ずかしかったんだよね?」「うぅ……」

ユマの純粋に助けようと思って発せられた言葉に、その通りだと思うが

ただ恥ずかしかったからなんて理由は恥ずくて言えないミリカは小さく呻いた。


そんな表情をするマヒナを無視して、ミリカはもう一度皿を見回すが、何処にもステーキがなかった。


それを見てミリカは頭が真っ白になってしまった。


__________________

あれから数分程の時間が経過したが、一向に帰る気配が無くて女将は

「アンタ達、そろそろ帰んな」


、首謀者が言っていた『あの方』について女将が知ってるような感じがしたユマは思わず聞いて


自分が預かり知らぬ所で起こっていた、街壊滅計画まちかいめつけいかくと言う大きな事件……そんな大事件に巻きこれた側の驚愕をユマに伝えるが、


あっと言う間の出来事にミリカは目を白黒させるかの如く、心があっちこっちに動き回って


少しずつ、兄離れをさせようとしてたなんて言えない兄は、


緊迫した状況、誰もが声を発せずにいる中で、この状況を生み出す


マスカットきゃ……


『マスカットキャラってなんだ?あれ?俺のキャラなんだっけ?』


確か~~ゆる可愛マスコットキャラ、ヘルハウンドだったは


_その様子を現すなら、まるで音楽を奏でてるようだ。

ゴシゴシっとモップをかける音が宿内に響き、ゴトっと椅子を置く音が単調な音にリズム感を与えていた。_


その様子を背後にある棚の上から見つつも、箱が何処にあるのか確認していた


「?」


ミリカはそのキラキラとした瞳を向けられる理由が分からなくて首を傾げてしまう。

すると、少年は


ミリカがとても大丈夫そうには見えなか、ミリカがそう言


涙を流しながら必死に痛みを誤魔化そうと体をあっちこっちへと動かしていた。


女将が呆れてるのに対してミリカは


悲壮な別れかたをしてるが、ただの補習である。


(賄いとは思えない程、美味しかった!冷めても美味しいなんて、どんな方法なんだろう?でもやっぱり、出来たてが食べたかったな……)


お昼頃に買ったお茶~


終わる頃には空になっていた~~


はぁー、はぁー、私が悪かったからっ、不貞腐れないでおくれ」


(くよくよ悩んでいても仕方が無い!早く覚えて帰ろう!)


賄いを作ってる時に女将が呟いていたのだ、『もう無くなったね』と……それを偶々聞いていたユマは


「くそっ!」


何故だ!勇者達が魔王を討伐し、平和な時代が訪れると誰もが思った時に、何故!天災が現れるのだ!!


「オルスター総指揮!怒りを静めてください!」


「分かっている!だが「総指揮が怒りに身を任せていては士気に影響がでます!!」なに……」


私はキッ!と彼を睨む。だがそこで気づいた……いや、思い出したのだ。必死に私を諫めてくれるスナク武官こそが、天災の権化たる化け物に怒りを抱いていることに……そして、戦場で今も戦っている仲間達に申し訳なさと遣る瀬無さを感じてる彼の前で、私は自分の感情のままに当たり散らしていたのだ。これは総指揮としても、人としても許せない行為だ。


「スナク武官、貴殿の尽力に感謝する。お陰で私は、我を取り戻せたのだ」


「いえ、私はただ、当然の事をしたまでですよ」


これが未来の騎士団長と呼ばれる男か……


冬のバス停


氷がツルツル


滑ったら痛い



雪雪崩の音


慌てて外みたら


唯の風の音



ツルツル


また滑る


ただ痛い


御華は、今日と言う日を楽しみにしていた。


何故かって?


姉と料理を一緒に作るのが楽しみだからだ。


「わくわく!うずうず!」


気持ちを声に出すほど、楽しみらしい。

姉が来るのを台所で待つ御華の元に、姉がやって来た。


「そんなに楽しみだったのね」


姉は楽しみに待つ御華を見て、そう声を掛けた。


「うん!!」


姉が来たことで、御華のテンションMAXになり、大声で頷いた。


「ふふ、それじゃあ始めましょうか」



えっらほぃっさー、ほっさっさせーー


「同志諸君!おはよう!」


教室に着いた俺は、同志達に挨拶をした!

もちろん、同志達は応じてくれた。


「ほんと、何言ってんだ?(おはようございます!)」


「キモッ(導師、おはようございます!)」


「はっ!イカれた野郎なんて無視しろよ!(カッコいいっす、先輩!)」


フハハハハハー!同志達の清清しい挨拶が返って来る!

これが、俺の青春!

同志達と共に、俺は無双をして見せる!


