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夫婦のバレンタイン

ほのぼのとした夫婦のお話が

執筆したかっただけです(笑)

仕事から帰ってきて、後から帰ってきた旦那の明博(あきひろ)と一緒に夕飯を食べ終え、お風呂から出た後はいつものようにまったりとソファでくつろぎながらバラエティ番組を見るのが毎日のこと。


明博と結婚してから1年、実はプロポーズされたのもバレンタインの日でその1年後には、またもバレンタインの日に挙式をあげたと言う何かとバレンタインと縁のある2人なのですよ。


「今年もバレンタインの日が来たね」

「でも、普通の生活してるよな」


そう!これで私も明博も満足なのだ。特別、どこかへ出かけてラブラブな雰囲気を味わうわけでもなく、私も明博もいつものようにお互いに寄り添ってテレビを見たり夕飯を食べたりするだけで満足と言うちょっと変わった夫婦。


「うーん、でもやっぱりチョコは食べたいかも」

「そうか?」

「コンビニで買ってくる!」

「俺も行く」

「えー、明博は部屋で待ってて良いのに」

「夜道を香奈1人で歩かせるわけにかいかないだろ?」


さりげなく優しい言葉を言うのが明博の良い所。お互いにパジャマの上に暖かそうな分厚いコートを羽織って外に出る。もちろん、鍵を閉めてね。


「寒っ!」


少し歩き始めると2月の冷たい風が私の手に当たって思わず声を出しながら両手を口の前に移動させてしまった。そんな私を見た明博は静かにそっと私の手に自分の手を伸ばすと右手だけを握ってくれる。本音を言えば両手の方がありがたいんだけど、流石に両手を握りながら歩くのは難しいよね。


「冷たっ!血、通ってるのか⁉︎」

「何それ、人を化け物扱いして!」


今の状況はまるで付き合いたてのカップルが手を繋いでいるみたい。


「あったか〜い」

「そうか?」


本当に明博の手は温かいんだよ。そう思いながら少しだけ、私は明博の方に歩み寄る。


「コンビニで何を買おう?チョコアイスとか」

「こんな寒い日にアイスは嫌だよ」

「じゃぁホットチョコレート!」

「それも良いな」


たわいもない会話が一番、幸せだと思う。

何気ない日常に明博がいれば毎日が特別に感じる。

隣をのほほんと歩く明博の横顔を見ながら私は心の中で呟いた。

ハッピー○○シリーズには必ず夫婦のお話があります。


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