番外編~続き~「初ライバル」
<side 悠柳>
海斗から言われた言葉が頭から離れない僕は部屋でぼーっとしていた。海斗が薫ちゃんを?好き?嘘だろ?そんなことをしばらくモヤモヤ考えていると、薫ちゃんが心配そうに声をかけてきた。「悠柳君、大丈夫?ずっとぼーっとしてるじゃん。」「そっ!そんなことないよ!」僕は焦ってまるで自分は悩んでいると公表しているような言い方になってしまった。
「なにか悩みどこがあったら言ってね!」こういうところが好きなんだよな……「う…うん。大丈夫だよ!」「そっか……」言えるわけがない。君のことが好きだよ。なんて……
すると、さっきまで何かを話していた海斗と、陽菜多がこっちに向かってきた。海斗は薫ちゃんの隣に座り、陽菜多は僕の隣に座った。
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「薫!それ何?」一番最初に喋りだしたのは、海斗だった。やっぱり海斗は積極的だな。僕とは大違い。「やりー、いっただきー」「あ!ちょっとー」海斗と薫ちゃんはお菓子の取り合いをしているようだ。
海斗は薫ちゃんに告ったのかな、仲良いな。そんなことを考えていると隣で見ていたひなたが口を開いた。「悠柳、そんなにモヤモヤしてるなら言ったら?」僕は、陽菜多が何を考えていて、僕にどうさせたいのかが分からない。だって僕なんかが告ってもどうせ振られるだけだ。薫ちゃんに振られたら僕は人生が終わったのと同じようなものだ。僕が黙っているのを見た薫ちゃんは、無理に喋らなくていいんだよと言ってきた。
僕は薫ちゃんにまで心配されてるんだな……情けないな……そう思った。「悠柳君の心が落ち着いてから言えるようになるまで私は待ってるから、焦らないで。ね?」薫ちゃんは僕を心配してなのか、慰めてくれる。こういうところもやっぱり好きだな……「ありがとう、薫ちゃん。」君にちゃんと好きだと言える日まで……待ってて薫ちゃん。僕はその日までにはいい男になれるように頑張るから、その時がきたら、君に僕のすべてを話そうと思う……そう心に誓うよ。




