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風男塾物語  作者: ナツ
3/3

第1話 さよなら俺の人魚姫 3章

「文句言わない!さっさと掃除す────るっ」



「だからなんでだよ!?」


曜介が俺の言葉にツッコミを入れる


実は、みんなに掃除を頼んだのは、深い理由(わけ)があるんだ…



「この海の家やってる俺のおじさんが病気になったんだよ

もう20年も続いてる店を今年だけ出さないわけには行かないだろ?

だから俺たち風男塾でなんとかしたくてさ…」



「おじさん、サーフィンやってるよ?」


狂平が海の方を見据えて言う



「虎次郎元気かー?」


─ちーん─



「まぁまぁ、バイト代はずんでくれるって言うし、いいじゃん!

交代で休憩もやるからさ!」


そう言いながらみんなの背中を押す



「結局コジ先輩がバイトしたかっただけじゃないですか」


光黄が呆れてるけど無視無視!

それよりも気になったことをみんなに聞いてみる


「ところで桃は?来てないけど」



─そのころの桃君─

「わ───っすごい!

最近の海は緑なんだね!コジくん!」


町内会の山登りツアーに参加していました(笑)


♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡


「ねぇあそこの売店の男の子かっこ良くない?あの海の家の」


「声かけてみようか?」


「ふんっ」


近くで女の子の声がする



「氷イチゴ2個くださいっ」


お客さんだったみたい



「ねぇねぇバイト中?一緒に泳がない?」


逆ナンされちゃった♪

でもまだ仕事中だからかっこ良くかわす


「ごめん、休憩いつかわかんないんだ

時間できたらこっちから声かけるよ」


両手を顔の前で合わせて申し訳なさそうにする



「きゃーッ♡本当!?」

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