第二話 女神ではなく天使です
あれ、生きてる。僕って車に轢かれたんじゃなかったけ。
病院かな...みんなに迷惑かけてないかな。
__僕は目をあける。あれ、ここって病院?
病院の部屋ではなさそう。
なんでだろう?えっとなんだっけ。なんかみたことある。
....わかった。よくある異世界転生前の女神との会話するときの部屋に似てる。
たぶん僕って死んだと思うしどうせなら再現してみよう。
仕切りなおして、
僕は目をあける。あれ、見たこともない部屋、ここはどこ?
僕って死んだんじゃないのかな?
「おはようございます。」
「女神さまぁ!」
そこには男がいた。
「ぷっ、クックックッ。はははは!
こんにちは女神です。ぷっ、あはははは。」
「お前は男だろ!あと、笑うな!」
「だって、しょうがないじゃん。面白すぎるって。
アニメで見た女神が登場してくる部屋に似てるからって、
もう一回はないでしょ。
もし生きていて、周りに知り合いがいたらどうするの。
しかも、声聞いただけで『女神さまぁ!』て。
やばい、止まらない。あはははは。
あと君車に轢かれて死んだよ。ぷっ、あはははは。」
「恥ずかしいんだからやめろ!あとさらりと僕の死んだ理由いうな!
てか、お前誰?」
「あぁ、女神です。」
「ざけんな!」
「忙しいねぇ。僕は天使。それも第17世界を管理する天使の一人だよ。」
はぁ?第17世界って?世界って一つじゃなにのかよ。
あと天使か。神っているのか?
「君の質問に答えてあげよう。ここは第17世界にある霊界だよ。
あと神はもちろんいる。まぁ、君は一生関われないけどね。」
ん?俺、なんも言ってないよ?こいつ、まさか...
「お前心が読めるのか!」
「ん?読めるよ。天使だもん。あと一人称が僕から俺に変わってるよ。」
「俺は、小学校のころの一人称は俺だったよ。
けど...まぁ中学校のときにいろいろあったんだよ。
というか第17世界ってなんだ?なぜ俺はお前といる?」
「はぁ。質問が多いなぁ。この世界を含め世界は計22個ある。
まぁだんだん増えるけど。で、ここがその中の17個目の世界。
あと、僕が君を呼んだんだよ。さぁ、君の番だ。」
「だいたいわかった。お前が俺と話している理由は?」
「あぁ。そうだった。忘れてた。
僕は君を転生させます。」
えっ?てんせいってあの転生か?
「そうそう。その転生。」
なぜ?僕が?
「あれ、僕に戻ってるよ。君って本当に忙しいね。
なぜ君が転生するのか。その理由は簡単だよ。
とてもとても悲しい生き方をして(うっ)
さらに残念な死に方をしたから(グサッ)
だからこの僕、天使様が哀れに思って転生してあげようとしている。
僕って偉くない?」
なんだろう。精神的に辛い。僕って、自分の人生に悔いがあったのかな?
「まぁ。というわけで、君を転生させます。なにか願いある?」
えっ、願い?願いってチート系?いいのかな?
「あぁ。あくまで、私ができるのは、
転生する星を絞るだけです。天使ですので。」
急に丁寧語になるな。それほど、僕のこの選択が大事なんだろう。
「えっとじゃあ、剣と魔法のある星で。」
「それって、君たちの世界でいうダンジョンとか
冒険者とかいう職業がある感じのところであってる?」
「はい。あとほかに質問してもいいですか?」
「いいよ。」
_____それから数十分たった。
ちなみに、質問した内容は、天使は暇なのかとか、
なんで世界が22個も存在するのかとか、僕はなぜ転生できるのかとか、
転生先でも、話が通じますかとか。このときはとても笑われた。
『転生したら体がその星のものになるからもちろん通じるよ。
でも、頭がおかしい人には言葉は通じても話は通じないかも。』と。
後半の文章は聞いてないのに。言葉が通じるか聞いただけ何に。
なんか勘違いされた。
あと、僕が転生する理由とか。
それについては
『僕が暇なときに楽しめるようにするためだよ。
だから、好きに生きていいよ。僕が楽しめればいいから。』と言われた。
僕って、天使の娯楽に使われるみたいだ。
「それじゃあ最後に質問はある?」
「えっと、記憶って引き継がれますか?
あと、できれば、若い体...できれば15歳ぐらいでお願いします。」
「引き継げるよ。あと若い個体ね。...あぁそろそろ時間だね。」
ん?個体?体じゃないの?
「あの個体って...」
「それじゃあよい人生を!」
僕の意識が消えた。
_____________________________________
「あっ、言い忘れたことがあった。
決して、人間になれるかどうかは分からないって。
まぁいいか。僕が楽しめるような人生を送ってね。」
もしここにいたら彼がいたらいうだろう。
「先に言え!」
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