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断罪人の母  作者: 天遊狐
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母の仕事

初投稿です。よろしくお願いします。

異世界に転生したい。

チート級の魔法を手に入れて世界を救っちゃったりして、

可愛い女の子達にチヤホヤされたい。

「ま、眩しい…」

いきなり目の前に白い光が現れた。

「そこのキミ!今、異世界に行きたいって考えてたでしょ?」

「だ、誰だ!!」

「ふふふ、そんなに慌てないで。私は異世界から来たただの妖精さ!」

「ようせい…?妖精!?」

「んじゃ、異世界へレッツゴー!」


なんて起きる訳もなく、実際は─

「そこの息子!今、異世界に行きたいって考えてたでしょ?」

「か、母さん!!」

「ふふふ、そんなに慌てないで。ちょっと手伝ってもらうだけよ」

「もう手伝わないって言っただろ」

「お小遣い倍にしてあげようと思ってたのになぁ…」

「…行く」


母の車に乗り込み、

日中とは思えないほど薄暗い森の中を進む。

目が覚めるとちょうど目的地が見えた。

僕達は2つのクーラーボックスを持ち小さな倉庫へ入った。

ひんやりとした重たい空気が暗い倉庫の中を漂っている。

小さい頃は少し怖かったが、

今では安らぎすら感じてしまっている自分がいる。

慣れとは怖いものだ。

「─────!!!」

目と口を塞がれ、椅子に縛り付けられた男の

声にもならぬ声が微かに聞こえる。

「準備OK!じゃあよろしく」

「はいはい。えー、45歳3児の父。罪状は…」

「どうしたの?」

「不快なツイート…?」

鋭い刃物の音とともに鮮紅色の血が宙を舞う。

床に落ちた男の顔を拾い、クーラーボックスに入れる。

「相変わらず上手いな、母さんは…」

「当たり前じゃない。何年この仕事やってきたと思ってんのよ。」

それから、床の血を拭いて

解体した体をもうひとつのクーラーボックスに入れ、

母と僕は車に乗り込んだ。

「なぁ、母さん。」

「ん?どうしたの?」

「"不快なツイート"が罪なの?」

「そうよ。それがどうかしたの?」

「いや…なんでもない。」

不快なツイートが罪ってことは

そのツイートが原因で誰かが死んだのだろうか。

それとも、人生を壊された人がいるとか…?

いずれにせよ変な罪状だ。内容が気になるな。

そういえば男の持っていたスマホがあったはずだ。

幸い親指があるからロックの解除には困らない。

少々罰当たりな気もするが、男のTwitterを見させてもらった。

しかし、肝心の"不快なツイート"が見当たらない。

消されたのだろうか…

スマホをパソコンに繋ぎ、消されたツイートを表示する。

最後に消されたツイートの内容は、


「息子3人と嫁を連れてハワイに来たよ〜!

ちなみに写真は溺れかけてる嫁…w」


というものだった。

いったいどこが不快だと言うのだろう。

もしかして本当は海が"深い"ツイートなんじゃないか。

我ながらくそ寒い。

しかし、ふとリプ欄を見てみるとその理由が分かった。


「は?写真撮ってないで助けてやれよ」

「幸せ自慢かよキモ」

「子供の面倒見ないでなにやってるんですか。最近の若い人達は子供そっちのけで遊んでる人ばっかり。子供達が可哀想。」


なるほど、所詮は人間の嫉妬か…くだらない。

そんなもののせいで殺されてしまうなんてこの人も可哀想だな。

まだまだ稚拙な文章しか書けず、読みづらい部分が多々あると思います。他の方の作品も参考にし、徐々に慣れていければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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