三月二十四日 火曜日
季語はネーブルです。
皮を剥くと、爽快な香りがします。
ネーブルの ひと口に揺れる 花かんざし
ねーぶるの ひとくちにゆれる はなかんざし
お祝いで、カクテルを飲みに行きました。
ノンアルコールが一番しっくりくる年齢です。
若い時は、アルコールを楽しめなくなるとは想像もしていませんでした。
思わず、笑ってしまいます。
展望の良いバーカウンターに座りました。
闇の中に、黄色とオレンジの街の明かりが間隔を開けて連なっています。
霜が降りたような瓶が窓際に何本かありました。
読み方のわからないラベルの瓶もたくさん並んでいます。
私は苺を使ったものを頼みました。
つまり、美味しい苺ジュースです。
私の隣には、和服で髪を結い上げた女性がいました。
ネーブルを使ったカクテルを飲んでいます。
女性は、グラスをゆっくりと持ち上げ、口元に持っていきました。
黒髪の白いうなじに垂れた、花かんざしの房が嬉しそうに揺れます。
桜の花が微かに音を立てそうでした。
英語
a taste of orange
the dangling flower charm
trembles on her hair
中国語
一口橙子
晃动着
花簪子
スペイン語
un bocado de naranja
se mueve
la flor del pelo
お読みいただき、ありがとうございました。
これからも、日常の切り取りをお届けしたく思います。
よろしくお願いいたします。




