墓標が私に降ってきた。
「本日この地区で落下してきた墓標の数は
5基です。墓標になったのは、、」
深夜十一時のラジオはそう続けて、人の名前を言う。
「続いては明日の天気予報です。明日のこの地区は一日中晴れるでしょう。」
名前を読み上げたあと、明日の天気の話をする。
今ではすっかり当たり前になった。
ある年の4月1日をさかいに、それは世界中で起こった。
空から墓標が降ってくる。
ひと昔の人に言ったら、ただのエイプリルフールのネタかといわれて笑われるだけだろう。だけど、それは世界中で起こった。
どっかの偉い人やお金持ちの人、貧しい人、会社員、主婦とかそんなの関係なしに、
墓標が空から彼ら彼女らに向けて降ってきた。
一時は世界は大混乱になり、争いあう激しい世界となったけれどいつのまにか争いが終わっていた。
しかし墓標は降り止まない。日によって数百だったり数個だけだったりするが、毎日墓標が空から降ってくる。
そして、ついに私に降ってきた。




