陽菜多ちゃん強っ!
私達は呆然と殴り合いをしている中年男性2人を見ていると、横から悠柳君が話しかけてきた。「どうする?助け呼ぶ?」「いや、私に任せて。」
そう言った後、陽菜多ちゃんが喧嘩している人達の方に歩いていった。すると、陽菜多ちゃんが中年男性達を止めようとして、声をかけるとその男性は声を上げ、陽菜多ちゃんを殴ろうとする。
……が、陽菜多ちゃんが中年男性の手を受け止め、殴り返した。するとその中年男性達は、ばたりと倒れ気絶したようだ。
?!?!?!とりあえず、私は救急箱を持っていたのでその中年男性達に手当してあげたが、あそこまで陽菜多ちゃんの力が強いとは思わなかった。あれはすごい。
すると、感心したように隣で見ていた海斗くんが声を上げた。
「すげぇ!!!!」見ていた街の人達も盛大な拍手をした。すごいな……陽菜多ちゃん
「じゃ、そろそろ行こっか。」私達は立ち上がりまた道を進んだ。
「それにしても、陽菜多ちゃん力強いね」「はい、私のとりえは握力ぐらいしかないので……」
「そっか。でも陽菜多ちゃんにはいいところ沢山あると思うよ!」「そうですか?」「うん。握力もだけど、ほんわかしてるところとか癒しだし、優しいし。」「あ、ありがとうございます。なんだか褒められると照れくさいですね……」「はは」
「そういえば、みんなの得意な術ってなんですか?」「確かに、僕も知りたい」
「じゃあ、まずは悠柳君から教えてください。」
「んーと、僕の得意な術はね……氷の魔法だよ。でも、僕自分の力をあんまりコントロールできないから、人を凍らせちゃったりしたときもあったな……」「マジか!」「じゃあ、次俺言う!」「俺の得意な術はなんと……回復魔法なんだ!」「え?!以外」
「俺、昔は戦闘魔法に憧れてて、なんで自分は、回復魔法が得意なんだろう
みんなは戦闘魔法とか沢山できるのにって悩んでた時期があったんだ。でも、ある日友達が大怪我しちゃって、俺回復魔法が得意だからそいつのこと治せたけど、もし俺が戦闘魔法派だったらそいつを助けらんなかったかもしれないからそんときに自分は回復魔法で良かったなって思ったんだ。」
「長くなっちまったな……ごめん。」「いや、海斗君の本音が聞けて私は嬉しいよ?」「薫……ありがとう」
「じゃあ、次私言いますね。私はさっき言った通り握力魔法が得意なんですけど、でもりんごとか潰せるので良いですよ!戦いにも便利ですし!力仕事は私に任せてください!」
「ほ、ほう……分かったよ。」
「薫ちゃんは?」「え、わ、私は……」そういえば、私の得意な術って何?!?!わからん




