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熊五郎、100年ぶりだなっ!

「朝だよ〜起きろー」陽菜多ちゃんが今日も元気に腹筋しながら私達に呼びかけた。そう。腹筋しながら………………なぜ?!?!


少しそう思いつつすごく眠いのでツッコミはいれなかった。時計を見るといつもよりはやく朝の4時だった。



「ひ、陽菜多ちゃん、今4時だよ……学校が始まる時間って……8時から……」私は目を(こす)りながら陽菜多ちゃんに言った。



「知ってるよ。でも今日は早起きの日。」「ええ、そんなのあるの……眠いよ……」「あるの!」「いつから……??」「今日から!!!」陽菜多ちゃん元気だなぁ……



陽菜多ちゃんやっぱり昨日の、好みどストレート人間に会ったせいなのかな……いつもよりハキハキしてる。生きてるって感じ……あ、やっぱ眠い……ね……る……



「ほらほら起きて悠柳も!はやく!」「えぇ、疲れた……眠い……」悠柳君が眠そうにしている。そして私はというと、悠柳君の眠そうな声を聞いた瞬間バッと起きて目が冴えてしまった。



悠柳君の威力半端(いりょくはんぱ)ないな……「あ、薫ちゃんもちゃんと起きたんだから悠柳も起きないと!はやく!」こうして見てみると2人とも奥さんと夫みたいでお似合い……私なんか……不釣り合い……



って私と悠柳君を並べること自体間違ってるわ!!

やめよ。やめよ。こんなこと考えるの。頭狂っちゃう。とりあえず起きて、魔力の練習しよ……



私は玄関を開けて、外で魔力の練習をすることにした。私の得意魔法は時空魔法だから、そこをのばそう!特に私は時間を止める魔法を強化しよう!逆に苦手な魔法は……んー、あれだ!力だ!ん?まてよ……力って魔力なのかな?なんだろ……



そんなことを考えているとそのうち悠柳君が来た。

「魔力の練習?偉いね。僕もやる。まぁ、僕の場合剣の稽古(けいこ)だけど……」「うん。頑張れ!」「薫ちゃんも。」寝起きの悠柳君……やっぱり可愛いな……そんなことを思っていると気の(そば)からガサガサと音がたっている。



「ん……?なんだろう。悠柳君なんか、ガサガサ音してない?」「それな。ちょっと2人で見に行ってみよう。」気になったので2人で近ずいてみる



すると……一人の男の子が現れた。しかもその男の子は多分5歳ほどの子だった。「オマエラヒサシブリ。イキテタンダナ!」ん?この声は……もしかして……「熊五郎?!」




私が言おうとした言葉を悠柳君にとられたー!まぁ、悠柳君だから許すけど……「ソウダ。モシカシテイママデワスレテナイヨナ?」「もちろん忘れてないよ!」私は熊五郎の期限を(そこ)ねないように言った。



「ん、忘れてた。」すると、悠柳君から予想もしない言葉が発せられた。悠柳君……ハッキリ言い過ぎだよ!!!




「ナグッテイイ?」さすがに熊五郎も怒ったよね……「ん?殴れるもんなら殴れ。避けるから。」二人の間で火花がおきているが見なかったことにしよう……とにかく話題を変えよう「



そっそんなことよりさ、なんで熊五郎は人間化してるの?」「アーコレガモトノスガタダカラナ。モトノスガタトイッテモココマデチイサクナカッタ。モトモトハモットオオキカッタカラナ。」



「え?どゆこと??」私達2人とも疑問形になった。元の姿がこれ?じゃあ、なんで今まで熊だったのかな。

「ジツハ……」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「え?!ブラックビックマンの力で小さい体にされたあげく、小熊にされた?!じゃあ、その言葉がカタコトなのも……」「コレハモトカラダ。」なんでやねん!そうだったんかい!あ、思わず関西弁が……




「なるほど……そういうことか……ということはブラックビックマンには体を小さくして小熊に変えることができるということか……なんて恐ろしい(やつ)なんだ……」それな。私も思う。



「え、でもなんで人間に戻れたの?それも小さいまま。」「ソレハ……」



「コイツニマホウヲカケテモラッタラ、ニンゲンニモドレタンダ。」熊五郎はその子を指さした

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