8-4 プールサイドでどっきり!
8ー4 プールサイドでどっきり!
俺とクロノとアンナ先生がプールでキャッキャッウフフしている間、クロとキティは、リューイ先生の指導のもと勉強に励み、昼には、今日の予定をクリアしていた。
欲望の力ってすげぇな!
そして、俺が用意していた水着にそれぞれ着替えるとクロたちも俺たちに合流した。
「なんだよ、この布切れ?」
クロは、半ズボンタイプの黒い水着を着て、その肉体美を惜しげもなく曝していた。
アンナ先生の目がきらん、と輝く。
「クロ君、私がプールで特別講義してあげましょうか?」
アンナ先生は、赤いビキニに腰にガーランド公国の伝統的な紋様の描かれた布を巻き付けた姿でクロの側に歩みよった。
クロは、にやりと笑った。
「あんたが、か?それも面白そうだけど、俺には、メリッサがいるからな」
「一途なんだ」
アンナ先生は、にっこりと微笑んだ。
「気が変わったらいつでもどうぞ」
そして、先生は、プールサイドに置かれた寝椅子に腰かけるとウィンクした。
「誰か、この日焼け止めのクリームを背中に塗ってくれないかしら」
「俺が!」
リューイ先生が駆け付けて言った。
「俺に塗らせてください、アンナ先生!」
「仕方ないわね」
うわっ!
俺は、クロノに作ってもらった日焼け止めを自分で体に塗りながら苦笑していた。
アンナ先生、楽しそうだな。
「メリッサ、俺が背中に塗ってやるよ」
クロが言ったので、俺は、フッと笑った。
「背中ならキティに塗ってもらうから大丈夫!」
「キティ?」
キティがモジモジしながらクロと俺の方へとやって来る。
体をサーフボードで隠していた。
「ガーランド様、これ、なんか、全身がすぅすぅしてて不安ですぅ」
「キティ、『サーフボード』の実験するんだろ?」
俺は、立ち上がってキティの側に近寄るとサーフボードを取り上げた。
「きゃわっ!」
キティが声をあげて、ポッと頬を染めた。
キティの水着は、黒いスクール水着風で胸元になぜか、白い布が縫い付けられていてそこに『きてぃ』と書かれていた。
いいっ!
俺は、ぐっと小さくガッツポーズをした。
俺、ほんと、いい仕事してる!




