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大学生と人外のバレンタイン

最後のお話

女子大生×人外のフランケンシュタインが

メインです

むかーしむかし、と言っても時代は現代。とある町のアパートに人間の大学生の女の子と頭に大きなネジが刺さった身長約180センチのフランケンシュタインという人外が同棲していた。


同棲している訳は、まぁとりあえず置いといて、とにかくこの2人は毎日、いちゃいちゃするわけではないが、とってもラブラブしている。


「ただいまぁ」


大学生の女の子、綾瀬(あやせ) 千聖(ちひろ)が学校から帰ってくるとエプロンを着たフランケンシュタインがお出迎え。実は千聖は料理や家事全般、壊滅的に出来なくて代わりに、意外と手先の器用なフランケンシュタインが家事をこなしている。


「オかえり」

「よっす!フランたっだいまぁ」


少し、情報を加えるなら千聖はフランケンシュタインの事をフランと言う愛称で呼び、フランは千聖のことをチヒロと、そのまま言う。


「えいっ!」


突然、千聖がフランの背中に思いっきり抱きついた。そんな些細な事でフランの顔は赤くなる。その色はまるで鮮やかな恋の色だ。


「ねぇ、抱きつくだけで顔を赤くするとかうぶ過ぎない?」

「知ルか」


照れ隠しなのかフランは赤い顔のままそっぽを向いた。すると、エプロンの裾を千聖が掴む。何事かと思って振り返ればそこには、いつの間にか市販で売っているような小さな長方形のチョコレートを口に咥えた千聖が上目遣いでフランを見上げていた。


「ひゃへほ?(食べよ?)」


少々、聞き取りにくい発音でもフランは千聖が何を言っているのか分かる。


「じャぁ」

「へはなひね(手はなしね?)」


そう言われたら残る選択肢は一つしかない。それは千聖の口元から少しはみ出たチョコレートの部分を口だけを使って食べなければならないと言うこと。別にここで千聖の行動をスルーしても良いのだが、フランはとても優しい性格でこのような誘いは断れないお人好し。


「それじゃぁ、唇ガ当たる」

「はひゃふぇ〜 (当たるねぇ〜)」


フランの特徴をもう一つあげるなら彼は体が大きい割にとってもシャイボーイなのだ。


「それは、き、キスになるんジャないのか」

「はふほぉ (そうだよ)」


茹でたタコのようにまたも顔を赤くする。すると、しびれを切らした千聖が食べていたチョコを飲み込んでフランに声をかけた。


「だってキスしたいもん。付き合って9ヶ月だけど、今だに手をつないだくらいしかなくて、私としては付き合っているんだからキスの1つでもしたいよ」


頬を膨らまして怒る千聖にフランは腰を屈めて目線を合わし、軽い口付けを千聖にした。もちろん、場所は千聖のチョコが付いた唇。


「甘っ」

「へへんっ!チョコよりも甘いでしょ」


満足そうに笑う千聖を見てフランは、たまにキスしてみようかなと思った。



短い間でしたが

お付き合いありがとうございました。

このお話がみなさまの暇つぶしになれば

幸いです



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