「うん!今日も素晴らしい挨拶をありがとう!」


「根村さん!」


勇気を出して根村さんに声を掛けた。


「何の用ですか?」


返事をしながら振り替える根村さん…………はっ!呼吸が止まってた!どどうしよう!緊張してきた!落ち着け私!息を吸うんだ!スー…ハー…スー…ハー……よし!言うぞ!


「わ、私と結婚してください!」


……ッ!わわわわ私何を言ってるんだああああ!!!


「良いですよ」


恋が終わったあああ!!ちくしょーーー!!………?


「へぇ……今なんて……」


「良いですよ」


私はフリーズした。

再起動したと同時に叫んだ。


「……………よっしゃーー!!!」


お父さん、お母さん!私やったよ!

恋の終わりが一変、天国に昇るような気持ち!

はぁ~~~~最高~~~!!!


「ただし、貴女との間に子供は作りません」


「えっ!どうして!」


ふ、普通、けけけ結婚!したら子供を作るものじゃないの!


「はぁー……勘違いしないでください。私は貴女のことが好きではありません」


根村さんは、何を考えているのか分からない瞳で私を見てくる。


「じゃ、じゃあ…なんで………」


体が震えてるのを自覚しながら、私は声を震わせながら聞いた。


「私は貴女に興味がありません」


根村さんは、本当にそう思っていると思わせる程の冷たい瞳を私は見た。


「それ……!じゃあどうして!」


私は分からなかった。


好きでも無いのに結婚をすると言う彼が。


私の恋心を傷つけた彼にたいする、怒りと悲しみが綯交ぜになって、私自身も驚く程の声量で叫んだ。


「孤独が嫌だからですよ」


彼は、ピクリとも驚いた様子も見せずに淡々と理由を語った。


「孤独が嫌だから………そんな理由で結婚をするんですか!」


私は、ここが会社だと言うことも忘れて叫ぶ。


彼が好きで堪らなかった私は、彼の言葉で心がズタズタに引き裂かれた思いだ。


「それの何が悪いですか?」


私の言葉など届いていないのか、まったく意味が分からないと不思議に根暗さんは首を傾げる。


「そう、ですか……」


彼は、愛を知らないんだ……なら!


「私が愛と言うものを教えて上げます!!」


私が教えるしかない!


「はっ?何、を、言ってるのですか?」


カーテンが閉め切られ、真っ暗となった部屋の隅に蹲り、少年は、誰に向けてなのか分からない謝罪をし続ける。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」


その少年の名は、幼居おさない 勇矢ゆうや。人殺しである。しかし、ただの人殺しでは無い。その理由については彼の過去を掘り返す必要がある。それは今から数ヵ月前……

______________


「ここの計算方は……」などと先生が説明してるのを聞きながら、僕は必死になって黒板に書かれて行く文字をノートに写していく。それを授業が終わるまでずっと書き続けるから、毎回、授業が終わると机に倒れてしまうんだ。だけど、それはよく邪魔される事が多い。今日だってそうだ、


「おーい!勇矢は居るかーー?!」


そう言って教室に入って来たのは、赤前あかさき 周火まかさだ。周火はヤンチャ者として校内で有名だ。そんな周火がどうしていつも僕を呼ぶのかは分からない。だけど、周火と関わり初めてからは、


周火がそう問い掛けると皆は僕の方を一斉に指差すんだ。


「御華~」


「あぅ~~」


私が声を掛ければ、可愛い声を上げて返してくれる。


はぅ~~、良い~~~!


「あぁ、ジュドーヌ」


「ザリューカー様ー!」


ぎゅ!


二人の男女が抱き合う。

お互いの温もりを感じるかのように。


「会いたかった!」


「えぇ!わたくしもザリューカー様にお会いしたかったですわ!」


「君もそう思ってくれるのかい?君の居ない日々は辛く悲しくもあった。だが、君に会えただけでその気持ちも消えてしまったよ」


そう言って、女性に笑顔を向ける男性。


「私も!ザリューカー様に会えない日々は辛かったですわ!」


女性は涙を浮かべながら、男性に笑顔を向けた。


「ふふ、君の涙も美しいね」


男性は、女性の涙を指の腹で拭いながら言った。


「もう!からかわないでくださいませ!」


女性は頬を膨らませながらも、男性を熱い瞳で見つめる。


「ジュドーヌ……」


男性女性に、顔を近づけて行く。


「ザリューカー様……」


女性も、男性が何をしたいのかを理解して。

目を瞑り、唇を突きだした。


誰もが思うだろう。


二人の明るい未来が見えると……


しかし、そうはならなかった。


バキューン


銃声が響いたからだ。

銃声、つまり、銃弾が撃たれたと言うこと。


ボタボタ


何かが滴り落ちる音が聞こえる。


バタン


「ッ?!……えーとですね。廃墟かと思って入ってしまったんです」


少女はビクビクしながらも、理由を額男に伝えた。


ドコン!


