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番外編「君からの贈り物」

[悠柳side]


チュンチュン……スズメの鳴き声が聞こえる

朝起きた僕は時計の時間をみると6時になっていた。2階から1階におりる。朝、いつもは薫ちゃんが起こしてくれるけれどな……

「やっぱり、いない……」ここ最近、朝起きると、誰もいない。前まではそれが普通のことだったのに今は、1人だと寂しく感じてしまう。まるで、1人ぼっちの世界にいる感覚だ。



「……」やっぱり誰もいない。家中、トイレや玄関、机の下、隅々(すみずみ)まで探したがやっぱり皆いない。「出かけたのかな……」そう(つぶや)いていると、トントンと玄関の方から音がした。




気になって玄関を(のぞ)くと黒いマスクにサングラス、シャツにジャケットとズボンをはいた本当に真っ黒で不審者(泥棒)みたいな格好をした薫ちゃんが立っていた。そして、なぜか薫ちゃんの顔が近づいてくる。「ちょっ?!えっ……なっ」視界が真っ暗になった。



「ん……あれ、ここは……?」目が覚めるとなぜか、目隠しをされていたので僕はとる。「悠柳君!」「え?」後ろから薫ちゃんの声がしたので振り返る。



「ハッピーバースデー!悠柳君!」心臓が飛び出るかと思った。「えっ?!」すると奥から陽菜多と海斗がでてきた。「誕生日おめでとう!」「なんで知って?!」「あぁ……それは……」「海斗が調べたんだよ。」陽菜多ちゃんが口をつっこんだ。「おまっ!」「それで薫ちゃんが悠柳君の誕生日パーティーをしようって提案したんだ!」「みんな……」なんだ、そうだったんだ。僕のために……朝早くから……僕なんて仲間はずれにされたとかそんなことばっかり考えて少し疑ったのに……



「ありがとうっ」「っ……」「え?!悠柳?!どうしたんだよ!泣くなよ!お前男だろ!」海斗がびっくりしたように言う。「ごめんっ……嬉しくて」人生初誕生日祝ってもらったから……なんて言えない僕は心の中にこの思い出をしまうことにした。



「あっ!そうだ!これ悠柳君にプレゼントなんだけど……受け取ってくれないかな……?」薫ちゃんは照れくさそうに言い、プレゼントをだす。

「見ていい?中身。」「うん。いいよ。」「ありがとう!」中身を見るとクマのぬいぐるみが入っていた。薫ちゃんらしい……ピンク色のぬいぐるみだ。一生大切にしよう……それを見つめてぎゅっと抱きしめる。



すると横から「私からもこれあげる。」陽菜多がそっと僕に渡した。「ん?あ、ありがとう。わぁ!」中身を見ると黒のバックだった。「かっけー……陽菜多センスある」思っていたことが口にでてしまった…「へへへ……」照れながら笑う陽菜多。いつもあまり笑わないならこれはこれでレア……「な……何じーっと見てるのよ。キモイ!」グサッ。なぜかたまに、僕にだけは当たってくるんだよな……これはこれで心が痛い……すると海斗が僕の心の痛さをかき消すかのように言った。「俺からもお前にプレゼントやるよ。ちょっと行ってくるから待ってろ。」



◇◆◇◆◇◆◇



数十分後……

「中々戻ってこないね……何してるんだろ」「さぁ?」陽菜多と薫ちゃんでやり取りしてるようだ。「どうせあいつの事だからとんでもないもの……あっ戻ってきた。」「え?」なんかイノシシ背負ってるように見えるのは気のせいかな?………………気のせいじゃなかった!





「ただいま!」「海斗……そ、その荷物は?」荷物というよりもイノシシの丸焼きだ。

「あぁ、これさっき取ってきたイノシシの丸焼き!」「んっ……?!」な……何?!その手があったか!



「ほら、ちゃんと食えよ!!」えぇ………

「お前いっつもヘルシーメニューしか食わねぇからな〜〜」思ったんだけど……「てか、はやくね?しかもこの大きさ……絶対量多いじゃん。」

「ねぇ……海斗……あんた、私より握力あるんじゃない?」「馬鹿力だな……」あ、思っている事が!「はっ?!ふざけんな!俺が頑張ってとったんだぞ!」その採取したんだぞ、みたいな言い方やめてくれ……「まーまー喧嘩やめようね。」薫ちゃんがなんとか海斗の血管ブチ切れを回避してくれたようだ。「良かった良かった」「良かねぇよ!」海斗がつっこむ。もしかしたら僕達、漫才コンビなれるかな……?なんてね




この日は僕にとって最高の思い出…………のはずが

「あ……あと一つ私悠柳君にプレゼントしたい物があるんだ。これ!」なんだろう……



「は……ちまき……?」そのハチマキは黒色だった。なぜハチマキなのだ!「悠柳君に似合うと思って!作ったんだよ!悠柳君ってなんとなく黒のイメージがあるんだよね……髪の毛が赤だから少しだけ赤の模様も添えたんだよ。あとね……」呆れている反面、薫ちゃんが見せた笑顔に見とれていると……



「いつまで見てんだよ。」ヒソッと耳元で(かす)かに(ささや)かれたので僕は顔が真っ赤になった。「なっ……?!」「やっぱお前薫のこと

好きなんだろ。じゃあ、俺とライバルだな。」「…………は?」なんだと……オレトライバル……?海斗と?

ちなみに悠柳の誕生日は9月28日の今日です。

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