54 商業地区
宿を決めた俺達は早速とギルドへと向かう。
なぜギルドへ向かうのかは途中死止めたサラマンダーの報告をするためだ。
今いる場所は一階層地区の一般人が暮らす居住区画にある宿街。
ここにはそれほどいい宿は無く安いのが売りで下級冒険者や旅人が重宝している。
しかし…それにしても…。
「遠くから見た街は綺麗だったけど近くで見ると思ってたのと違うな」
白く美しい街は壁は白い石灰岩だが地面や家は石や木でできている。
「でも!ユウキさん!
こんな大きな街私初めてです!!」
カルブはそう言うとクルクルと回り辺りを見渡す。
確かに…。
「城とかこの階層を分ける壁は凄いな」
それに加え驚いたのは主要道路だ。
てっきり階層は階段で上がるのかと考えていたが違い外側にまるでうずまき状に整備された坂が存在し馬車なんかも普通に走っているとは。
そして階段も存在する1階層から2階層へ移動する階段。
さらに昇降機。
それらが動き人が行き交う光景はずっと見ていても飽きない。
壁は高くそびえ立ち各階層には投石器にバリスタ、他にも大砲の様な物がちらほらと見える。
なかなかに栄えた街だ。
そんな都市の中で今いる場所は大きな門が備え付けられた大階段。
白色で大きく、そして長い。
ギルドはこの先の2階層、商業区画にある。
商業区画は1階層の雰囲気とはうって変わりとても賑わっている。
「うわぁ…」
あたりを見渡せば防具店に武器屋 魔道具屋に錬金、まじない屋に酒場。
他にも魔物ペット専門店、魔導書店
なども目につく。
火を吹く子供の飛竜が店頭の檻に入れられその中で火を吹き。
その隣の店ではポコポコと火で炙られ大きなフラスコの中にある液体が不思議な色の煙を出している。
店が変わっているなら待ち行く人々も風変わり。
ローブを着た魔法使いに鎧を着込んだ戦士。
種族もそれぞれ耳が尖っていたり背が低かったり頭から動物の耳が生えていたりバラバラだ。
そこはまさに異世界…。
ずっと…小説や漫画、アニメで夢見ていた世界がそこには存在していた。
今までこの世界で見てきた暗い貧しい様な世界ではなく明るく活気に満ち輝く夢にまで見、行ってみたいと願った世界。
「何…鼻伸ばしてるんスカ?
先輩…浮気は駄目っすよ…」
ぼーっとあちこち見渡していると横からそうじとーっとした目つきで俺を見ているコトミがそう水を差す。
「別に?…エルフの人が綺麗で可愛いなぁmなんて思って見てないけど……?」
「本当にっすか…?」
「おっ…おう…」
なんだ…この圧…。
俺はこいつにそんな事を言われる筋合いは無いのに反射的にごまかしてしまった…。
それにしてもエルフやドワーフ、パルムは話には聞いたことがあるがこの目で見た事は無い。
エルフの人達は皆美形で、なんと言うかこの世の物とは思えない程に美しく…見ているだけで心が癒やされる…。
全員…格好いい系なのは残念だけど…。
そうやって見ていると俺が見ている事に気づいたのか目が会い向こうは見て少し微笑んでくれた。
そして向こうが照れながら手を小さく振ったので俺も振り返す。
「おおっ……。
痛てっ!?」
「ああ…すいません先輩…足が滑ってしまいました…あはは」
足を見るとコトミの足が靴の上に置かれ俺の足を踏んづけていた…。
…
ギルドは商業施設が立ち並ぶ中の中央に存在感を放ち堂々と鎮座していた。
ギルドの施設もこの街同様白色の石灰岩で作られているらしく他の木や石で出来た店が建ち並ぶ中に大きくぽつんとある事でその美しさはより洗練されている。
「ここだ…」
ヘレナに続き皆は入っていく。
それに続き俺も入るとそこには大きな空間が広がっていた。
白色の壁に柱。
そして上を見上げると高い天井が見え天井では魔物と冒険者が戦っている絵が書かれており…その絵はどうゆう仕組みなのか…確かに動いている。
さらに上には2階あるようで吹き抜けで下が見下ろせる様に作られていた。
「おい…入り口で突っ立てないで早く入れ。
後がつかえてんだ…」
「ふわっ!!すみません!」
慌ててその場を離れ入り口を開ける。
入ってきたのは甲冑をつけた女性…。
「ふぅ…今日もいい汗をかいた」
入って来るなり目の前で頭のヘルムを取り金色の長髪を出す。
他にも冒険者は多く、続くのはドワーフの筋骨隆々な背の低い女性。
他にも猫人の弓使いなども見かける。
「流石に王都ともなると冒険者達も何ていうか迫力…?気力…?…が違う気がするな…」
俺が以前働いていた小さい施設のギルドでは若い人は少なかった。
が…ここはどうだ…。
やる気に満ち、夢を追うまさに冒険者。
装備も見るからに手入れが行き届き道具も充実している。
魔法使いなんてのも本来は少ない役職なのだが…。
ここでは杖を持つ人も多い。
おそらく教育も環境も資金も辺境の町などと違い整っているのだろう。
そのおかげで様々な町や村から若いやる気溢れる者達が多くいる。
若くて可憐で美しい女性達…うん幸せ…。
「ここ…目の保養にいいな…。
痛てっ!?」
「…すいません先輩…足が滑ってしまい…」
「お前わざとだろ!?」
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