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―円環― 7/14
「どういうわけか、不思議なものだ。」そういった感想を抱いたのは三、四と進み、何とはなしに見たものから隣へと、またさらに隣へと目移りした頃合いからであった。雑然と構えているはずの品々を然程の抵抗なくすらすらと、それでいて一つ一つが主張し過ぎずに置いてあるように思われた。その後至る所見て回れども気づけば見ていたものと別のものを見ている自分がいて、その意識も即座に次の商品へと移動しているのである。
はたと気づけば見ていたのは最初の品であった。しかもそれがわかった時には既に店内の循環を二週目と開始していたのである。ちょうど回転木馬に乗る子供が、動き出した時には両親を見ており、景色を楽しんでいるうちにいつの間にかまた両親に会っては同じ景色を繰り返すのと似たような感覚であった。回転木馬は何周しても飽きない。そうしてそれは今置かれた状況にも当てはまり、何巡としようとも何度同じ商品を見ようともそれを抵抗なく見られたのである。




