突然の
東の扉へ向かう。
四人目がいるかと思って探ろうとした。
まずはノック。
『…………』
反応はなかった。
「……反応はないわ」
「もう止めておきましょう。嫌な予感がするのです」
カルーナは気が進まないようだった。
でも、わたくしは少しでも多くの情報を得たかった。それと真相を知りたかった。どうしてこんなお屋敷に閉じ込められているのかを。
「カルーナ、あなたは知りたくないの」
「三日間を静かに過ごせばいいだけじゃないですか! 無理に探ろうとして殺されてしまったら、どうするんです」
「一理あるかもね。でも、わたくしもカルーナもジークムントですら、首輪がつけられている。つまりコレでもう命はいつでも奪われるわけよね。だから、罠なんて仕掛ける必要はないはずよ」
「……確かに、そうですね。ジークムント、あなたはどう思います?」
執事として静かに状況を見守る彼は、口を開く。
「私に申し上げられる事はありません」
「そうですか、役に立たない執事ですね。少しは知恵を働かせたらどうです」
イライラしているのか嫌味を言うカルーナ。情緒不安定のようね。
「やめなさい、カルーナ」
「さっきから偉そうになによ、ソフィ!」
「落ち着いて」
「これが落ち着いていられるわけないでしょ! もういいわ、自室へ戻るから」
怒ってカルーナは、自室へ戻って行った。相変わらず身勝手な人ね……と、わたくしは溜息を吐く。その直後だった。
「きゃあああああああああ……!」
叫び声がした。
「……カルーナ様の部屋からですね」
「ええ、ジークムント。何かあったのかしら」
一緒に彼女の部屋へ向かう。
扉を開けると、そこには――
剣を持った死刑執行人のような恰好をした男らしき人間がいて、カルーナを惨殺していた。狭い部屋は血に塗れて……。
「な、何なのこれ!」