表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄から始まるとんでも異世界冒険譚~黒猫の騎士とポンコツ姫~  作者: トモモト ヨシユキ
12 学園祭の花は誰だ?(2)
134/216

12-7 勝者は?

12ー7 勝者は?


リューイ先生が手を振り下ろすと同時に各クラスのゴーレムが走り出した。

1番最初に闘技場から飛び出したのは、やはり『特別クラス』のゴーレムだった。

他のクラスは、途中で術が解けて泥になってしまったり、コントロールがきかず壁に突っ込んだりとレースは混線していた。

ちなみにこのレースの様子は、闘技場に作られた巨大な水鏡に撮し出されていた。

そんな中、クリスは、順調に進んで『特別クラス』のゴーレムの背をとらえていた。

ぎりぎり2位でクリスは、次のクロへとバトンタッチした。

クロは、5メートルもあるかというような巨大なゴーレムを造り『特別クラス』を追った。

というか・・

クロのゴーレムが『特別クラス』のゴーレムを踏みにじって進んでいく。

マジか?

『特別クラス』の第二走者であるグレイが猛烈にコース内に立って監視している審判に抗議している。

だがしかし!

これは、ルールには引っ掛からないのだ。

別にゴーレム同士で戦ってはいけないとはルールにはないからな。

「いけっ!クロ」

俺が声援を送るとゴーレムの肩に立っているクロが嬉しそうに手を振るのが見えた。

と、ここでグレイが術の詠唱を始めた。

何をする気だ?

グレイは、巨大な光の刃でクロのゴーレムに切りかかったが、クロは、炎の盾でそれを防いだ。

そうこうしている間に第三走者ラクアスへ。

ラクアスのゴーレムは、馬型ゴーレムだった。

速い、速い!

あっという間に第四走者ピナへ。

ところがピナのゴーレムが問題だった。

ピナのゴーレムは、人形型のようなゴーレムだった。

ちょこちょこ走るわりに、意外と速い。

しかし。

なんか、怖いんだよ!

しかも、敵の攻撃に備えてか、人形に大きなナイフを持たせてるものだから余計に怖い。

アンカーで待っていた俺は、自分の方へと笑顔で走ってくるナイフを持った人形の姿に、しばらくの間、うなされそうな予感がした。

そして、アンカーの俺のゴーレムはというと。

大型犬ぐらいの大きさのゴーレムだ。

毛並みもふさふさ。

再現度は、半端ない。

さすが、俺!

そのまま、俺は、犬型ゴーレムと一緒に闘技場に入りゴールした。

だが。

「勝者!『特別クラス』!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