表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女逆転から始まる異世界冒険譚  作者: ペンちゃん
49/76

49 勇者現る

 ガサガサガサッ…

 

 ユウキが目を凝らし音のする方を見る。

 するとそれは素早く、ユウキが逃げる前に現れた。

 

 「あ!?お前は…なんでこんな所に…?

 まあいい…今日はめちゃくちゃついてるぜ」

 

 それは木の仮面をつけた女性。

 その手には短剣を持ちユウキを見て驚くとニヤリと笑い羽交い締めにして動くなとその短剣を首元に当てた。

 

 首にヒヤリと冷たい感触があたる。

 

 「あっやべ…」

 

 ゴクリと唾を飲み込みユウキは冷静さを取り戻そうと少し目を瞑った。

 

 おちつけ…何か手は…えっと地球だったらこの場合……。

 

 そう思考し目を開け木の仮面をつけた女性に対し冷静に話しかけた。

 

 「やめときなお嬢さん…後悔するぜ?」

 「なっ…なんだと!?」

 

 あまりの冷静さ…そしてその自信に満ちた様子に狼狽える…。

 

 「そ…そんな事分かってる!

 あんたを誘拐する事がどれ程危険でどれ程の大金が動くかもな!!」

 

 よく言っている事が分からんが…。

 

 「後悔するなよ…すーーー…」

 

 そう言い終わるとユウキは大きく息を吸った…そして…。

 

 「きゃあああああああ、助けてええええええ!!!」

 

 仮面をつけた女性はその大声に驚き体をびくつかせる。

 

 ふ…このまま驚いて焦り逃げてくれれば…。

 本来なら防犯ブザーでもあれば助かるんだけどな。

 

 「誰か!早く!!むっぐ……んんん…」

 

 だが…彼女は逃げずユウキの口を慌てて塞ぐ。

 

 「この!!静かにしやがれ!

 あいつが来たらどうするつもりだ!

 クソ!」

 

 口を塞がれた…大きな誤算…。

 だが…すぐ近くにいる筈のヘレナ達には届いたはず…。

 

 木の仮面をつけた女性がコシのポーチから布と縄を取り出し猿轡をしようとした時。

 

 「誰かが助けを求める声を聞いた…」

 

 背後からそう声が聞こえた。

 

 誰だろ?まあ助けに来てくれたなら誰でもいいんだけど…。

 

 木の仮面をつけた女性は慌てて声が聞こえた方向に振り向く。

 

 「今、あなたの勇者アルフレッドが助けに上がりました」

 「なっ!? ここまで追ってきてやがったか」

 

 勇者アルフレッド…?

 聞いた事も見たことも無い人物だ…それに勇者?

 コトミが神様によりこの地に来た勇者じゃ無かっただろうか…。

 ということは…今目の前にいる勇者は偽物。

 

 「うっ…動くな!!

 この男がどうなってもいいのか!?」

 

 まあ…助けてくれるなら誰でもいいか…。

 しかし…捕まるというのも慣れたものだ…こうも冷静に考えられる様になるとは…。

 

 「そこの方! 助けて!」

 「はい!!お任せください!!」

 

 そのユウキの声に答えるように勇者アルフレッドは笑い剣を向けた。

 

 「ぶっ武器を捨てろ!

 さもないとこいつがどうなるか!!」

 「おいおい、落ち着けよ」

 

 それに対しアルフレッドは冷静に武器を捨てて見せる。

 

 「ほら、武器は捨てたぞ?」

 「よし、そっそのまま。

 うっ動くなよ」

 

 どうしてこうも優位に立っていると言うのにこの仮面の女性は怯えているのか。

 それが不思議でならない。

 

 「いいか?

 よく聞け わっ私はケイオスファミリーの一員だ!

 そっそれにこの仮面を見ろ!

 私は仮面勇者だ!」

 

 耳元でそう大きな声で叫ぶので耳が痛い。

 そしてそんな話をさらに続ける。

 勇者アルフレッドの眉間がピクピクと反応している事にも気づかず。

 

 「あの恐ろしき魔王軍幹部の十二星龍を4人も討ち取った本物の勇者……ぶはっ!…」

 「あ? 誰が本物の勇者だって!?もう一辺言ってみろこの三下風情の小者がっ!」


 今一体何をしたのか…。

 全くわからなかった。

 

 目の前にいる赤髪の勇者が手を前にかざした瞬間、後ろにいる仮面の女性が吹き飛んだのだ。

 おまけにすぐさま吹き飛ばされ寝転ぶ女性の仮面を剥ぎ取ると首元を掴み揺さぶっている。

 

 これではどっちが悪いやつなのか分からん。

 

 「どいつもこいつも仮面…仮面…仮面と! 私が本物の勇者だーー!」

 「ケイオスファミリーに手を出したらどうなるか……。

 あと…私はあの仮面…」

 「うるせぇーーー!!」

 

 頭をぐわングワンと揺すぶられ仮面を外された女性はもはや朦朧とその言葉をいうので精一杯の様子…。

 もう動けなくなった頃。

 

 アルフレッドはようやく気が済んだのか手を離すと立ち上がり口に拳を当て咳払いをする。


 「ごっ…ゴホン…さてと、所であなたお名前は?」

  

 急に態度が先程とは打って口調や態度そして雰囲気が変わりそう聞きながら近づくとユウキの右手を両手で包み持ち上げた。

 そして顔を真っ直ぐな目で覗き込んでくる。

 

 「おお…その美しい顔をよくお見せください…お怪我が無いと良いのですが…」

 「あの…ありがとうございました。

 でも…そんなにじっと見られると…さすがにちょっと照れるのですが…」

 「ああ…私とした事がこれはとんだ失礼を…。

 つい貴方のその美しき目に見惚れてしまって」

 

 そう話す彼女はまだ手を両手で包んだまま話を続ける。

 

 「そうだ…お詫びと言ってはどうでしょう。

 ちょうどこの近くにとても雰囲気の良い店を知っているのですが…。

 そこで私と一緒に夕日を眺めながらディナーでもいかがですか?」

 

 ガサガサッ…。


 なんだろう…なんと言うかぐいぐいと押してくる…ちょっと苦手なタイプかも…。

 

 しかしそれにしても先程のどうやったのか分からない攻撃と言い勇者と名乗っているし強いのだろうか…。

 

 「コトミキック!!」

 

 そう考えていると草むらから影が飛び出し目の前にいた筈の勇者が残像を残し消えた…というか…吹き飛んだ。

 

 コトミはユウキの手を握っている曲者くせものに向かい変身無しの状態で、ただの飛び蹴りを見舞った。

 読んでいただきありがとうございます     m(_ _)m

【ブックマーク】や【評価】をしていただけると幸いです。


 少しでも面白い、続きが見たい!と思ってくださいましたら。

  

 広告の下 ↓に星をつける評価があります

 ☆☆☆☆☆を★★★★★

 ブックマークと評価は作者の励みになります!

 是非お願いします

     ↓↓↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] やっぱりユウキくんは上玉なんですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