表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彩夢  作者: 犬神真乃
1/1

~イロドリノユメ~

ドアにつけられた鈴の音が高く店内に響く。23時を過ぎてるというのに、営業前を思わせる静けさだった。


「いらっしゃい」

「あ…えっ!」


誰もいないと思っていたはずが、カウンターの一番端に人影を見つける。まるで手品のようにふわりと現れたように感じたからだ。


「あの、やってますか?」

「ええ、営業中ですよ。ここのママは今留守にしているけどね」

「そうなんですか?」


声の質が男性か女性かわからない。そして、シルエットでも性別の確認が出来なかった。


「ああ、私の心配はなさらずに。ここのママの兄です。留守番…みたいなものでしょうか」

「はぁ。お兄さんですか」

「可愛い女性でなくて申し訳ない。それが嫌でなかったらお入りなさいな。話ぐらいは聞きますよ」

「そんな、俺は別に女性と呑みたいわけでは…。誰かに愚痴を聞いてもらいたくて…え!?」


達也は自分が何も言っていないのに、心にモヤモヤしたものを抱え、それを誰かに吐き出したいと思っていた事をズバリ言い当てられ、一歩後ずさりした。


「クックック…なぁに、私は超能力者の類なんかではありませんよ。あなたのその顔を見ていれば悩んでいる事ぐらいわかります」

「そんな顔、してますか?」

「してますねぇ。フフフ。さて、酒と静かなBGMぐらいしかいない店ですが、お入りなさい」


達也はまるでぼんやりと光る街頭に吸い寄せられる虫のように、フラリとその店へ足を踏み入れた。


+


「ようこそ」

「どうも」


数本の吸殻が入った灰皿と、残り少ないソフトケースの煙草を引き寄せると、男性は煙草の上に載せてあったマッチを達也の前へ差し出す。


「あ、いえ煙草は…」

「違いますよ。店の名前です」

「あ、失礼。えっと…さいむ?」

「単純に読めばそうですけど、それだと何だか哀しいお金の話になってしまいそうですねぇ」

「ああ、債務ですか…」

「そう。少し無理やりですが、いろどりのゆめと読みます」

「良い名前ですね」

「ありがとう。妹、ここのママの名が彩と書いて”いろ”と言うもので」


安易ながら、納得できる命名に達也は頷き、マッチをテーブルへと置いた。


「あ、もしかしてお兄さんは”夢”さんとか?」

「フフフ、それだと何だかとても女性らしいじゃありませんか」


達也は『でも一瞬女性に見えなくもありません』という言葉を思ったが、心にしまい込んだ。


「失礼」

「いえいえ、私は音楽の音で”おと”と言います。珍しい名前でしょう」

「素敵ですよ。では音さんとお呼びしても? あ、えっと私の名前は」

「ええ、構いませんよ。達也さん」


自分の名を急に言われ、達也は面食らった。多少酒が入っているので、自分がどこで自己紹介したか忘れてしまった。


「どうぞ今夜はよろしく」


驚いたままの達也へ音は言葉を続けた。そして、例のマッチで咥えていた煙草に火を点すと席を立ちカウンターの中へ向かった。


+


「そんなことがありましたか」


隣にいた青年が、達也の向かいカウンターの中でグラスを拭きながら相槌を打つ。


注文したモスコミュールをゴクリと喉へ流す。炭酸の刺激が乾いた喉とイラついた心をとても潤してくれた。


「俺だって、人の生き死にに対して敏感ではなかったかもしれません。汚い言葉で言えば、ヒトゴトというか…。それでもだからといって、何だか愛美の死を無駄遣いされたようで」


鬱々としていた気持ちを一気にぶつける。音はそれを嫌な顔ひとつせず、うんうんと頷いて聞いた。接客業としては当たり前なのかもしれないが、自分の気持ちをぶつけられる相手がいるだけで、達也の心が徐々に軽くなって行くのがわかる。


「達也さんは、思い出ってなんだと思います?」

「思い出ですか。過去の出来事や記憶を思い出す事でしょうか?」 

「では忘れるとはなんだと思います?」

「忘れる…反対に記憶が無くなる事でしょうか? それが?」

「よく、人は忘れられる生き物と言いますよね。では、どうして忘れられない出来事は存在するのでしょうか?」

「忘れてはいけない、例えば自分の人格を形成するような親とか先生とかの存在があるからではないですか?」

「ええ、確かにそうです。ですが、それも覚えているのはほんの一部です。一分一秒をまるでコンピューターのように正確に覚えている事はありませんよね」


言われてみればそうだ。では親と行った家族旅行、恩師と仰いだ先生の言葉、それらを一字一句思い出そうとしても断片的でしかない。楽しかった家族のスキー旅行というタイトルだけが頭に浮かび、漠然とした印象だけしか残っていないのだ。


