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PLOTEST  作者: 神木 千
第1章 逢着する僕ら
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番外編 学校案内4

うわっ! どう? 驚いたか? へへっ、俺はルータ=カウル。お前が見学者だって? 先輩から聞いたよ! もう「アンデッドクラス」と「ヴァリアントクラス」は回ってきたんだろ? おっけー! それじゃあ行こっか! 次は「ノースキルクラス」! 俺たちの学び舎だな!


はい、それじゃあ、テンションを改めて少し説明口調でいくね! こういうの憧れてたんだよね。よし、集中、集中。はい! まず、これがロッカールームだ。これは開閉式になってて施錠もできるいたって普通なロッカーだよ。中には――。あれ? こういうのもしかして3回目だったりする? あー、まぁそうだよね。ロッカールームってどこにでもあるもんね。よし、じゃあここは雰囲気だけ楽しんで! 落書きが多いなぁ、とか。


じゃあ次の廊下だ! ここの廊下は特に何もないんだけど、すごくない? よく指導員の人が歩いてるんだ。俺らを見張るために歩いてるんだと思うんだけど、それを掻い潜りながら如何にして講義をサボるか! これが俺の講義中の唯一の楽しみ! え、ちゃんと勉強はしてるよ。これでも「ノースキルクラス」では成績優秀者に名前を連ねてるんだから。あ、そうそう。「ノースキルクラス」には毎度テストのようなものがあって、「講義」で学んだことを「実技」で反復するんだ。これで成績が決まる。体育が好きな奴は自然と成績優秀者に選ばれるからね。お前は、まぁ、多分大丈夫だよ。はい次!


此処の部屋! 此処は俺らの「講義室」。一応指定席になってるんだ。「ノースキルクラス」は毎年新しく加わる隊員ってのが極端に少なくて。今も30人前後だったはずだよ。ちなみにこ此処が俺の席。この前が俺の親友の「レーベル」の席。そして、この席が愛しの「ヘネシア」の席! あぁ、いい香り――じゃなくて前の見やすい席だなぁ!え、いや、好きじゃない、好きじゃない! いや好きだけど、まぁ、ってお前が関わっていいような話じゃねぇから! はい、次行くよ、次!


「講義室」の対面にある「対特殊生物シミュレーション室」。これはまぁ、他のクラスにもあったと思うから説明は端折るけど、擬似的に特殊生物と戦闘ができるシステムだね。僕ら「ノースキルクラス」は此処で「弱点」というのを補完する必要があるんだ。ん? 「弱点」を知らない? まぁ、そうか。「弱点」って言うのはまぁ所謂はお前の短所とかそういう物だよ。簡単に言えばね。例えば、自分の「弱点」は言いたくないから「レーベル」のを言うとすると「感情的になりやすい」とかね。それをどうコントロールするか。それを擬似戦闘で補う。それが「シミュレーション室」の存在意義だね。俺も早く「弱点」補わねぇと。


あとはこの先に大広間がある。大広間は俺はあんまり好きじゃない。「ヴァリアントクラス」の不良しかいねぇからな。まぁ、俺もどちらかと言えば不良っぽいし、いいんだけどさ。大広間でいきなり喧嘩をおっ始めるのはやめてほしいわな。まぁ、静かなところっていうのは間違っちゃいねぇんだけど。ねぇ。久々だよ、こんなに静かな大広間。今日はテルドロッドの休日だったからたまたま静かなだけだよ。まぁ休日だからな。いや、いいよ、いいよ、謝んなくて。この日程にお前の学校見学を入れた上の奴がいけねぇんだから。本当なら俺ら休みだったってのに、な。


はい、じゃあ次は食堂だな。食堂は大広間の奥の廊下を――。おっといけねぇ! これから友達と市街へ行くんだった! 悪いが後の学校案内は「レーベル」に頼んでおくわ! 市街は市街だよ、お前が知ることは何一つねぇよ。


それじゃあな、新入り! いや、まだだな。でも、もう俺の後輩だからな! 残りの見学、楽しんでくれよな! んじゃ! いっけねぇ、遅れる、遅れる!



番外編 学校案内4


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