「家の組織がボロいって言いたいのか!」


びくっ!


「違います違います!」


そう悩んでいた時でした。

いきなり思考に靄がかかってきたのは。


(こ、これは何?だ、段々と思考が、でき、なく、なって……)


「『ご、ご主人!しっかりして!』」


アウルの声を最後に、私の意識が途切れました。

_________________


次に目が覚めたのは、牢屋の中でした。

起きてすぐ、気が付いたのです。

アウルが首もとから居なくなっていることに。

アウルが居ない事に気付いた私は、頭が混乱してしまって、


「アウルー!アウルー!」


居ないと分かりながらも、大声を上げて、アウルを呼んだのですが…………


「うるさいよ!」


びくっ!


隣から怒声が聞こえたのです。


「す、すいません!」


話し合い、と言う名のお仕置きが終わり開放するつもりだったが、何をしていたのか聞いた。


もちろん、とっびっきりの笑顔で


主が帰ってくるまで本の中で眠る事にしたアウル


「さぁー!我の初陣だ!」


目的の部屋に着き、仮面の少女を鎖で縛り、拷問の準備を整えた後は、疲れたのかその場で寝たのだった。


日常に戻った、次の日は、日曜日


誘拐犯ネタが終わったら最初の街に戻り。忠告してくれた門兵に怒られる。予定


二人と医者の戦いが終わったら、最後の最後に被害者が来て固まる。


「え~と、この状況は?」


「痛かったのか?痛くなかったのか?どっちなんだ?」


「あっ、それは痛かったです」


医者がチートじみた強さを発揮する


兵舎を出たら夜になってる



その役を黒き仮面に闇の言葉を言わせる


いつの間に隣に居たのか分からない内に原山さんが隣に居て驚いた自分は


少女はそう言った後、「貴方とは商売人として、対等でありたいですから……」男に聞こえない程のか細い声でそう呟くと溢れそうになる涙を見られ無いように顔を背ける。


男の目から自然と涙が溢れる。それは初恋が終わってしまった事への涙なのか、この結末で良かったと安堵した涙なのかは私には分からない。


これが初恋が終わってしまった者の気持ちなんだろう。


……はは、私はこんなに淡白な奴だったか?初恋が実らずに終わったと言うのに、あっさりと諦めてしまうのだからな。昔の私であれば何がなんでも実らせようとした筈だが、私も変わったのだな。


今、風呂って呼ばれる所に入って来たんだけど、あれは人をダメにする物だね。僕はそれで溺れかけたんだよ。気持ち良いな~~って入ってたらいつの間にか風呂の中にいたんだ。


それも仕方が無いだろう。シラはこの店でも主力に入るほど優秀であり、また、良い教育係でもあるのだ。故に、主力とも呼べるシラが抜けても大丈夫かと考える店長だったが、特に


しかし、慰謝料の時点で知恵熱らしき物を発症してるのでこの後も頭を悩ませるのは確実だろう。


ポケットに入れておいたおつまみようの干物を取り出して食べたんだ~~


夕食も食べずにこのまま寝るから


おやすみ~~あっ!猫は可愛いけど、自然で生きてる猫は怖いって事を忘れないで僕!


勝利を確信した女性の耳に、先程までの恥ずかしそうな声では無く、いつもの落ち着いた声で呟かれた言葉が聞こえた


天邪鬼の例


何かを頼んだ場合


「掃除をしてちょうだい」


「え?いやだよ」


嫌そうな顔をして断られる


逆に頼まなかった場合


「手伝わないでね」


「分かった」


本当に何も手伝わない


《陽気な通学路……そこから一転する》


忘れているのだろうか?