「人の記憶なんてものは、”あの日”とか”あの時”といった曖昧で漠然としたもので成り立っているような気がするんです」

「そう言われると確かにそうかもしれませんね」


もうグラスに半分以下になったモスコミュールに残る炭酸に目をやりながら達也は返事をする。


「”あの日”の自分と”今日”の自分が、フとした所で顔を出し、笑い、怒る。そんなものが思い出なんでしょうね。今、この瞬間もどこかで誰かが”あの日”と”今”とを行き来しているのかと思うと、私達がいつどこに存在しているかなんて事が不思議に思えてくるんです」

「そう考えてみると、何だかちっぽけな感じですね。何かこう、俺の思い出なんてものは、大きな存在の中に飲み込まれた小さな小指の先…いや、もっともっと小さなものだって」


音は、カウンターへ身を乗り出し少し影を含めたような瞳で達也へ近づくと、指を立てて言葉を制止した。


「何も悲観的になってはいけません。そういうつもりでの話ではありませんから」

「ええ、ですが」

「あなたの思い出はあなただけが体験した素晴らしいものです。だから、誰と比べるものではありませんよ」


そう言って、音は薄く微笑むとカウンターの中へ身を戻して背後の棚から、ひとつの酒瓶を取り出した。


「思いませんか?」

「はい?」

「ああ、あの時こうしていれば…なんて」

「ええ。今日、まさにそんな感じでした」

「見てみます?」

「え?」

「夢ですよ。”あの時”の夢。それも格別なハッキリとした色のついた夢です」


突如奇妙な話になってしまい、達也はわかりやすく顔を引きつらせた。無理も無い。怪しいのは確かだ。


「夢ですか」

「いつも達也さんの夢はどんな色がついています?」

「そうですね…普通についている時もあれば白黒だったり、薄く寝ぼけた色だったり」

「ふむ…。わかりました。これは僕からのおごりです」


音は酒瓶を達也に掲げて見せた。中に八分目ほど入っている液体がゆらりと揺れる。


「…」

「何、怪しい薬の類じゃありません。そんなもので妹の店を潰す事はしたくないですしね」

「では?」

「兄の私が言うのも変ですが、妹はなかなかどうしてモテる子なんですよ。妹がもう少し若い頃、所謂モテ期というやつでしょうか。何人もの男達に声をかけられておりました。その中の一人がプロポーズする際にプレゼントしたものなんです。何でも手に入りにくい銘柄だそうで。名前もホラ、"彩夢"となっているでしょう」

「そういえば聞いた事があります。手に入りにくい銘酒とか。手に入れるには卸している酒屋の常連になれとハウツーサイトがある程ですよね」

「そんなに有名になってたんですか…何だか悔しいですねぇ」


薄い琥珀色に輝くアルコールを目の前でグラスに注いで見せた。グラスには店の名前”彩夢”とデザインされた薔薇がエッチングされている。


「嫌いなんですか? 妹の旦那さんだから、義理の弟さんですね」


達也は良い言葉が見つからず、ズバリそのままを音に聞いた。


「嫌いというよりは、若さ故の抵抗ですよね。とにかく妹の身を案じる為に突っ張ったんですよ。あの子には幸せになってもらいたかったですから」


達也が言葉無く頷くので、音は続けて話した。


「最終的には、私もいがみ合うのも馬鹿馬鹿しくなりましてね。何しろ、私といるときよりも妹は良い笑顔をするもんですから、負けましたよ。何のかんのと言いながら、良い奴でしたねぇ…」


思い出を懐かしむように音がグラスを口へ運ぶものだから、達也も自然と、酒へ手を伸ばした。芳香な香りが鼻腔をくすぐる。


「いただきます」

「どうぞ、良い夢を」


店と酒の名前をかけた洒落のような酒を口元へ運ぶと、やはり芳香な香りが印象的だ。そして舌を転がる酒とは思えない味に達也は驚いた。


テレビのグルメリポーターのように上手いセリフは言えないが、月並みな酒の感想を音に言おうと達也は顔を上げる。だが、言葉を発しようとした時にいた達也の場所はカウンターではなく、半年前の”あの時”だった。


+


重い荷物をいくつも抱え、達也は町の中を歩いていた。スーツのポケットの中で震える携帯のバイブに気がつき、荷物を路上に置いて電話を取り出す。電話は取引先だ。


「はい、藤間です。どうも先日は。え!? 電源入りませんか? ええ、そうです主電源ボタンを押して頂いて…ええ…はい」


季節は盛夏─。


電話の内容と、照りつける太陽に熱いのか冷たいのかわからない汗をかきながら達也は必死に電話の向こうの相手へ頭を下げる。通行人がコチラを見ていようが構わなかった。とにかく地面に頭がついてしまいそうなぐらい、腰を曲げる。


