第四話 僕の新たな人生...じゃなくて狼生です
この話から、様々なキャラが出てくるので、
区別をするために主人公の会話は『』となります。
____僕は目を開ける。
ここはどこだろう。見渡す限り木々しかない。
そして、聞こえる鳥のさえずり。あれ、目の前に家がある。
とりあえず、行ってみるか。誰かいるかもしれないし。
えっ、なんで、足が動かない。
____僕は自分の体を確認する。
僕の体が人じゃない。まるで狼だ。
あっ、思い出した。僕って、フェンリルに転生したんだっけ。
前...もう前世って言っていいのかな。
前世では、人間だったから、4足歩行は歩きづらいな。
「あっ、起きたんだ~」
誰だ?僕と同じ狼の姿だ。ちょっと毛並みの色合いとかが違うけど。
もしかして、師匠がいってた彼らか。
「君が8代目フェンリル?」
『たぶんそうです。』
「ついにそろったか~」
『何がそろったんですか。』
「あれ、君聞かなかった。うち達のこと。」
『えっと、〈直接聞いて〉って言われました。』
「じゃあ、うちの話を聞きたまえ~」
『...はい。』
「なんだ、その間は。」
「早く説明してあげたら。」
次は誰?
「俺はシン。8代目スコルだ。そして、」
「うちが8代目ハティのユリだよ~」
『えっと、僕はカイです。』
「これからよろしくね。カイ。」
「師匠が言わなかったことを俺が説明するね。
この星には、神がいて、俺たちはその神の部下。
まぁ天使と同格の存在が俺たちなんだ。
そして、スコルの俺。ハティのユリ、そしてフェンリルのカイ。
俺たち3人で、この星を管理するんだ。」
『僕たち狼なのに、人で数えていいんですか。』
「別になんでもいいけど。カイは元人間でしょ。
だったら、人で数えた方がいいよ。
どうせ、天使も人で数えられてるし。
俺たちも同じような存在だから。
それなら、僕もやりやすい。前世では人間だったから、
匹で数えるより人で数えた方が違和感がないし。
『えっと...そうだ。魔神について知りたいんですけど。』
「魔神かぁ~それは『3つの伝説』を読めば大体わかるよ。」
「俺たちはその魔神からこの星をこの星の生命を守るのが一番大事な使命。」
『あの、〈3つの伝説〉って何ですか。』
「この星には、スコル、ハティ、フェンリルの
3匹の狼たちの誕生した背景がかかれた本があるんだ。
その話を『3つの伝説』という。その本はあの家にあるよ。」
『分かりました。』
「それじゃあ、今度はうち達の拠点、あの家をご紹介しましょう~」
『えっと、お願いします。』
~家の紹介が終わる~
「じゃあ、次は使命について説明するね~」
『お願いします。』
「ここは俺から説明するよ。
まぁさっき言った一番大事な使命については後で説明するとして、
いつもやる使命について説明するよ。
まず、俺たちは、この星に住む生き物と生き物の戦いを邪魔しない。
ほとんどの場合だけどね。
それで、この星が滅んでしまう可能性があるようだったら、
俺たちも戦いに参加する。他にも危険な組織や物体それらもすべて破壊する。
まぁ、さっきも言ったように、
この星が滅んでしまう可能性がある場合だけど。
後は、この星の生命の管理。死んだ魂を霊界に届けたり、
ダンジョンを造りそこにあらたな生命を造ったり。
様々なことを俺たちはする。」
「まぁ、使命は明日からだけどね~」
『なるほど。』
「だから、今日はあの家で寝といてね。
使命を果たすための神の権能については明日教えるから
決して今日使ったりしないようにね。」
なんだろう。めちゃくちゃ寒気がする。
『はい。分かりました。』
「後、俺たちはご飯食べたりとかしないから。必要ないし。
だから、ご飯とか準備してないからね。」
えっ。今なんて言った。ご飯がない。僕の毎日の楽しみが...
ご飯ってさ、たくさんの種類があって、美味しいし。
割とストレス発散できるし、
前世ではオタク以外に唯一の楽しみだったんだよな。
「でも、食べることはできるから、
食べたかったら明日から自分で作ってね。」
なるほど。自分で作るのか。多少料理出来るし多分大丈夫かな。
『分かりました。』
「そろそろ夜だし残りの説明は明日するね。
じゃあ寝な。また明日。」
「おやすみ~」
『おやすみなさい。明日もお願いします。』
____僕は部屋に入る。
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はぁ、なんだろう。疲れた。
神の権能使ってみたいけど...あんなことを言われたらできないわ。
明日もいろいろあるみたいだし、今日は寝るか。
おやすみなさい....
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