「きょっわ~国語がある~~」


とても嬉しそうに言うが、決して国語が好きだとか、得意だとかでは無い。


「ふふふ~~」


周りをよく見ろ。御華以外に学生は誰一人も居ないぞ。


「給食も楽しみだな~~」


イチゴジャムが付いてくるからな。


「良い日になりそう~~」


遅刻と体育が待ってるから無理だ。


「あっ、社会も眠れる」


寝るつもりか。御華は真面目に勉強する気があるのか……


「う~~ん?なんで一人も居ないんだろう?」


気づくのが遅い。とっくにみんな学校に着いてる。


「休みなんて無、い……」


うん?気づいたのか?10分も経ってようやく……


「ち、遅刻するーーー!!」


やっと気づいたか……しかし、もう遅刻は確定してる。


「はぁはぁはぁはぁ……まだ?」


おぉ~~校門前に怒りの形相をしてる教師が立ってるな。


「うっ!!加木かき先生が居る!!」


慌てて止まろうがもう遅いぞ。とんでもない速さで近づいて来てるからな。


「に、にに逃げないと!!」


必死に走るのは良いが、距離が縮まってるぞ。


「ひっ!なんであんなに早いの!?」


頑張れ。それしか言え……いや、早く捕まれ。


「待てぇーーー!!」

「いやだ!!!」


これ中々に面白いな。ずっと見ていたいがそろそろ終わりか。


「捕まえた!!」

「ひゃああーー!!」


無事に生き残れることを祈ってるぞ。


実験をするにあたっての注意事項を聞き終え、さっそく実験器具や実験に使う物を渡された生徒達はそれぞれの前に物を並べ終わると


すぐに、直立不動のまま動かない御華を見つける。


「御華?どうしてそんな所で立っているの?」


「へっ?……あっ、姉さんおはよう」


呆然としていた御華だったが、姉に話し掛けられた事で意識を取り戻し、何事もなかったかのように挨拶をした。


「確かめさせてもらうわよ」


「えっ?」


その様子を見て姉はさらに心配になり御華のおでこや脈を確めて大丈夫か確認し始める。


「な、何してるの姉さん?」


急な姉の行動に御華は戸惑いながらも問い掛けた。


「ここも異常は無いわね。次は……」


しかし、姉は御華の問いには答えず病気が無いかと探す。


「特に異常は無いみたいね……御華、何か嫌な事でもあった?」


色々手を尽くして異常が無いかと探したが特に異常は無いと分かると触るのを止め、そう御華の瞳を見詰めて問い掛けた。


「うっ……た、た、体育……」


真剣な姉の前では嘘はつけず、御華は素直にそう話す。


「それなら仕方が無いわ。でも、あのまま呆然としていたら遅刻していたわよ?」


原因を知れた姉は納得顔を浮かべた後、時計を指す。


「えっ?……あっ!本当だ!!早く食べないと遅刻する!!」


御華は恐る恐る時計を見ると、時計の針は7時20分を指しており、朝食を食べれるギリギリの時間だった。


「走っては駄目よ」


「はい!」


御華は慌てて居間に向かおうと走り出そうとしたが、姉に注意された事で走らない程度の早歩きで居間に向かう。


にとって先生の授業放棄はなんとしてでも止めなければならない事態だ。

だからこそ、先生を煽てたが、最後の言葉が台無しにしたかも知れない。


、毛が短いから地肌に撫でる手が届いてね~~ゴツゴツとしてるんだ~~


敏感な所なのだろう、耳掻きが耳に触れただけで御華はいやらしい声を上げてしまう


何の像を作るか少し悩んだんだけど、雨に関連して水の神様を掘ることにしたんだ~~


可愛い動物を撫でられなかったのは残念だけど、新たな動物に出会えて良かったな~~


(こ、ここまで似合うとは流石だな!この私が敗北するとは……)


氷夜は一女の子として自分以上にドレスを着こなす御華に敗北する。


(いつか私も着る日が来るのかな~~)


境は御華のドレス姿を見て、未来の自分はどんな人と結婚するのだろうと、乙女チックな夢を見る。


二人は協力しながら境の肩と足を持ち上げるが、支えられて無いお腹の辺りが下に曲がってしまい、境は苦しげな表情をする。


「これじゃあダメ!でも、他に手伝って……」


御華はなんとかもう一人手伝ってくれる人が居ないかと考えた時に視界にガックリとしたままの氷夜を見つけた。


「氷夜ちゃん!境ちゃんを運ぶのを手伝って!」


「ん~~?」


声を掛けられのを


「え……う、うん……」


ショックから放心していた季癒は遅れて返事を返す。


「大丈夫?怪我とか無い?」


腕を解いた御華は


前を向けない筈だが、まるで見ているかのような反応をする。


「分かりました。しかし、女性の裸を見るわけにはいきませんので後ろを向かせていただきます」


「そ、それでいいから頭を上げて!!」


一刻も早くむず痒い気持ちから解放されたい御華はそう叫ぶように言った。許しが出た老人は後ろを向いてから頭を上げた。


あの壮絶な苦しみから解放された御華は姉の腕の中でグッタリとしながら言う。


「が、学校……行きたくない……」

「……今日は学校を休みましょう」


外で待ってる間ずっと、苦しそうな声を聞いていた姉は、精神的にも負担がかかったの


その様を例えると、走馬燈の如く!


