第14話 厨二病に刺さる
挑戦1回目
「速っ!きゃっ!」
挑戦2回目
「もう容赦しないわ かかってk」
挑戦3回目
「さっきは油断してたわ 本気を見せてあげr」
挑戦4回目
「ぶっ〇してやらぁ!!」
挑戦5回目
「落ち着くのよ私、冷静にならないなんてナンセンス、ふぅ落ち着いたわ 今の私なら....かはっ」
挑戦50回目
「もうこれ1000体のモンスター倒す前の微動だにしない時に倒せるんじゃね?あっ!殴れる!!でも殴ったら即やられる!」
挑戦100回目
「もうだめダァ」
挑戦n回目
「...........」
ホシノはボスモンスターに挑み続けた100を超えたあたりから数えるのをやめた 日付は金曜日 幸い学校は休日だったためたくさん挑戦できた たくさん挑み続けたホシノはあることに気づく
ーーーあれ?相手が理不尽押し付けてくるならこっちも押し付ければいいんじゃね?
何も気づいてなさほうな気づきであった 理不尽を実践すべくまたあの憎きボスモンスターへ挑む
「まずは扉を高速パカパカ これで矢を打ってくるはず そしておっじゃまぁしまっす!」
「お前から味合わせてもらった理不尽を返してやらぁ!」
ボスモンスターを睨む
「まずは1000体のモンスターのうち適当なやつを呪う!そして伝播する怨念!!」
このとき、スキル 伝播する怨念 の効果範囲にボスモンスターは入っていないため呪えない
「これで決める!スキル 歪んだ感情」
歪んだ感情
「呪い」状態にした相手が複数人いる場合、対象1人に「呪い」を集めることができる
今、呪われているのは1000体のモンスターそいつらにかかっている呪いを奥にいるボスモンスターに集中させる 呪いの効果は毎秒最大HPの0.5%を減らし続けるというもの これは重ねがけもできる
つまり、1000体分の呪いで減らされるHPは毎秒500% 1秒に満たない速度で体力は削れる
ぐぎゃがぎゅがぁ
ボスモンスターは苦しそうな声を出しながらもホシノに攻撃を仕掛けようとするもたった1秒未満という時間だけでホシノに近づくことすらできるわけもなく
ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
「よっしゃぁ!これでこのダンジョンクリアだ!」
ボスモンスターが倒されるのと同時についでのように1000体のモンスターも消えていく
ボスモンスター マレファックスを討伐しました
ホシノの目の前に宝箱が出現する
「おっ宝箱だ 中身はなんじゃろな」
パカっ
「おぉ スキルの書だ」
スキルの書 使うだけでスキルを覚えられる巻物 以上!
スキルの書
狂気 ダーインスレイヴ
ダーインスレイヴを呼び出し、自由に操作できる
「なんかこう.....かっこよさそう ダーインスレイヴって書かれただけじゃ何もわからんけど とりあえず」
「狂気 ダーインスレイヴ」
ホシノの近くに一本の剣が現れる
「でっか てかこれさっきのボスが持ってた剣じゃん ボスの持つ剣をスキルで召喚できるとかさいっっこう!!」
ダーインスレイヴ
自身の最大HPの50%分の数値をSTRに加える
敵を倒すと剣の持ち主のHPとMPを50%回復させる
「神」
「ぶっ壊れ」
Q.ホシノのHPは14000です ではこの剣のSTRはいくつでしょう もちろん、ホシノの元のSTRは0と断定します
A.7000 このゲーム壊れちゃった
剣はホシノの思った通りに動く
「なんかおもしろーい」
ここのダンジョンは運営の悪ふざけと悪意の結晶 つまり誰もクリアできるはずがないとチート級のスキルを報酬として運営はいれてしまったということだ だから運営が悪い
「そして!特定のダンジョンに特定のスキルを持って挑むことで追加で貰える報酬があるって噂は本当かなっ」
ホシノは嬉しそうにステータスを開く
ホシノ レベル 30
HP 14000/14000 MP 10/10
STR 0 INT 0 AGI500 DEF 0 DEX 0
ステータスポイント:300
スキル
隠密 歪んだ感情 ヒール(呪) 呪いノ祝福
緩んだ力 ノー勉 柔らかい体 落ちた腕
再生 リジェネ 薔薇の棘
NEW! 狂気 ダーインスレイヴ
混沌狂愛
混沌狂愛
術者の周囲に「狂気の愛」を展開する
狂気の愛
この領域に踏み込む敵は術者の最大HPの1%のダメージを受け続ける
「これで私もチートキャラの仲間入りかぁー」
「このスキルのどこがおかしいかって私の最大HPの1%.....
140のダメージを受け続けることになる それも毎秒 しかも、私はこのダメージを増やす方法を知っている それはHPを上げること 実はステータスポイントはこれまでに一度も使っていない 自分のプレイスタイルが決まってから割り振っていこうと思っていたからね」
今あるステータスポイントは300 それを....
「漢の全ブッパじゃぁぁぁ!!!」
ホシノは今所持しているステータスポイントを全てHPに振っていく 普通は頭おかしいんじゃないかと思う行動だ なんせHPをただひたすらに上げただけでは他のステータスが上がらず、敵と戦う際にはサンドバッグのように敵にボコボコにされることだろう
ただホシノは「混沌狂愛」と「狂気 ダーインスレイヴ」というスキルを極限まで火力を高めて見たいというロマンを追求する為だけに本来ステータスポイントを割いたほうがいいDEF AGI MP などには目を向けなかった
「よしっ(やり切った感)」
ホシノ レベル 30
HP 18200/18200 (+4200) MP 10/10
STR 0 INT 0 AGI500 DEF 0 DEX 0
ステータスポイント:0
スキル
隠密 歪んだ感情 ヒール(呪) 呪いノ祝福
緩んだ力 ノー勉 柔らかい体 落ちた腕
再生 リジェネ 薔薇の棘
狂気 ダーインスレイヴ
混沌狂愛
ホシノのステータスポイントのお陰で 狂気 マーダースレイヴ のSTRは9100 混沌狂愛のダメージは181 となった
「そういえばスキルの説明だけ見てステータスポイント振り分けたせいでスキル使ってないや」
なぜスキルを使う前にステータスポイントを振り分けてしまったのだろうと思いつつも過ぎたことはしょうがないとスキルを使うホシノ
「混沌狂愛」
瞬間、ホシノを中心とする半径50mほどの円が地面に広がる 地面は漆黒に染まる そしてもう一つ大きな変化が
「なんか生えたぁぁぁぁ!!!」
ホシノの背中に巫女服の上から黒い天使の翼のようなものが生えてきた
「あ、でも厨二病の心をくすぐられる....いい
自分の意思じゃ動かせないし飛ぼうとしても飛べないからエフェクトか それにしても運営分かってるわこのデザイン」
辺りに漆黒の羽が舞い落ちる
「やっとあのボス倒せて疲れたからもう落ちよ」
長い時間ボスモンスターへ挑み続けたホシノはやっとボスを倒せたことと報酬でテンションが上がっていたとはいえ疲れていたためゲームをログアウトする
ーーー明日の大会、楽しみだな
明日の運営の公式大会に心を踊らせつつ眠りにつく




