陽菜多、登場!
カンカンカンカンカンカン
「おはよぉぉぉぉぉ」
(ん、朝からうる……さ)
「んあっ?!」なぜか目の前に海斗くんがいた。
「はやく、行こうぜ。悠柳も起きてるからさ。」「えっ?!うそ今何時?!」「朝の3時」「え?!はや」「もういいから。はやく支度しろ。下で待ってるから。」「あ、分かった。」(昨日であったばかりなのに結構話せた……)
私は準備を終えると下に降りた。すると、悠柳君や海斗くん、熊五郎も支度を終えたようで出発の準備をしている。
「てか、どこ行くの?そんなに大荷物持って。」
「え?ちょっと旅をするんだよ。ブラックビックマンを倒すには外に出て自然にふれなきゃいけないんじゃないかって海斗に言われたから。」たんたんと話す悠柳君。
(てか。いつの間にか2人とも呼び捨て……)
「じゃあ、みんな支度終えたみたいだし、行くか!」元気よく言った海斗くんは先に外に出る。「僕たちも行こ!」「うん。」
しばらく歩いていると1人の女の人が立っていた。
その女の人はすごくやつれていて、ボロボロの服を着ていた。
その人は少しずつ口を開く。
「食べ物……を……分け……」私はカバンの中に入っているサラダをそのままその女の人に手渡すと、その女の人は喜んでありがとうと言いながら立ち去った。
「お前、優しいな」するとさっきまで見ていた海斗くんが私にそんな言葉を投げかけてきた。
「そんなの当たり前でしょ!困ってる人は助けなきゃ……」そう言うと彼は少し笑った。
すると、さっき私がサラダをあげた女の人が戻ってきたようでいきなり声をあげた。「あの、私にも旅のお供をさせてください!!!」「えっ?!」「役に立てるように頑張りますので、お願いします!」その子は土下座をしながら言った。
「悠柳君……どうする?」「んー、いいよー!」「えっ?!いいんですか?!」「うん。薫ちゃんの話し相手にもなると思ってね。
だって、薫ちゃんいっつも僕達男子の話の和に入ってけない感じだし!ちょうどいいよ!」(なぜ分かった!悠柳君!!!)
「ありがとうございます!」
その子は笑顔でそう言った。
「私の名前は、陽菜多です!よろしくお願いします。」「私の名前は薫。よろしくね!」「僕の名前は悠柳、よろしく。」「俺の名前は海斗、よろ。」「オラノナマエハ、クマゴロウ!ヨロシクゥ!」「?!」彼女は倒れた。バタンキュー
「え、大丈夫?!」




