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婚約破棄から始まるとんでも異世界冒険譚~黒猫の騎士とポンコツ姫~  作者: トモモト ヨシユキ
11 学園祭の花は、誰だ?
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11-4 執事とパンケーキ

11ー4 執事とパンケーキ


俺は、クラスの全員を集めて『クラス対抗試合優勝計画』の会議を開いた。

予想できたことだったが、みんな、魔法戦とかにはまったく興味がない様子だったけど、最後の『愛と美の女神コンテスト』には、ノリノリだった。

というわけで。

俺たちは、5つの部門の参加メンバーを決めていった。

まず、個人戦魔法の部は、クロが選ばれた。

まあ、妥当な線だな。

そして、団体戦魔法の部には、俺とクロとキティとクロノ、そして、意外なことに魔法が得意だったクリスの5人。

クリスっていうのは、前に俺とクロを昼食に誘ってくれた3人組の内の1人だった。

クリスは、選ばれると嫌そうにブウブウ言っていた。

「やだ!なんでわたしがそんなものに出場しなくてはいけませんの?爪が割れちゃうわ」

俺は、溜め息をつくとそっとクリスに言った。

「試合に出てくれたらクロと1日デート券をやるから」

「やりますわ!」

クリスは、急にヤル気満々になって言った。

「わたし、クロ様のために全力で敵をやっつけます!」

やれやれ。

そして、問題のリレーだ。

これは、メンバー選びが難しかった。

まず、土魔法が使えなくてはならない。

というわけで。

リレーのメンバーは、クロ、俺、クリス、後の2人は、クラスでも地味で目立たない女子2人組だった。

ヒナ・グレンワースとピナ・グレンワース

双子の姉妹である2人は、名前も似ているが外見もそっくりで、どっちがどっちか見分けられるものはクラスにはいなかった。

2人とも、淡い栗色の髪を腰まで伸ばしていて、茶色い瞳をしていた。

違いは、ピナの方は、眼鏡をかけていることだった。

この2人は、土属性でなんとかゴーレムらしきものを造ることができた。

後は、例のコンテストだったけど、それは、クリスたちが箝口令をしいていて誰が出るのかすらわからなかった。

「まあ、任せてくださいませ」

クリスとレティとサラがにんまりと笑った。

なんか、嫌な予感。

だが、俺は、彼らを信じて任せることにした。

何よりもこれは、学園の行事なのだ。

他のクラスメートたちも楽しむ権利はある。

もちろん、俺たちも、な。

クラス対抗試合の他にも、学園祭には、楽しみがあった。

学園祭の間は、クラスごとに屋台やらなんやらを営むことが許可されていた。

俺たちは、俺の提案で『執事カフェ』をすることになった。

『花嫁クラス』の女子全員が男装してカフェを出店するのだ。

もちろん、男子は、女装だ。

「絶対、却下する!」

クロがわめいていたけど、圧倒的多数の賛成は覆せなかった。

「楽しみですわ。わたくし、今から衣装を考えてますのよ」

レティがにんまりと微笑んだ。

「きっと、皆様、気に入ってくださいますわ」

カフェで提供するメニューは、俺とキティ、それに料理好きな女子数人で考えた結果、パンケーキになった。

パンケーキとは、この世界でもたまに朝食とかで食べられることがある薄いパンのようなもののことだったが、俺は、それをもっと改良するつもりだった。



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