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84.33  作者: ゴリラ
2026 三月
67/67

三月二十七日 金曜日

今日の季語は、「残り鴨」です。

瞬間に生きている姿が、凛としていました。

今に生きる、強さです。


寄り添いて 引波連れる 残り鴨

のこりかも ひきなみつれる のこりかも


午前中、お堀の周りを散歩しました。

肌寒い風が、羽織っただけのコートの裾を翻していきます。

体の熱が取られそうで、急いで左右の布地を引き寄せ、前を合わせました。


お堀の角に、鴨が二羽いました。

片方は、お腹が減っているようです。

逆立ちをして、何度も潜り、水草を食べています。

「あー、腹減ったなぁ」

きっと、そう言っています。

もう一羽は、それに黙って寄り添います。

「そぉ?」と、少し目を見開いてみせます。

一緒にいるのが楽しいのだと、私にもわかりました。


しばらくして、二羽は、お堀の真ん中へ向かって泳いで行きました。

引き波が、鴨の後ろに、扇形に広がりました。

水面が離れがたく、引きつけられていきます。


「美しいな」と思う瞬間でした。

私の心も、泳いでいく鴨に惹かれました。

鳴きもせずに分かりあう、その心地よい距離に。


英語

floating close

trailing a wake behind them

lingering ducks


中国語

相依游水面

引浪随其后

春日留余鸭


スペイン語

juntos nadando

estela que les sigue

el ultimo pato


私の心も引き波のように、二羽の鴨の後ろについていきました。

やはり、自然は大きく尊いです。


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