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男女逆転から始まる異世界冒険譚  作者: ペンちゃん
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悪魔の復讐狂想曲

 「がぁ、よくもやってくれたな…一体どんな化物が…」

 

 瓦礫をどけ、起き上がるとそこは♡の下、V字にえぐられた地面の一番下に位置する場所だった。

 

 見る限り城は消え、せっかく集めた部下達も一瞬にして塵と化したらしい。

 

 「まずい…なこれ…クビにされかねん」

 

 アンジュは今まで築き上げたニート生活を支えた魔王保護のお金が無くなると不安視した。

 

 なんとかして、手柄をあげねば。

 

 デレデレデレ…バーン

 どこからかゲームの音が聞こえる。

 

 「ゲーム機!!」

 

 アンジュは走り音がする瓦礫の中からゲーム機を取り出した。

 どうやら無事らしく生きているらしい。

 

 …

 

 決戦がある約束の日ユウキ達のいる街では、騎士達を集結させていた。

 

 「アミラ様! 敵の姿が見えませんが。

 いかがいたしましょう?」

 

 全く、来る気配の無い魔王軍をまだかと待ち構えていた。

 ユウキが全滅させた為来ないのだが。

 

 「とりあえず…明日まで待とう…。

 このハート形の特大魔法跡も気になるが。

 もし本当に攻めてきたらまずいからな」

 

 …

 

 「先輩…そんな死んじゃいやぁああああああ!!」

 

 こいつ! 俺が動けない事をいい事に。

 

 「こんな感じでどうっすか?」

 「プロの演劇人ですねコトミさん」

 

 今現在…コトミの膝枕でユウキは寝かされていた。

 今は訳の分からないおままごと地味た遊びをしているらしい。

 

 しかし…今日はこんな事をしている場合では無いと思うのだが…。

 なにせ、魔王軍が攻めるとか何とかと言っていた。

 

 「はい、お口開けてください」

 

 カルブが食べ物をスプーンで食べさせてくれる。

 

 医者の話によれば…魔力の使い過ぎの症状に似ているらしい。

 男だから魔力なんて無いはずなのに…とも言っていたが。

 

 ヘレナとシーフは共に騎士達と魔王軍にそなえている為ここにはいない。

 

 しかし…それにしても全く力が入らない。

 あの威力の攻撃だ。

 かなりのリスクがあるらしい。

 

 「よしよし」

 

 コトミはユウキの頭を撫で笑っている。

 

 …

 

 アンジュは、地形の変わった大地の上を飛びあの魔法の出処を探っていた。

 

 「ふざけた、魔法だ…。

 山も川も森もめちゃくちゃだな。

 これが勇者の力ってやつか?

 てか…破壊神だな」

 

 空を飛び♡型に歪んだ自然を見て言う。

 更に飛んだところでアンジュは降り立ち隠れた。

 

 「んな!? 騎士共が集まってやがる」

 

 そこには騎士が列を成し構えている所だった。

 仕方なくこそこそと隠れ、街の中へと向かう。

 

 あの魔力は覚えている。

 その残り香を辿れば…。

 

 そして遂に悪魔は一つの宿屋に辿り着いた。

 

 さて…後はどう怪しまれずに侵入するかだ…。

 まあ、この悪魔…アンジュ様にかかれば不可能と言うことは無い。

 見せてやろう本当の悪魔的発送と言う奴を!!

 

 …

 

 「先輩、ちょっと待っててくださいね。

 お昼ご飯買ってくるんで」

 

 コトミはそう言い宿を出た。

 階段を降り下に向かう…そこには…。

 

 「なっ…」

 「ママ!!」

 

 ダンボールに入ったアンジュの姿があった。

 箱にはこう書かれている。

 

 あなたの子供です…。

 

 「た…たた大変っす!!」

 

 …

 

 「あっコトミさん、おかえりな…

 どうしたんですか?

 その子…」

 「大変っす! 私とユウキ先輩の子供が!」

 

 コトミの腕には小さな幼女が抱かれていた。

 カルブは目を細めもう信じないと疑わしげにコトミを見る。

 

 

 ふふふ…潜入成功。

 さて、一体どんな奴があの技を…。

 

 アンジュがコトミの腕の中から覗くとそこには倒れて動けなくなっているユウキの姿があった。

 

 「パパ!!」

 

 特にこの男に反応はない…。

 が…アンジュは飛び降りて近づき確認する。

 

 男が魔力!? 馬鹿な、この世界では魔力を持てないはず…。

 いや…ほんのかすかにあるだけか。

 

 …

 

 悪魔は怠惰に暮らす。

 あれから、甘やかされここで過ごすと決めたのだ。

 頼んでもいないのにご飯をくれるし。

 働か無くても何も言われない。

 パラダイスだ。

 

 しかし…少し心残りがある。

 それは、魔王軍の事…。

 

 「はい、ご飯できまちたよー。

 あー可愛いっすねー」

 

 このアホみたいな声を出しているアホ人間は便利だが鬱陶しい。

 今、大切な事を考えていたのに。

 よし、決めた。

 取り敢えず魔法、撃っといて戦いましたって言っとくか。

 

 「レイジー『怠惰』」

 

 …

 

 魔法を放った数時間後…悪魔は気づいた。

 

 「あのー…ご飯…」

 「面倒なんで、自分で作って…す…」

 

 あれ…?これじゃあニートできなくね…

 

 読んでいただきありがとうございます     m(_ _)m

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