その薬について、注意事項を話そうと思っていた姉だが、それよりも早く御華が薬を飲んでしまい、


こうとした時、姉に呼び止められる。


周りを覆い尽くす数の人達と喧騒……その予想だにしてなかった出来事に、



記憶を振り返りつつ、何か他にあるかと思い出しながら自分の席に戻って行く。


その間も、あっちこっちで先程の話題で盛り上がってるのか、会話が聞こえて来る。


「俺は、何かやらかす方に1票」

「じゃあ、僕はやらかさない方に1票」

「チッチッチ~~、それだけだとつまらない」

「ん?」

「他に何かあるのか?」

「どの先生に怒られるかも追加する!!」

「おおお!!」

「中々に面白そう……」

「じゃあ、担任に怒られるのに1票」

「ん~~……理科の茶波先生に怒られるの1票」

「ふっ、甘い!ここは大穴を狙って保健室の依菜先生に1票!」

「あの怒らないで有名の依菜先生を怒らせるのは不可能だ!」

「そうだよ。あの茶目っ気がある先生を怒らせるのは無理だよ」

「あり得ないからこそ、賭けてみたんだ!」「凄いな……」「無理だからこそか」


その会話が聞こえた御華は、話し合っていた男の子達に向けて言う。


「絶対に怒られないからね!!」


「ああ、期待してるな!」「俺達は怒られると思ってる!」「期待だけはして……」


自席まで行くとランドセルを床に降ろして、椅子に座るとそのまま机の上に体を乗せた。


「疲れた~~」


そう言いながら


「待ちなさい」

「うん?何、姉さん?」

「洗うのは私がやるから、食器を流し台に出したら御華は行く準備をしなさい」

「良いの?!」


御華はさっそく


部屋にある立て掛け鏡の前に立つと、問題が無いか確認する。


「大丈夫かな?」


暫く確認したが、特に汚れや癖ッ毛等が無いと


「う~~ん……思い出せない」


御華はお風呂に入った後の記憶を思い出そうと頑張ってみたが、それらしい記憶が出て来なかった。


「……御華は昨日お風呂場で寝ていたのよ」


裸のまま居間に向かった事が衝撃的すぎていつもならやらないだろうミスをしてしまった。、


しかし、それだけではありまん。遠吠えをするならば、その声がもっと遠くまで届かせるように特化する事も出来ます


「僕もそうしたいのはやまやまだけど「行く!」……分かったよ」


、断ろうとした兄だが、なおも一緒に行きたいと駄々をこねるうるみに折れて、


脱ぎ終わると御華は鼻歌を歌いながらお風呂場に入ろうと取っ手に手を伸ばすが、そこで体操着を出していない事を思い出した


またゴソゴソと音をたてながら脱ぎ、洗濯カゴに入れ、くつ下もその場で脱いで入れた。


あれば獲物を狩る時の爪や牙をさらに鋭くし、獲物を狩る事に特化する等ですね


説明されて理解した御華は納得の声を上げた。


シスイは答えようとしたが、そこで忘れていた事を思い出して、申し訳なさそうに御華に。


「はい。ですので、偽名を決めてから行かれた方が宜しいと遅ればせながら気づきましたので、提案させていただきました」


転移者様の名前も教えていただいてもよろしいでしょうか?」


聞かれるとは思ってなかった老人は多少、驚くがすぐに冷静になって名前を名乗ると、御華の名前を聞いた。


「私の名前は御華だよ!」


「説明不足でしたね。

転移者様達の世界では身バレなる事が起こると聞いていますので、

この世界での名前を教えて」


「ん?」


御華は意味が分からず首を傾げる。


「本名では無く、偽名でやる事を推奨しています」


「あっ!だからか!」


四人の元に来ていた衣菜先生に、氷夜は知ってるだろうと思い任せる事に


HP 100/100


MP 100/100


その声を聞いた老人は説明を始める。


NO nemu


「氷夜ちゃん。そろそろ話してくれも良いでしょ?」


「うっ……」


これは流石に、御華も騙されないだろう。言った本人である氷夜と私はそう思ったが、結果は見事に外れて、御華は騙されてしまう。


「えぇえええ~~!!」


その結果に氷夜は、


どう話そうか悩んでいた氷夜の所に本人からの追撃をくらい、氷夜は小さく呻く。


「そんなに嫌なの?


お風呂に入った事でポカポカと体も心も温まった御華はソファーの上に寝転がる。




「ふにゃ~~~~」




火照った体に、少しだけひんやりとしてるソファーは気持ち良くて御華は猫のような声を上げながらスリスリとソファーに頬を擦りつけた。




「気持ち~~」




「それは良かったわね。喉が渇いてると思ってコーヒー牛乳を持って来たわよ」




「ッ!!コーヒー牛乳!!」




御華の中で『お風呂後に飲みたい物ランキング一位』を獲得するコーヒー牛乳があると聞いて御華は飛び跳ねたのかと思う程に素早く、立ち上がると姉に振り向くと、姉の手の中にあるコーヒー牛乳が入ったコップをキラキラとした瞳で見詰める。




