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最近の研究の結果イグジスタブルは実際に存在することが確認された。
だが実際に召喚されているわけではない。
必要とされる魔力量があまりに膨大すぎるのだ。
魔力を集めることは事実上不可能であった。
ならば別の方法がある。
必要な魔力量を引き下げてしまえばいいのだ。
私は研究を重ねた。
召喚魔法のコードにいくつか不備が見つかった。
魔力を魔法へと変換するときに消失するエネルギーの大幅改善に成功した。
このことは召喚魔法以外の様々な分野でも活躍するだろう。
この結果現在最高ランクの魔力貯蔵装置の使用を国に取り付け実験を開始することにこぎつけた。
召喚するのは「イグジスタブルNo.3」。
これはすべてのイグジスタブルの中でも最も少ない消費量で召喚可能だからである。
<始>
<転移>
<召喚gawijahawep>
<終>
魔法陣が構築される。
まず初めにすべての魔法のもとになるもの。
そして転移系統に共通のもの。
召喚魔法の術式が。
そして最後にまたすべての魔法の終了となる魔法陣が描かれる。
あとは魔力を流せば完成だ。
私の努力はここに実ることとなるだろう。
貯蔵装置の魔力が一気に空となる。
それと同時に私の視界は強烈な光に埋め尽くされた。