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これからの文章はほとほと無価値だ。読んだ人が僕を指さし笑うような、そんな「私小説」だ。そもそも自分の書き物を公表している時点でおおよそ酷い醜態なのである。無知、無学、奇行、妄想、妄言、このようなある種非凡とも言える特性を、生を受けてから今までに培ってきた僕が、しかも文章を書くという経験をほとんどしてこなかった僕が、自身の恥をさらし、それでも書きたかったこの文章を、もしも目に止めてしまった人がいるのであれば、僕という存在がいたことを覚えていていただけたらそれが一抹の喜びなのだと思う。




