悠柳君、自分の体大切にしようね?
「そういえば、薫ちゃん血がでた時に隕石を降らせる魔法が出来たよね。あれなんだったんだろう。」そう言われてみればそうだったかもしれない。あのバニーガールの少女がでてきたとき、攻撃をされて血がでた。その時に猫耳が生えて隕石を降らせることができたのだ。
「もしかしたら、あれはブラックビックマンを、倒すのに有利になる手がかりかもしれないね。」
ふむふむ。なるほど。
「もしかしたら、血がでた時に魔法をだすと力が発揮するとか!」今まで聞いていた陽菜多ちゃんがいきなり声をあげた。「なるほど。それもあるかも。だって今魔法をだしても小さい石しか降ってこないし。」「おぉ〜、陽菜多頭良い!」悠柳君が褒めると陽菜多ちゃんはへへへと笑っていた。
あれ、なんだろう。この気持ちまただ。
こんな気持ちになったのは初めてかもしれない。前世でもこんな気持ちにはなったことがない。
モヤモヤ考えていると……
「僕やってみようかな……」ぼそりと悠柳君が言った。「えっ?!わざわざ血を流すの?!」
私は悠柳君が言った言葉に驚いて聞くと、悠柳君は冗談と言った。いや、本当にしそうだわ……
さっき真剣な顔で僕やってみようかなとか言った人に今頃冗談と言われても……
とにかく他の方法を考えようよ……悠柳君……
すると思っていることが陽菜多ちゃんにだけ伝わったのか、私と思っていた、同じことを言った。「他の方法考えよ!」「そ、そうだよ!悠柳君。わざわざ自分の体きづつけなくていいんだよ!」
「わ、わかったよ……違う方法考えようか」あまり納得してないような言い方で悠柳君は言った。
この人大丈夫かな……って顔してるよ!陽菜多ちゃん!
そして悠柳君は自分の体をちゃんと大切にした方がいい。悠柳君は何するか分からないからちゃんと見てないと。
そして、新たな悠柳の性格を見つけた薫であった……