「そうですね…えっと今からだと15分…」


そう話しながら、体を起き上がらせると、交差点を歩く見覚えのあるシルエットに目が行った。脇田愛美だ。高校卒業以来だから6年ぶりになる。サッカー部のマネージャーで、学年でもマドンナ的存在。達也が一方的に恋心を寄せていた相手だ。きっと向こうは覚えていないだろう。突然声をかけたら気持ち悪がられるだろうか。それとも、またあの笑顔を見せてくれるだろうか。そう考えていると、電話の向こうが強く達也の名を呼んだので我に返る。


「あっ…! すみませ…えーと今、他の取引先におりまして、すぐに出られない状況にあるので40分でそちらに伺います!」


とっさに出た嘘。が、相手も用事があったようで快く了承してくれた。


達也は再び電話をしながら頭を深々と下げると、通話が切れる音を確認してから切り、大きく深呼吸をして重い荷物と共に、交差点へ一気に走った。


点滅する青の信号を変わってくれるなと睨み付け、反対側へと走り抜ける。左右を見回すと、水色のワンピースを着た愛美の背中を見つけた。まるでその姿は光に溶けてしまいそうで、達也は懸命にその後姿を追いかける。


「脇田さんっ!」


黒い髪をなびかせながら振り向くと、6年も経過したとは思えぬその可愛らしさに、顔が綻ぶ。が、おかしな奴と思われてはいけないと顔を引き締めた。


「ありがとう会いに来てくれて」

「え…?」

「私、藤間君を見かけて声をかけようと思ったんだけど、お仕事中だったみたいだし」

「あんな頭をペコペコ下げてる所…」

「ううん、お仕事してるなって感じで格好良かったよ。そういえば、結婚したんだってね」


浮気をしようとか、そういうつもりは毛頭ないが、初恋の相手に言われて少しだけ心が痛んだ。男の悲しい性と自覚する。


「うん、子供ももうすぐ一歳になる」

「じゃあ、お父さん頑張らなきゃだ!」

「お父さんってなんかくすぐったいな」



まだ喋らないわが子にも呼ばれた事無いものだから、達也は気恥ずかしそうに頭を掻く。



「あのさ…脇田さん。俺…」

「そうだ! あ、ゴメン話の途中で」

「ううん続けて」

「あのね。健太君のこと…許してほしいの」

「あ…」

「多分、自分の事を卑下に思っちゃうタイプだから、自分に注目してほしいだけだと思うんだ」

「どうしようもない奴だな」

「そんな事言わないで。もちろん藤間君の事をライバル視もしてたけど、心のどこかではすっごく頼ってるんだ」


一番ネックになっていた人物に、これから一番ネックなる人物の事を説かれてしまったので達也は閉口してしまった。感情をどこへ持って行けばいいのか悩む。


「うん…そっか。今すぐには無理だけど、アイツとはもう一度話し合ってみるよ」

「ありがとう。やっぱり藤間君は優しいね。あたし……」

「優しいっていうか、間抜けなだけだよ。でも、ありがとう」

「…う、うん。これからもお仕事頑張ってね。あ、あのね…」

「なに?」

「ううん…なんでもない。藤間君、ありがとう…」



少しだけ言いかけた言葉が気になったが、その続きを聞かずに愛美の背後から、暗いが恐ろしさは感じない穏やかな闇が迫ってきた。そしてゆっくりとその体が闇に透けていく。



「あ…わき…愛美っ!」



今まで苗字でしか呼んだ事が無かったのに、達也はまるで恋人の名でも叫ぶかのように、最初で最後の名前を叫んだ。だが愛美は微笑んだままその体を闇に溶かして行く。


手を伸ばして掴もうとすると、愛美がいた場所には、何と音が立っていた。店に入った時と同じように、ふわりと手品のように現れたので達也は声が出なかった。


「如何でしたか? 彩の夢は」

「夢?」

「正確に言うと、達也さんと愛美さん双方の思念とでも言いましょうか。それをプレイバックさせて頂きました」

「どういう事ですか?」

「どういう事でもありません。どうでしたか? 悔やんでいた思い出が叶えられた夢は」

「ああ、そういう事ですか。という事は、俺の気持ちが反映している夢であって、愛美の気持ちは本心ではないのですね」


肩の力が抜ける。夢だというのに、肩からかけた重いショルダーバッグが強く食い込むのがやけにリアルだった。


「そうとも言えません。双方の思念ですから」

「双方の…て事は」

「少なくとも、愛美さんは恋心に似た感情を抱いていたようですよ。本当は半年前に会った時に、声をかけたかったそうです。あなたのご結婚を知っている彼女は敢えて逃げるようにしたそうですが」

