17-13 クロイツの作戦は
17ー13 クロイツの作戦は
翌日、目覚めると、俺は、アル兄の腕の中にいた。
はい?
マジですか?
俺がもぞもぞと体を動かすと、アル兄がぽっかりと目を開いた。
青い、きれいな瞳。
「おはよう、メリッサ」
「おはよ、アル兄」
俺は、アル兄の腕の中から逃れようとしたが、アル兄は、俺を離そうとはしなかった。
「メリッサ、好きだ」
アル兄が囁いた。
「例え、お前が他の誰かを愛したとしても、僕は、一生お前を愛する」
ほわぁあぁっ!
耳元で囁かれて、背筋がぞくぞくしていた。
「いいわね。2人は仲良しね」
突然、頭上から声がして、俺たちは、 がばっと起き上がると、そこには、ブルーのドレスに身を包んだクロイツが俺たちを見下ろしていた。
なんで、ここに?
「あら、ここは、あたしのお家よ。どこにだって、出入り自由よ」
ええっ?
クロイツは、俺たちをある意味もてなしてくれた.。
といっても、クロイツのおもてなしは、少し、特殊だった。
見目麗しいエルフの少年たちにかしずかれて、俺たちは、食事をとり、ゆっくりとくつろぎながら作戦会議を開いた。
「どうかしら、体の調子は?」
クロイツが俺とアル兄にきいたので、俺は、笑顔を浮かべた。
「大丈夫。異常なし」
「そう。よかったわね。さずがは、テオ。エルフ屈指の治癒師だわ。あの薬は、少しでも分量を間違えれば死に至る危険な薬だったのよ。あいつら、ほんとに酷いわぁ」
マジなんですか?
俺は、イワノフさんの笑顔を思い浮かべてゾッとしていた。
あの人たち、マジで鬼か悪魔?
「あのエルフたちは、一族の血を残すためには、なんだってやるわよ。ほんと、怖い」
そうなんですか?
俺は、ちらっとアル兄を見た。
アル兄は、ひきつった笑いを浮かべていた。
「で?」
アル兄は、クロイツに訊ねる。
「今夜の作戦は?」
「それなら、任せて!」
クロイツがにんまりと笑った。
「あいつらに悪夢を見せてやるわ!題して、『王子様は、我々のもの』大作戦よ!」
はい?
俺は、なんだか悪い予感がしていた。
アル兄も、不安げに俺をうかがっていた。
クロイツだけが、楽しそうなのが不安な気持ちに拍車をかけていた。
17ー13 クロイツの作戦は
翌日、目覚めると、俺は、アル兄の腕の中にいた。
はい?
マジですか?
俺がもぞもぞと体を動かすと、アル兄がぽっかりと目を開いた。
青い、きれいな瞳。
「おはよう、メリッサ」
「おはよ、アル兄」
俺は、アル兄の腕の中から逃れようとしたが、アル兄は、俺を離そうとはしなかった。
「メリッサ、好きだ」
アル兄が囁いた。
「例え、お前が他の誰かを愛したとしても、僕は、一生お前を愛する」
ほわぁあぁっ!
耳元で囁かれて、背筋がぞくぞくしていた。
「いいわね。2人は仲良しね」
突然、頭上から声がして、俺たちは、 がばっと起き上がると、そこには、ブルーのドレスに身を包んだクロイツが俺たちを見下ろしていた。
なんで、ここに?
「あら、ここは、あたしのお家よ。どこにだって、出入り自由よ」
ええっ?
クロイツは、俺たちをある意味もてなしてくれた.。
といっても、クロイツのおもてなしは、少し、特殊だった。
見目麗しいエルフの少年たちにかしずかれて、俺たちは、食事をとり、ゆっくりとくつろぎながら作戦会議を開いた。
「どうかしら、体の調子は?」
クロイツが俺とアル兄にきいたので、俺は、笑顔を浮かべた。
「大丈夫。異常なし」
「そう。よかったわね。さずがは、テオ。エルフ屈指の治癒師だわ。あの薬は、少しでも分量を間違えれば死に至る危険な薬だったのよ。あいつら、ほんとに酷いわぁ」
マジなんですか?
俺は、イワノフさんの笑顔を思い浮かべてゾッとしていた。
あの人たち、マジで鬼か悪魔?
「あのエルフたちは、一族の血を残すためには、なんだってやるわよ。ほんと、怖い」
そうなんですか?
俺は、ちらっとアル兄を見た。
アル兄は、ひきつった笑いを浮かべていた。
「で?」
アル兄は、クロイツに訊ねる。
「今夜の作戦は?」
「それなら、任せて!」
クロイツがにんまりと笑った。
「あいつらに悪夢を見せてやるわ!題して、『王子様は、我々のもの』大作戦よ!」
はい?
俺は、なんだか悪い予感がしていた。
アル兄も、不安げに俺をうかがっていた。
クロイツだけが、楽しそうなのが不安な気持ちに拍車をかけていた。