「ふふ。はい、コーヒー牛乳よ」




その視線に気がついた姉は頬笑みながら御華にコーヒー牛乳を手渡す。




「ありがとう!!」




コーヒー牛乳を受け取ると御華は片手で掴んで口元にあて、もう片方の手を腰にあてると勢いよく飲み始めた。




「ゴクゴク……」




その勢いは止まる所を知らず、たった一口目で最後まで飲みきった御華はコップを上に掲げて叫ぶように言う。




「美味しい!!」




「お代わりはあるから、飲みたかったら自分で注いで来なさい」




「うん!!注いで来る!!」




さっそく御華は次のコーヒー牛乳を注ぎに台所に向かって行く。


__________________




「うぅ……」




御華は今、ソファーにうつ伏せになってグッタリとしていた。




「はぁ~~……飲みすぎよ」




その姿を見た姉は、呆れた溜め息を吐く。




「うぅ~~だって、美味しかったんだもん」




「だからって、一本まるごと飲むのは違うわ」




「うっ……」




痛い所を突かれた御華は、小さく呻くと姉から逃れるようにソファーに顔を隠す。




「そんな事しても無駄よ。まったく……」




呆れながらもそう言った姉は、何かを取りに向かう。




「うぅ~~」




姉が居なくなった事にも気づかない程に苦しさに御華は呻いた。




「学校どうしよ~~」




今日も怒られるのは嫌な御華はなんとしてでも学校に行きたいと思うが、お腹が苦しくて学校行けそうに無くて悩ましげな声を上げた。そんな御華の元に、何かを持った姉が戻って来る。




「あんまりこの手は使いたくなかったけど、今回は仕方無いわ」




とても意味深な事を言うと、ソファーの隣に設置されたテーブルの上に何かの薬と思われるカプセルと水が入ったコップを置く。




「御華、これを飲んでちょうだい」




「うぅ~~何?」




お腹の苦しさに呻きつつも姉の方を振り向いて聞いた。




「この薬を飲んで欲しいのよ」




「どうして?」




今の状況で薬を飲む必要が分からず、御華は首を傾げる。




「満腹状態を解消してくれる薬よ」




「ほんと?!」




今日の学校どうしよう?っと考えてた御華にとって、その薬はまさに、素晴らしい薬に御華は見える。




「ええ。だけど、覚悟して飲んでね?それは「ふぇ?」……もう遅かったみたいね」




「えっ?えっ?えっ?な、何が起こるの?!」




姉の言葉に不穏な空気を感じ取った御華は慌てて姉に聞いた。それに対して姉は首を横に数度振ると言う。




「その薬は人の器官を兼ね備えたAIが拷問と評した程の副作用があるの。でも、御華が今飲んだ薬は本来よりも副作用も少なくて、20分程の効果時間だから、頑張って耐えられる筈よ」




「なんでそんな危険な薬を飲ませたの?!」




まさか、自分が飲んだ薬が危険物とは思わなかった御華は姉に掴みかかって揺らしながら問い詰めた。




「……それより、そろそろ効果が出る筈だから覚悟しない」




御華の質問に姉はわざとらしく話を反らすとそう注意を促す。


「えっ……ッ~~~~~~?!!?!!」


一瞬、何を言われたか分からなかった御華だが、突如として襲って来た激痛とまったく別物のように動く胃の気持ち悪さにそんな事も気にする程の余裕が無くなる。


「このままだと危ないわね」


小さく呟くと姉は、御華を抱き抱えてトイレに運んで行くのだった。


奴は一度頭を下げた後、楽しげな笑みでそう言って。


『あら?これだけでは、伝わらないかしら?』

女性は

『ふぅ……伝わってはいるよ。だけど、そこはちゃんと情報を共有しないと何処かで』


(明らかに、この世界では収まりきらない存在だな。それがこの世界に居て、無事で済む筈が無いと言うもの。世界は何らかの対策を施した筈だが、それが記憶の消去に繋がったのだろうか?)


『…………化け物とか言われんか?』


「よく言われました。君は人間じゃない!と……」


とても憂いを感じる表情で答えた奴に我は罪悪感を感じた。


「無遠慮な事を聞いてしまったな。すまなかった」


我が謝罪すると、奴は苦笑しながら言う。


「もう何百年と前の話ですから気にしないでください」


「だがな……お主の名前を聞きそびれていたな。先に我から我は邪天神ハズカシ」


自分が納得できなくてもう一度謝罪しようとした

名前を聞いた。


男性は答えたタイミングで余裕が出来たのか、書類を脇に寄せると、姉と御華の方を向いた。


「うえっ、ぐす。お、ねぇちゃ、ん……ざびじいの!!」

「どうして」


「じゃあ、はい」

御華が頷いたのを確認すると姉は、テーブルに置いたテッシュ箱からテッシュを二枚取る。

それを綺麗に畳むと御華の鼻に


いきなり礼儀正しくされると困るな。


教えてもらった御華はその文字の読み方を覚えようと何度か心の中で


心臓が止まるかと思ったぞ。こんな事が次もあったら、我の心臓が飛び出してしまうかもしれん。


すると、入ってすぐに待ち構えていた姉に


玄関に入ってすぐ、待ち構えていた姉に迎え入れられた。


「ただいま!!」


御華はそう返事を返すと


御華が玄関に入ってすぐ、玄関で待っていた姉に迎え入れられた。


現実であの格好をする人を見掛けたことが無いし、きっとこのゲームの人だよね!)


