53 王都フィエリテ
サラマンダー…その姿を初めて近くで見たユウキはその大きさに驚きそして恐怖した。
「こんなに大きいなんて…」
ユウキの前で暴れるそれは口から炎を吐き尻尾でヘレナとカルブを跳ね除けようと、のたうち回っている。
ヘレナはそれに対し冷静に判断…分析し剣が通らない筈の鱗に傷をつけ。
カルブはひょいひょいと魔物の上を軽く駆け抜け本能的に弱点である目や鱗の無い腹側を狙い攻撃を仕掛けている。
「あれ…二人を止めに来たけど俺いらなかったかな…」
目の前で暴れる恐竜の様な魔物はみるみると傷は増え弱りはてていく。
それを見て安堵し馬車に戻ろうとした時…足元が影に覆われた。
「ユウキ様!!」
「危ない!!」
後ろを咄嗟に振り向くと大きなトカゲの頭が大きく口を開けている所だった。
「ぬぉっ!?
ラブリー…!!」
咄嗟に手をハート形にしそう叫んだ時…。
二つの影がユウキを横に攫った。
そして同時にサラマンダーの頭は無残な結末に至る。
影にさらわれる中ユウキが見た光景は頭が切断され潰されている様子。
ヘレナが首と胴体を切断しコトミが頭上より殴り潰したのだ。
「ひっ…!」
魔物の体液が飛び散り肉片が飛ぶ。
なんて奴ら…。
ここまで強かったのか…。
そうユウキは思うと2つの影を見る。
こちらはカルブとシーフの物だった。
視界外から凄まじいスピードで駆けつけ救出した事が分かる。
どちらも負けず劣らずの速度に力…。
ユウキはこの時…初めて彼女達の実力をはっきりと間近で見て感じれた様な気がした…。
…
「先輩…反省するっす!」
馬車の中で正座をさせられ叱られている。
理由はもちろん魔物の件だが…その他にも叱られる理由が存在した…。
「先輩!私達がいなかったらあの魔法使ってたっすよね!?
あのまま撃ってたら王都が消えてたっすよ?」
「だって…トカゲが…」
「だってもクソもないっす!
そもそもユウキ先輩が近づいたのが行けなかったんすよ!?」
コトミに叱られる日が来るなんて…無念…。
しかし…こんなに怒る奴だっただろうか…今日は何時もと違って真面目な顔つきで言ってくるので反撃できない。
「まあ…それくらいでいいんじゃないかコトミ…?
ユウキ様の話を聞けば私やカルブを思っての行動じゃないか」
「ヘレナっちは少し黙ってて下さいっす。
もし先輩の身に何かあったらどうするつもりっすか…?」
コトミはそう不安そうな顔をし話し終えた。
「コトミ…お前…」
「先輩は貧弱でそれなのに馬鹿見たいな扱いづらい火力を合わせ持つ脳筋貧弱駄目魔法使いなんすから」
脳筋貧弱駄目魔法使い!?
グハッ…!
なんて精神ダメージ…。
「うう…て…!!
それはお前が勝手に俺のスキルカードをいじったからだろうが!?」
「ムギャ…!
ほっぺたうぉつぅねらにゃいでくだしゃい先輩!」
…
ユウキ達が再び馬車に乗り移動を始め過ぎ去った頃…。
サラマンダーの死体の前に複数人の冒険者が集まっていた。
「おい…まじか…なんだよこれ…」
「一体どんな化物がこのサラマンダーを…」
「私見ましたよ遠くからでしたけど…」
二人の剣士と一人の弓使い。
彼らはユニオン、レジェンダリージュエルのメンバーである。
レジェンダリージュエルは王国アレグリアの誇る世界一位の実力を持つと噂されるユニオンでS級冒険者…現在世界で11名のみが認められている冒険者クラスの事だが。
それが4名もがこのユニオンに在席している。
弓使いの冒険者は二人の剣士に事の成り行き…どのようにしてサラマンダーが狩られたのかを話した。
「そんな…事が…で、そいつらは見た事ある奴らだったか!?」
そう聞かれ弓を持つ冒険者は首を振る。
「ううん…見た事無い人達だった…。
でも、馬車は商業ユニオンのキャットテイルにいるポーション屋のミファさんが使ってる奴だったよ」
そう弓の冒険者から聞くと少し考え口を開ける。
「ふむ…なるほどな…。
よし!
お前らそいつらを探すぞ!
もしフリーの冒険者ならうちのユニオンにスカウトするんだ!
フリーじゃなく帝国のユニオン。
インモルタルの奴らなら上に報告!」
剣士はそう言うと二人を連れ馬が止められている場所へ歩き、そのまま王都へ向けて馬を走らせた。
…
近づくに連れその白い都市は大きくなっていく。
王都を間近で見ると段々とした区画が存在しその頂上には美しくそして大きな城が見える。
「おおーこれが王都か…。
まさにファンタジーって感じだな…」
俺はそう言い内心テンションが上がっている為、キョロキョロとまるで子供の様に辺りを見渡し感動していた。
「本当にすごいですね…」
カルブもまた俺と同じように見渡し感動している。
まず目指すは宿…そしてギルドだ…。
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