貴方を探して…
「ふへ!? ヘレナっちの言ってた男の人って、ユウキ先輩の事だったんすか!?」
コトミは驚きヘレナを見た。
そんなヘレナも記憶を無くしていたユウキの知り合いがこんなにも近くにいたのかと驚いた。
二人は今、ユウキの目撃情報を頼りに一人の女へと辿りつき探している。
最後にユウキとあってママ活をしていたと思われる人物。
「それにしても…本当に申し訳無い事をしてしまった…」
ヘレナは、ユウキの書いたママ活の紙を握りしめ話す。
「金が無くなり、身を売って生計を立てていたなんて…私はなんてっ!
愚かな事を…」
「いやいや、それ内容からみてパパ活みたいなもんすよ。
そんな大げさな。
きっと今頃そのお金で、ゴロゴロしてるっすよ」
コトミは手を振り笑いながら言う。
ヘレナはそれでも落ち込んだ様子でトボトボとユウキの手掛かりを探す。
…
なんだか…ずっと熱が続いているみたいだ。
頭がボーっとしている。
ユウキは屋敷の中を歩いてアミラに言われた仕事をこなしていた。
「あの…すいません…アミラ様の食事を取りにきました」
しかしその言葉に返事は無い。
「来たわ…」
「ちっ…なんでアミラ様はあいつを…」
「しっ…聞こえるわよ…」
メイド達はユウキの事をまるでそこにいないかのように扱う。
ユウキはそんな状況のせいか…うっすらと夢を見ていた。
…
おい、男女 スカート履いてみろよ
ユウキくんって何ていうかちょっと無くない?
てかキモくね?
そうだよねー!!マジ生理的に無理。
マジきしょい近づかないでほしい。
一緒の部屋にいるだけで無理だよねー。
ねーマジそう…死ねばいいのに。
嫌な思い出だ……。
何度死にたいと思ったか分からない。
親にも教師にも相談できず生き地獄を経験している自分の姿が脳裏に浮かぶ。
なんでこんな点取ったんだ!
生意気な顔だ!!
暴力を振るわれる。
自分をお金のなる木としか思わない親
ストレスのはけ口に暴力を振るう父親。
母には拒否され、一人
お前なんか産まなければ良かった!!
死んだら…誰かがようやく僕を認識し受け入れてくれるのだろうか…。
親はようやく僕の心に気づいてくれるのだろうか。
いや…何事も起こらないだろう世界は僕に気づいてくれはしない…。
苦しい…生きるのが辛い…。
誰か………僕に気づいてよ…。
僕を認めてよ…。
『大丈夫? ほら、手を握って。
私がずっと一緒に…貴方を守ってあげる』
赤い髪の女性が手を差し伸べてくる…。
アミラ様…僕は貴方がいてくれたから生きて来られた…愛してる。
アミラ様………
…
ヘレナ達はあの後一人の女性を捕まえ縛り上げて尋問をしていた。
「ほらほらー、先輩の居場所を教えるっすよ」
「あは…あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「さっさと、吐け。
こちらも時間がおしいのでな。
手加減はせんぞ!!」
「ひー! アハハハひゃひゃ。
わっ分かった…ハハ言うっ…言うから…止めてっ…あははは!!」
コトミとヘレナは女の足をくすぐり、拷問した。
それでようやくのことユウキの居場所を特定した。
その場所は奴隷商品を扱っている店。
その場所にすぐさま向かいつくとヘレナは衝撃の事実を知る事になった。
「なに!? あのアミラが奴隷を買った!?
それもユウキをだと!?」
「へ?…知り合いっすか?」
「ああ…もちろんだ」
信じられない…あの奴隷という制度をあれほどまで嫌い、王にも辞めるべきだと進言していたアミラが。
ヘレナは理解ができなかった。
そんな奴じゃないはずなのに…。
ヘレナはそう思うとコトミに向かって言い、行動した。
「直接あって、話しをつけに行く」
…
「すみませんがこの先はヘレナ様のみに通行許可が出ていますので」
「そんなひどいっす!
先輩に会わせてくださいよー…」
コトミは城の様な外観の屋敷に入れず門番と揉めていた。
「すまない、だが…待っていてくれ必ず説得してみせる」
ヘレナは貴族であるアミラのいる部屋へと一人向かう。
屋敷はヘレナの知るものでは無く変わっていた。
奴隷…それも、美人ばかりを集めているらしい。
「いったい…どうしたと言うのだ…アミラ…」
そして目的の部屋について扉を開けるとユウキがそこにいた。
ユウキはアミラを見つめ頬を赤らめて横に立っている。
ヘレナはユウキを観察するとある事に気づいた。
目の焦点があっていない…?
魔法!?…それも無理やり心を奪う魔法か…そこまで落ちていたとはアミラ…
まずはと、ヘレナは顔を訝しめているアミラを見て近づき怒鳴った。
「アミラ!! ここにいる奴隷たちは何だ!?
お前はそんな事をする奴じゃ無かったはずだ」
その言葉に帰ってきた答えは否定でも肯定でも無く疑問だった。
「誰だ? お前は?」
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