『何も無いならトイレで出来る事を探せ』と、方針を定めて考えるが、


(天然……)


御華と境の思った事を聞いて季癒が最初に思ったのはそれだった。


わざと忘れないでくださいね?、そう言外に生徒達に言ってくる先生に生徒達は恐怖にながら頷く。


「み、御華ちゃん。か、帰ろ」


「ん~~境ちゃん?」


ランドセルに荷物を詰め終わった御華は休んでいた御華は


__________________


学校からの帰り道を歩いていた御華は大きなアクビをする。


「ふわぁ~~」


それを隣に並んで歩いていた境と氷夜は


「だ、大丈夫?」


「午後って眠くなるよね~~」


(何かがあって思い出したのは確かだ。だがな、それが何かを思い出せん。雷が落ちたとか、神がやって来たりとかなら印象に残りやすくて良かったが、そんな事では無かった筈?う~~む……あの時を振り返った方が早いか)


そう結論付けると、ハズカシイは自問自答を続ける男を置いて、記憶の海に入って行く。


驚きや恐怖、痛みの苦しみで心が疲弊したミリカは


何があったのか状況説明を聞いた時の話と、前に知り合いに聞いた話から幽霊の恐怖が原因で気絶したと結論付けた


「どうしましょう」

戻って来た女性は、目の前でぐっすりと寝てるミリカをどうすべきか悩む。

(二時間も寝たんだから、流石に起こしても良いで無理。心地好く寝ている時に起こされるのは辛いと知っている)



そろそろ二時間も経つと言うのに、未だに起きないミリカを


それで、何の話をしたんだっけ?……ああ。男の娘はいっさい起きない事で困っていたんだ。


気絶した理由が未だに理解していないらしく、手が止まった。

「ここは普通、幽霊が怖かったからで良いと思うけど、あんなに必死に走る。」


マジマジとミリカの顔を見詰める。


それから数分が経った頃、女性はミリカから視線をズラすと、机の上に置かれた書類を見る。


それだけでも十分似合っているのだが、そこに今のミリカの表情をお伝えしよう。


その印象はとてつも無い効果へと跳ね上がらせた。


背伸びをした事でスッキリしたのか、先程の真剣な表情から柔なか表情にな


(本棚が倒れたとか、侵入者が現れた訳ではないみたい。)


「そ、そうだったんだ……」

そう女性は話すが、ミリカは手が


……ドラゴンはどんなのを好むんだろう?


なのに貴様は我を優しい等々と言えたものだな?頭が可笑しいのか?』


「ははは。言い返したいですけど、正論なので言い返せないのが残念です」


『我は相手に隙を見せず、逆に』


ミリカは洗いたいと思うがこれ以外に服が無いと理解している


「£%¢&*は、私の罪が招いた結果であり、私が使おうと思わない限り周りの人達には影響はありません。ですが、この力は使用者に多大な影響は与えます」


とても重要そうな事を話し始めたと気づいた我は興奮をなんとか抑えつつも聞く。


『そうだろうな。して、その影響とは?』




世界の意思へと溶け

込んで行きます」


『世界の意思?』


「自身の事を忘れて行くのです」


『むっ?それは大変だな……』


時偶、面白半分で記憶を封じたりする事がある我は忘れる事の意味が分からず曖昧に返した。


「はい。力は勝手に使用者の記憶を忘れさせて行き、最後には体があった事も忘れて存在すらも忘れ、


現実は夜なのにゲームの中だと朝と言う事に御華は


「うんしょ……」


目が少しづつ慣れた御華は瞬きを何度もした後に、寝床から体を起こすと回りを見回す。


(これをやらないとゲームが出来ない。でも、英語のプリント、地理のプリント……苦手の教科が2枚もある。やりたくないけど、やらないとゲームが……)


今の御華の心の中では、『やりたくない』と叫ぶ心と『やらないとゲームが出来ない』と叫ぶ心の鬩ぎ合いが行われており、どちらか決まらないと永遠にゲームが出来なさそうだった。


(だったら、宿題をやらないでゲームをすれば良いかも?でも、そしたら姉さんに怒られる。ううん。もしかしたら、バレない可能性もあるかも知れない……)


