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10-7.

「あ。そうそう。こちらに、特殊仕様のものがありまして……」

 ──トクシュシヨウ? キイテナイヨ?

 なんか、エッドガルドさんが私に向かって「やってやりましたぜ」って感じでウインクしてる。……なにしたの?(汗)

 今まで披露していた冷蔵庫の隣になぜかあった、やはり覆いが被さっている箱をバーン! と披露する。

「こちらは、王族、上流貴族専用の大規模パーティー対応、収納量無限対応版です!」

 ──は? 収納量無限ってなに? なんで耳をかじられたネコのロボットのポケットみたいな機能つけちゃったの?

 私は、その特殊機能を聞いて、目が点になる。

「ほう、空間魔法使いに魔法付与させたのか」

 はい、知っていますよ。この世界の住人ですからね。いくらでもぽいぽい~って放り込めちゃう、アレ。でも、その空間魔法なんて使える人、国にひとりかふたりいるかいないかの、レア中のレアな人なんで、めーっちゃ依頼料高いはず。誰が買うのよ! って、あ。でも、確かさっき、「王族、上流貴族専用」っていってたっけ。

「王族、上流貴族ともなれば、普段からの来客も多い。しかも、定期的に大規模な催し(パーティー)を開きます。しかもその招待客は多く、規模も大きい。それに対応させるにあたって、お嬢さまの発案したものに加えて、こちらの機能をつけたものも別に作ってみました」

 なるほどね。確かに、王太子の婚約者のときには、そういった催しに、王太子のパートナーとして、何度も何度も付き合わされたっけ。確かに、ああいった催しは、城の大ホールで開かれて、招かれる客も多い。その客の顔と名前を紐付けて覚えておくことがどれだけ難儀だったことか……。

 ──バカ王太子が全くといっていいほど覚えないものだから、私がフォローのために覚えるハメになったのよ!

 ……と、愚痴はおいといて……。

「確かに、そういった場を持つ方には必要ですね」

 私がエッドガルドさんに答えると、周りにいた全員が頷いた。

「それじゃあ、二種類の冷蔵庫を作って売り出すってことで構わないですかね」

「はい」

「そうすると、特許の登録者は、発案者がアンネリーゼさま、構造の設計者にドミニクですかね。按分は……」

「はい、それで構いません」

 私は、提示された割合に同意し、書面にサインをした。

「これ、売れますよ~。大々的に作って売って、バウムガルデン王国にもハイデンベルグ王国にも売りつけてやります。外貨をたっぷり吸い上げましょう!」

 エッドガルドさんが拳をあげると、私、公主閣下、お父さまとみなが続いて拳をあげるのだった。


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