第3話 呪ってやらぁ!!うらめしヤァァァァ!!!
ホシノの目の前に広がるのは輝く太陽の照らす明るい森の中、そんな周りの輝かしい光景とは裏腹に....
「ドウジデ....呪いとかいういかにもヤバいの選んじゃったんだ....直感で即決めるとかサボテンさん並のIQやん(なんと脅威の3!!)」
「もう諦めよ、どうにもできん....
でもなぁーー絶対に友達(ゲーム内)とかできないぼっちコ ース確定ですね え?終わった?いや、諦めるにはまだ早 い」
ーーとりあえず自分のステータスを見るか、、
ステータスとは自身のスキルやパラメータ(攻撃力や防御 力)などを視覚化して見れる機能である
ホシノ レベル1
HP30/30 MP10/10
武器 呪いの藁人形 防具 初心者防具(破壊不可)
STR 0 INT 0 DEF 0 AGI 0 DEX 0
スキルポイント:0
スキル
なし
称号
なし
「はぁ、 なにもないよね、うん知ってたよ
ただ藁人形を持ってるだけだよね.....はい?
藁人形?」
ホシノはそっと視線を手元に向けるとなぜか藁人形を持っていた
「ピギャぁぁぁぁぁ!!え、え、なにこれなにこれー!」
呪いの藁人形
呪いを扱う上での初心者武器
1回でも攻撃を受けたら相手を呪える
呪った相手が呪いを解呪するともう1度攻撃を受けないと呪 えない
呪い
状態異常 呪い状態だと自身のHPが毎秒0.5%ずつ減少す る 重ねがけ可能 効果は20秒
「まじかよ....なんだこの武器は 攻撃を受けなきゃ発動し ないとか痛みに快感を覚える人ならいいかもだけど私は そんな特性ないんでね つまりgm武器 ってこと!?」
ーーただこのゲームは痛覚がだいぶというかほぼ軽減されている ならいいのでは うんいいや、使お
そう考えているうちにモンスターが出てきた
「うおっ なんだ..このスライムは..いかにも序盤ででてきそうなやつだな」
そんな戯言をいうホシノにスライムは敵意剥き出しで襲ってくる
「いて、体当たりしてきた...ただ全然痛くないしHPも1しか減ってない なんかかわいく思えてきた 呪うけど」
「呪い!!」
スライムは呪われた
スライムは苦しそうにしているが健気にもホシノに体当たりする
ホシノのHPが0.5減った
「このHPのシステムって小数点あったんだ
てか呪いの効果で苦しそうにしながら体当たりするけどさっきより痛くないとかかわいいかよ
あっ 呪いの効果キレそうなんでおかわりね」
スライムは呪われた
20秒後
スライムの呪いが解除された
スライムは呪われた
・・・・・n回後
「やっと倒せたー、時間かかるなぁ そういえば近くに街があるんだっけ もう呪いの効果は検証済みだから行くかー
......街?街ってどんなとこにあるんだっけ....
気候がよかったりいろんなものがあったり
人が多かった....り.....ひと?」
そこからは街で人と会うのが怖いこととでもコミュ力をつけたいから街に行きたい気持ちが反発して街についたのは3時間後であった
その間 ホシノ「街に行くためにのレベリングだから もしかしたら道中危ないかもだから」という理由で呪われたスライムが続出したという
始まりの街
「人が多くてめまいが.....」
人の多さにふらついたホシノは近場にあったベンチに座り込む すこし休んでいると、明らかにチャラそうな男が話しかけてきた
「君1人?すっごいかわいいから気になっちゃって
よかったら俺といっしょにパーティを組まn...グハァ」
その瞬間、ホシノの頭には「逃げなきゃ」という言葉しかなかった 頭を真っ白にして逃げる
そうしてホシノはナンパ男を蹴散らし街の外まで逃げたのだった
コミュ症を拗らせてしまった人間とは思えないほどのナンパ男へのタックルをしたあと、街を出てひたすらに走って走って走りまくった モンスターを無視し、誰も知らないようなどこか不気味な場所へと辿り着いた
「ここ、どこ?」
「どこかわからい....そうだ さっきワープポイント(いわゆるファストトラベル 1度でも行ったことある街にワープできる)に登録した始まりの街に飛べば....でもあのチャラ男がまたきたらと考えると」
ホシノが体をぶるっっ と震わせるが、すでにチャラ男はホシノが蹴散らした為いないがそんなことは無我夢中で走っていたホシノには知る由もなかった
「とりあえずマップでここがどこかを探さなきゃ
えっと、「冥界への入口」?ていうかダンジョンかな
え、怖い周りの雰囲気も相まって怖い怖い怖い」
周りは暗く、鎧や辺りを不気味に照らすロウソクがある
「とりま敵にキルされて始まりの街に帰るか....?
いや、まって始まりの街に帰ったらあの男が.....
それだけは絶対に嫌だ」
ここのダンジョン攻略を決意するもチャラ男はもうホシノが自分自身で蹴散らしたのである
「嫌だ嫌だ絶対に嫌だ もうあの場所に帰りたくない
................」
始まりの街完全にチャラ男に巻き込まれて忌避されてて笑えるのである そこからは無言にただ静かにモンスターに1度も見つかることなくダンジョンのボス部屋の前に辿り着いていた
「ふー、やっと着いた.....ここまで隠密してきたからか隠密スキルも身についたし準備万端!さてと、もうあの場所に戻らないために」
「ボスを呪いますか!」