「そんな…それじゃあ言いかけた言葉は」

「まぁ、ご結婚もしているあなたを気遣ったんでしょう。会えて良かったと向こうも言っているんだし、救われたじゃないですか。それに最後までお友達のことも心配して」


確かにそうだ。あのままにしていたら初恋の感情も、青柳への感情もずっと心残りでいただろう。そして月日が経ち、薄くなっていく思い出と都合の良い脚色が織り交ざり、どんな感情を抱いたかわからない。そう思うと、それが解消されただけでも御の字だ。


「そうですね。愛美の気持ちを汲んであげなきゃ…きっと、健太のことを話すのも辛かっただろうし」

「それでは帰りますか?」

「え…帰る?」

「ええ夢からの帰還です」


驚いているうちに、達也の体はさっきの愛美の闇とは正反対の明るい光に包まれていく。肩、腕、指の先と光が移動していくと、体全体が包み込まれ、ついに辺りは真っ白になった。


+


「お客さん、お客さん!」

「う…ううん」



肩を叩かれ、目を開けるとそこはさっきまで呑んでいた店のカウンターだった。いつの間にか寝てしまったのだろうか、状況が飲み込めずに達也は目を擦りながら声をかけられた方向へ首をやる。


「大丈夫ですか? すみません留守にしちゃって」


隣にいたのは女性だ。40代に手が届くぐらいだろうか、自分より年上だけど、その妖艶とも言える美しさに思わず目を奪われ言葉を無くした。


「すみません、あまりにも暇だったものだから、ちょっとだけ買出しに出かけちゃって。どれぐらい待たれました? 喉が渇いたでしょう」

「え…でもごちそうになりましたよ」


留守にしていたと言っているので、話の筋からしてこの店の女性だろう。そういえば音は自分の妹がこの店のママだと言っていた。そして、確かに呑んだ記憶のあるグラスに目をやった。


「あら…もしかしてお兄ちゃん…」

「えっと、あなたが彩さんですか? で、お兄さんが音さん…」

「ええ、ご存知ですのね…そう、お兄ちゃんたら、また…私が鍵もかけないで出かけるもんだから心配したんだわ」


何だか奥歯に挟まったような物言いに達也は首を傾げた。


「何て申し上げたらいいのか…その兄の音ですが、とうの昔に亡くなっていましてね」

「!!!?」

「驚かれたでしょう。兄は、気まぐれで現れては、ここで人をもてなして行くんですのよ。でも、私は亡くなってからの兄に会った事が無いんですの」

「そんな」


考えてみれば、音が話していた内容に少しだけ違和感があったのを思い出す。そう、過去形で話し、心を見透かすような事をしていたのだ。今思うと気がつくが、普通に会話していたら流れてしまうヒントだ。


「気分悪くさせてしまったら申し訳ありません。あら、兄ったらまたあのお酒開けて」

「そのお酒を飲んでから、俺はすっかり寝てしまったようで…」


「ここで兄に会った皆さんは必ずそう言われますわ。最も、寝たのか、お出かけになられたかはわかりませんけどね。でも兄が”夢”と言うんだから夢なんでしょうね」


彩はカウンターの中へ入ると、出っ放しになっていた酒を手にして「もう一杯いきます? もちろん御代は結構ですわ」と言った。


「いえ、やめておきます。ええと、今まで頂いた分のお支払いをお願いします」

「それも結構です。兄からの驕りでしょうから。良い夢は見られましたか?」



この店で音に会った事がある人から、話は聞いているのだろう。達也は「ええ」と一言だけ答えて首を縦に振った。

「そうよかった。気分悪くされたのでは申し訳ないですから」


彩がボトルを棚に戻そうと手を伸ばすと、達也は思い返してその手を止めさせた。


「あの…やっぱりもう一杯頂けますか? そのお酒を」

「…? ええ、かしこまりました」


そのままお金を払わずに店を出てしまうのが申し訳ない気持ちもあったのだが、それ以上に”思い出”を”都合の良い思い出”にならなかった事への礼を音に言いたかったのだ。


「それと」

「はい?」

「グラスをもうひとつ頂けますか? もちろん同じお酒で」

「構いませんけど」


彩はコルク栓を捻ると、二つに並べたグラスへ同じだけ酒を注いで達也へと差し出す。達也は、一番初めに音が座っていた椅子の前に、そのグラスを置くと一人呟いた。


「まさかあなた自身が思い出だったなんてね。音さん、良い夢をありがとう。それも極上の彩夢をね」


達也はグラス同士を軽く合わせて乾杯をする。そしてゆっくりと酒を口へ含み、目を瞑った。まぶたの裏には、愛美と音が微笑んでいる絵が見えた気がした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