「うぅ~~、疲れた~~」


今すぐにでも食べたい御華は呻き声を上げながら時間が過ぎるのを待つ。


「そ、そんな事言ってもまだ終わらないよ?」


「分かってるけ「ちゃんと買って上げるから今は我慢して~~」……うん」


境の諭しに御華は反論しようとしたが氷夜にも諭されて御華は渋々ながらも我慢すると同時に教室のドアが開きこのクラスの担任である加木先生が入って来た。


「全員揃っていますか……ではさっそく、ホームルームを始めます」


教壇に立つと生徒が全員居るかを確認し終わるとホームルームを開始する。


「「「「「は~~い」」」」」


生徒たちは疲れた声を上げながら返事を返すのだった。

__________________


「一緒に帰ろ~~」や「なあ、あれどうだった!」等、教室の至る所で和気藹々とした会話をしながら帰りの準備をしてる中、御華は素早く帰り準備をしていた。


「終わったよ!!イチゴアイス!!」


準備を終わらせた御華は教科書等をランドセルに入れていた二人にそう話し掛ける。


「え、えっ?もう終わったの?」


「まだ終わらないから待ってて~~」


境は目を大きく開いて驚き、氷夜は特に驚いた様子も無くまた教科書をゆっくりとランドセルにしまう。


「分かった!早くしてね!!」


矛盾してるような返事を返すと、楽しみと言う感情が抑えきれないらしくその場でそわそわしながらまだかまだかと二人を見る。


「こ、これ早くしないとそのまま走り出しちゃんじゃない?」


「大丈夫だよ~~そんなことしたら先生にまた叱られるから~~」


「そ、それもそっか」


二人は荷物を詰めながら御華に聞こえない声量でそう話し合うと荷物詰めを再開した。


(まだかな?まだかな?早くイチゴアイス食べたい~~!!)


御華はまだかまだかと思いながらイチゴアイスを頭に浮かべてさらに瞳を輝かせる。


「お、終わったよ」


「私も~~」


「じゃあさっそく行こ!!」


終わったと聞くや否や御華は二人の手を掴んで引っ張るように教室を出ようとした。


「え、えっ?」


「おぉ~~楽だ~~」


それに境は混乱し、氷夜はそれに身を任せたら楽だと気づいて嬉しそうな声をあげる。


「何処のお店で買うの?」


玄関に向かいながら御華は振り返ることも無く、二人に問い掛けた。


「ど、何処のお店って言われてもスーパーかコンビニしか無いよ?」


御華の問い掛けに境は戸惑いながらそう言う。


「じゃあスーパーね!!」


「う、うん……」


境は質問される必要があったのか疑問に思いながら返事を返した。


「キョウちゃん、気にしたら駄目だよ~~」


流れに身を任せていた氷夜は疑問に思う境にそう諭す。


「そ、それもそっか」


これまでの付き合いから「なんで?」っと思うような事を御華がやってきてる事を知っている境は氷夜の言葉に納得が行き疑問に思うのを止める。


「そう「もっと早く走るよーー!!」……早くなるって~~」


何かを言いかけた氷夜だったが、御華に遮られ、そして言われた宣言に楽しげな笑みを浮かべながら境にそう伝える。


「え、ええ~~~~!?」


今でも早いのにもっと早く走るつもりの御華に境は驚きの声を上げた。


「行くよ~~!イチゴアイスの為に~~!!」


「きゃ!!」


「うわ~~」


イチゴアイス……それがあれば人は限界を越えられるとこの時、初めて、境は知った。


ヤンデレの感情論 自論




小説・ゲーム等のヤンデレを見ての自論である。


ヤンデレとは一途の先、行き過ぎた愛


主にヤンデレは嫉妬と重たい愛である。


ヤンデレになってるキャラは以下のパターンがある。(私が見たことあるものや私が考えた物が全部です)


一途な愛が、前提条件の例


・ネガティブに陥る(悪夢、親しい人の死、悪い方に考えて不安が溜まり爆発、等)

・失う(別れた等の理由から、初めて自らの愛の大きさに気付き、同時にもう一度、振り向かせるため)

・自分を見て欲しくて(これは一途ではあるが、相手に興味・

恋心がないので一方的である)


ここは一途関係ない感情からヤンデレになった例


・独占欲が大きすぎる者

・己の闇を相手が受け入れてもらえた者

・憧れ(例、自らが持ってるイメージ像と違うなど)

・依存(いつもいた存在が消える等の恐怖心に怯えて)

・勝手な思い込み

・自分を見て欲しくて(こちらは、恋心等ない、一方的であり、相手が少し見た・話かけた等、些細な理由でも見てくれなたと思った。だが、次、あった時は見てくれず、話しかけてもらえない等で、怒り・嫉妬・悲しみ・絶望といった負の感情が主に出て)




だが、ヤンデレになかなかなれないものである。


ヤンデレになる。最初にして最大の壁が、重すぎる感情。



だから、ストーカーもまた、一種のヤンデレである。

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