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男女逆転から始まる異世界冒険譚  作者: ペンちゃん
62/76

62 村と森

 村がブラックハウンドに襲撃されこの村は荒れ果てた姿をしている。

 それでも村人達はまた襲われない様にと使い物にならなくなったボロボロの家を解体し簡易的な柵を作っていく。

 

 そんな彼らを見て、避難した方が良いのでは無いかとも思ったのだが。

 よく考えてみればこの集団で移動するとおそらく俺達がカバー出来ていない守りの薄い所から狙い襲ってきかねない。

 また、戦えない男性や子供、老人を逃すために移動させても恐らく王都につく前に一晩野営しなければならず危険。

 おまけにそれは戦える人達の守りが村と避難民で半分になる事を意味する。

 

 ここで下すべき決断は…。

 王都にいる冒険者や騎士の応援を乞うことだ。

 応援を呼ぶ事に関しては昼で明るいと言う事もあり燃やすと赤色の煙を出す村に常備され残っていた魔道具を使い王都に救援を要請した。

 もちろんその応援が今日着く保証はないので皆で柵を作り続ける。

 

 しかし…。

 

 「これじゃあ数分と持たないだろうな」

 

 シーフはそう言いながら木の丸太を担ぎ作業している近場に起き手を叩いて埃をはらう。

 

 「いや…ここで槍を持ち皆で戦えば応援がくるまでの時間稼ぎくらいはできる筈です。

 それに私とカルブが森の探索に向かい奴らの討伐を試みます」

 

 ヘレナはシーフの独り言を聞きそう応えると3本の大きな木の丸太を置き俺を見た。

 シーフよりも多く丸太を運んだ事を誇っているのだろうか…?

 

 そんな事を考える当の俺は丸太一本も当然ながら持つことは出来ず槍に使えそうな木の棒をアイリーンと共に広い集めては老人や男性達が作業をしている家に運んでいた。

 

 「先輩先輩!!

 見てくださいっす!

 この私が本気を出せば丸太6本は軽く行けるっすよ!」

 

 そう自慢げに丸太を持ってきたコトミだが…。

 丸太を前に持ち高く積み重ねているためフラフラと歩きあちらこちらと移動し最後には俺の場所へと方向を変え近付いてきた。

 

 「それ前見えてないだろ?

 危ないぞ…」

 「うわっ!?」

 

 ガラガラガラン!

 

 案の定コトミは足元の燃えた木につまずき壮大に転けて見せた。

 

 「大丈夫か!?」

 「ふへへ…心配してくれるんすか?

 先輩」

 

 コトミの手を取り立たせると何故か転けたのに嬉しそうに笑っているコトミの姿があった。

 

 ふむ…。

 

 「助けはいらなかったか…」

 「ああっ!

 ワンモアチャンスっす!!

 先輩!もうちょっと私の事、心配してくれてもいいんすよ!?」

 

 そんな無駄な事をしながらも着々と柵とお手製の槍を作り村の護りを硬めていく。

 

 そうして、しばらくしてヘレナはある程度完成したのを確認しデビルウィングのメンバーを集めた。

 どうやら今後の動きを再確認するつもりらしい。

 

 男や老人に子供達が集まる大きな屋根の下。

 一行と村長であるアイシャは集まり普段は食卓として使っている机を囲った。

 村長のアイシャは集まった事を確認し地図をおきクルクルと開く。

 

 机の上にある地図は大まかにこの村と近くの広大な森、そして王都が描かれていた。

 

 「ありがとうアイシャ殿…。

 それでは今後についての話をします」

 

 そう言うと早速とばかりにヘレナは村を指差し話し始めた。

 

 なんだかこういうのはわくわくするものだ。

 そう言えばこうやって作戦会議見たいな事はした事が無かったな。

 まさに冒険者っぽい。

 

 「まずアイシャ殿、アイシャ殿はこのまま柵と槍を作り続けて下さい。

 その間当初の予定通りに私とカルブが森に入りブラックハウンドの討伐を試みます。

 そしてシーフとコトミは村に残り守りを硬めてください」

 

 ヘレナはそして最後に村と森の境界線を指差した。

 

 俺はどうすればいいのだろうか…。

 俺に関してはどうするのかと言った説明も何も無い。

 

 「もし村を襲われた際はこの柵の内側から槍や弓で応戦し時間を稼いでください。

 最後にユウキ様…」

 

 ヘレナはユウキを見た。

 

 お……俺だ!

 なんだ…一体、俺は何をすれば。

 

 期待を胸にふくらませ俺はヘレナの指示を待つ。

 そしてついに…。

 

 「ユウキ様は戦闘に参加せずここでじっとしていて下さい」

 「えっ…何もせずここで…?」

 「はい、安全の為です」

 

 チーン…。

 頭の中で鐘の音が聞こえる様だ。

 

 そうしてヘレナは話を終えるとすぐに装備を確認しカルブを連れ森へと向かってしまった。

 

 何もせずここに…。

 確かに俺に力は無い、しかしだからといってもこの村の危機に何もしないというのもな…。

 

 そう考えを巡らせながら村を歩いて回り柵の完成具合を見つつ村のやぐらに登る。

 やぐらの上にはシーフがおり森に動きが無いか、村に異変が無いかを見ているのだ。

 

 「ん?…どうした?」

 

 シーフは何か本を読みながら監視していたらしい。

 本をパタンと閉じハシゴを登る俺を見る。

 

 「いや…ここからの景色を見てみたくて」

 「先輩もきたんすか?」

 

 登りきり景色を見ようとした時シーフの他にももう一人、やぐらの上にいた。

 

 煙と何かは高い所が好きとか…。

 む…どうやら俺もこいつと同類だったらしい…。

 

 読んでいただきありがとうございます     m(_ _)m

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[良い点] 体力自慢したがる女性はグッきますね。健康的で。
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