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異界の荒鷲  作者: 飛桜京
第三章
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討滅

 ○荒鷲傭兵団四四四飛行戦闘隊・ツァリコフ=コンラッド


 剣とアイラの野郎(アイラは娘か)。俺の獲物まで持っていきやがった。さすがの俺も空戦の天才には勝てねえかな? まあ、もうそろそろ終わりだし、サンロクのエースも来る頃だろうしな。

 左旋回で敵を追い詰めて機銃掃射。それを一機の敵にぶつけて誘爆を起こさせてそれの巻き添えをもう二機に食らわせる。はっはー、ビリヤードみてえ。


『待たせたなデカブツども。ようやく戻ってこれたぜ』


 はっ、死神の鎌を持ったエースのご登場だ!

「おせーよ、ヤポンスキー」

『次それで呼んだらお前を撃つからな』

「おっと怖い怖い」

 あいつの乗ってる戦闘機、紫電改じゃあねえのか? ありゃあ五式戦(type5)じゃねえか。

 しかもだれかは知らねえが娘っこまで連れ込んでるたあ、エースってのは得な奴だねえ。


 ○荒鷲傭兵団六六六飛行戦闘隊・高円三笠


 格好つけて出てきたはいいが、もう大体終わってるじゃねえか。俺が消えた時の三分の一も残ってねえぞ?

 向かってきた敵のコックピットを機銃で狙い撃つ。三発撃って相手の絶命を確認し離脱。こいつの機銃弾がほぼ残ってて良かった。残ってなかったら不確実になるが一発二発で仕留めなきゃいけなかったからな。

 ジェット機のコックピットは皆総じて防弾性がやたら高いからな。たぶん高速戦闘のためなんだろうけど。

 そして自分がアフターバーナーで焼かれない程度に近づいて背後から敵を攻撃。エンジンが暴発し、仲間ごと撃墜できた。

 あと少しだ! と、思ったが、ばしゅっという音とともに敵戦闘機が消えた。なんだ!?


『中佐ー。そこ危ないですよー。カタリナちゃんが冷凍光線(ビーム)撃ちますから気を付けてくださいねー』


 夏見にの声が聞こえたと同時にまた水色の光線が飛んでくる。敵を同時に何機か撃墜しているとはいえ、カタリナの奴、明らかに俺を狙ってるだろ! 俺が何か悪いことをしたか!? 確かにお前の姉を剥いたけども!


 ○荒鷲傭兵団六六六飛行戦闘隊・夏見小町


 三笠さんなんて、一緒に撃墜されちゃえばいいんです。

 恐ろしいつぶやきが後部操縦席から聞こえる。今日のカタリナちゃん、すごく怖い。

「ど、どうしたのカタリナちゃん、えらく不機嫌そうだけど?」

「何でもありません。ただ、いらいらってするだけです」

 ばしゅーん。また光線発射。本当に高円中佐を撃墜するつもりだよこの子! 中佐、逃げてえっ!

「ナタリアお姉ちゃんの服を剥ぎ取った三笠さんなんて、敵と一緒に撃墜されちゃえばいいんですっ!!」

 前言撤回。墜ちろクソ中佐!! 機銃発射あ!!!

『テメエら、マジで何してやがんだ! 敵撃つように見せかけて俺を撃ってくんじゃねえ! 馬鹿!』

「女の子の服はぐようなクソ野郎にそんなこと言われる筋合いはありません! 急に出るところで出てるしとか訳わからんことをいう男だなとか思ってたらそれだったんですか!」

『このッ! けど言い返せないのが悔しい!』

 ふははは、女の子を怒らせたら怖いのだよ、中佐。

「おっちーろ、おっちーろ」

『本っ気でそういうこと言うのやめてくんねえかなあ!? 悪いとは思ってんだから!』

 ゆらゆらと陽炎のように揺れながらカタリナちゃんの誘導式冷凍光線(ビーム)を避けてうまいこと()にあてて撃墜させる中佐。むう、なかなかうまい。あの人にスコアは入んないけどね。


 ○荒鷲傭兵団六六六飛行戦闘隊・青葉諒


 うわー、隊長、ついに味方に狙われてるよ。けど、あの光線を全部避けるなんてすごいね。しかも全部敵を盾にして防ぐとは。なかなかあくどいなあ。多分あれ、敵のみさいる? ってやつより速いんじゃないかなあ。

「隊長、その調子ですよ。あと五機、がんばれ!」

『おまっ! お前ら何味方で遊んでんだコラア!』

「え? 僕あ楽しいことの味方ですよ? そのためなら昇格だってドブに投げ捨ててやるさ!」

『サンロクに俺の味方はいないのかっ!!』

 いやあ、さすがに女の子の服剥ぐってのはちょっとないかなーって。

『聞こえてるぞ青葉あ!!』

「うひゃあ、ごめんなさーい!」

『青葉大尉、あまりふざけすぎるのもどうかと思いますが……?』

 隊長と話しながら敵を追い詰めてたら金橋君に見とがめられたけど……。

 ……よし、一機撃墜! これで二十機撃墜だ!

「あっはっは、ごめんね金橋君。ちょっと楽しくってさ」

『まあ、わからんではないですが』

 わかっちゃうんだ。そこはせめて隊長の味方してあげようよ。


 ……ん? って、カタリナちゃん!? それアイラ隊長!


 ○荒鷲傭兵団二二二飛行戦闘隊・アイラ=ヴィルヘルム


 もうヤダ。サンロクの皆と飛ぶのもう嫌です! 私たちまで撃墜されそうなんだもの!

『大丈夫か魔女!?』

『隊長、だからbf109にしとけばよかったのに。今からでも機種変更訓練でもしてきたらどうです?』

「断ります! あと、ツァリコフ隊長はどうして私のことを魔女って呼ぶんですか!」

『ん? 尾翼の絵が魔女だから』

「こ、これは皆が描いたものです! それなら皆魔女じゃないですか!?」

『いや、だってお前隊長だろ? だからこそ魔女って呼んでるんだが。実際動きとかもそれっぽいし』

 もう嫌だ。こんな世界もうヤダ。ドイツに帰りたいよう。あっ、けどこの世界にいなきゃ三笠クンに会えなくなっちゃう。


『隊長、前!』


 ジゼルの声で前を向くと敵が目前に! え、ええと、機銃掃射! バレルロールで右へ離脱! そのまま敵の二番機を攻撃し、もう一度退避。

 考え事なんてしてる暇ありませんね。気を付けないと。敵は、あと三機、かな?

「ふう、ありがとうございますジゼル」

『考え事なら後でしてくださいな。どうせ高円中佐のことなんでしょ?』

「ど、どうしてわかるんですか!?」

『女の勘?』

「そ、そうですか」

 私って、わかりやすいのかなあ。


 そして、再びあの青い光線で敵は殲滅された。三笠クン。うん、大丈夫、だよね?

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