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婚約破棄から始まるとんでも異世界冒険譚~黒猫の騎士とポンコツ姫~  作者: トモモト ヨシユキ
17 ダンジョンと奴隷と支配者の関係
202/216

17-13 クロイツの作戦は

17ー13 クロイツの作戦は


翌日、目覚めると、俺は、アル兄の腕の中にいた。

はい?

マジですか?

俺がもぞもぞと体を動かすと、アル兄がぽっかりと目を開いた。

青い、きれいな瞳。

「おはよう、メリッサ」

「おはよ、アル兄」

俺は、アル兄の腕の中から逃れようとしたが、アル兄は、俺を離そうとはしなかった。

「メリッサ、好きだ」

アル兄が囁いた。

「例え、お前が他の誰かを愛したとしても、僕は、一生お前を愛する」

ほわぁあぁっ!

耳元で囁かれて、背筋がぞくぞくしていた。

「いいわね。2人は仲良しね」

突然、頭上から声がして、俺たちは、 がばっと起き上がると、そこには、ブルーのドレスに身を包んだクロイツが俺たちを見下ろしていた。

なんで、ここに?

「あら、ここは、あたしのお家よ。どこにだって、出入り自由よ」

ええっ?

クロイツは、俺たちをある意味もてなしてくれた.。

といっても、クロイツのおもてなしは、少し、特殊だった。

見目麗しいエルフの少年たちにかしずかれて、俺たちは、食事をとり、ゆっくりとくつろぎながら作戦会議を開いた。

「どうかしら、体の調子は?」

クロイツが俺とアル兄にきいたので、俺は、笑顔を浮かべた。

「大丈夫。異常なし」

「そう。よかったわね。さずがは、テオ。エルフ屈指の治癒師だわ。あの薬は、少しでも分量を間違えれば死に至る危険な薬だったのよ。あいつら、ほんとに酷いわぁ」

マジなんですか?

俺は、イワノフさんの笑顔を思い浮かべてゾッとしていた。

あの人たち、マジで鬼か悪魔?

「あのエルフたちは、一族の血を残すためには、なんだってやるわよ。ほんと、怖い」

そうなんですか?

俺は、ちらっとアル兄を見た。

アル兄は、ひきつった笑いを浮かべていた。

「で?」

アル兄は、クロイツに訊ねる。

「今夜の作戦は?」

「それなら、任せて!」

クロイツがにんまりと笑った。

「あいつらに悪夢を見せてやるわ!題して、『王子様は、我々のもの』大作戦よ!」

はい?

俺は、なんだか悪い予感がしていた。

アル兄も、不安げに俺をうかがっていた。

クロイツだけが、楽しそうなのが不安な気持ちに拍車をかけていた。

17ー13 クロイツの作戦は


翌日、目覚めると、俺は、アル兄の腕の中にいた。

はい?

マジですか?

俺がもぞもぞと体を動かすと、アル兄がぽっかりと目を開いた。

青い、きれいな瞳。

「おはよう、メリッサ」

「おはよ、アル兄」

俺は、アル兄の腕の中から逃れようとしたが、アル兄は、俺を離そうとはしなかった。

「メリッサ、好きだ」

アル兄が囁いた。

「例え、お前が他の誰かを愛したとしても、僕は、一生お前を愛する」

ほわぁあぁっ!

耳元で囁かれて、背筋がぞくぞくしていた。

「いいわね。2人は仲良しね」

突然、頭上から声がして、俺たちは、 がばっと起き上がると、そこには、ブルーのドレスに身を包んだクロイツが俺たちを見下ろしていた。

なんで、ここに?

「あら、ここは、あたしのお家よ。どこにだって、出入り自由よ」

ええっ?

クロイツは、俺たちをある意味もてなしてくれた.。

といっても、クロイツのおもてなしは、少し、特殊だった。

見目麗しいエルフの少年たちにかしずかれて、俺たちは、食事をとり、ゆっくりとくつろぎながら作戦会議を開いた。

「どうかしら、体の調子は?」

クロイツが俺とアル兄にきいたので、俺は、笑顔を浮かべた。

「大丈夫。異常なし」

「そう。よかったわね。さずがは、テオ。エルフ屈指の治癒師だわ。あの薬は、少しでも分量を間違えれば死に至る危険な薬だったのよ。あいつら、ほんとに酷いわぁ」

マジなんですか?

俺は、イワノフさんの笑顔を思い浮かべてゾッとしていた。

あの人たち、マジで鬼か悪魔?

「あのエルフたちは、一族の血を残すためには、なんだってやるわよ。ほんと、怖い」

そうなんですか?

俺は、ちらっとアル兄を見た。

アル兄は、ひきつった笑いを浮かべていた。

「で?」

アル兄は、クロイツに訊ねる。

「今夜の作戦は?」

「それなら、任せて!」

クロイツがにんまりと笑った。

「あいつらに悪夢を見せてやるわ!題して、『王子様は、我々のもの』大作戦よ!」

はい?

俺は、なんだか悪い予感がしていた。

アル兄も、不安げに俺をうかがっていた。

クロイツだけが、楽しそうなのが不安な気持ちに拍車をかけていた。

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