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16回目のクリスマス

作者: 紅 恋

16回目の12月25日それは俺にとっての最悪な日だった。



目の前に幸せそうな笑顔をしたカップルが通り過ぎる。


「失敗した・・・」


学校でも家でも嫌な事しか考えられなかったから

気分転換にと、街に出てみたが、こうも目の前で見せつけられると

より、気分が暗くなる。


俺だって、好きでクリスマスに一人でいるんじゃないつーの

本当は、学年でトップクラスで可愛いい橘さんとデートでもしたかったさ

”彼女”だったらな・・・


そうこうしている間に広場に行き着いた。

そこには、巨大なツリーが色鮮やかに飾り付けされ

注目を浴びていた。


「きれいだな・・・・」


ツリーは神秘的で幻想的な美しさを放っていた。

その光は、俺の心の隙間を刺すように輝いている


「寒い・・・・な」


ベンチに座り、買っておいたコーンポタージュを飲んでいると、

空から、白い雪が降ってきた。


「珍しいな、この地域に振るなんて・・・」


雪が降るなんて何年ぶりだろうか・・・


こうして16年目のクリスマスはホワイトクリスマスになった・・


雪が降ってきた事で寒さが増した感じがした


俺はジャケットの襟に首をすぼめながら、缶を持つ、

確かあそこの角にゴミ箱があるはず・・そんな事を考えていた俺に女の人の声がかかる。


「あの・・・すみません」


ん?カメラで撮ってくれとかかな?


「なんで・・す・・・か?」


目の前には橘さんがいた。


なんでこんな所に橘さんが!?


混乱した俺に橘さんはさらに俺を混乱させた。


「あの、裕樹君に聞いてほしい事があるんだけど」


俺の名前を覚えてくれてたんだ・・・


「な、何でしょうか」


「裕樹君、私とつき合ってください!」


「へ?」


このお方はなんとおしゃったのか?つき合ってください?俺と?


様々な疑問が瞬時に思い浮かぶ、がやはり結論は一つ


「俺で、良ければ喜んでお願いします」


俺たちは手をつなぎ歩き出す。


聞いた話によると、前から橘さんは俺の事が好きだったらしく

友人に何度も相談した結果、クリスマスに告白・・・という事になったらしい


こうして

俺の16回目の12月25日は最高な日になったのである



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