表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84.33  作者: ゴリラ
2026 三月
63/67

三月十三日 金曜日

受験生 お守り揺らし バス降りる

じゅけんせい おまもりゆらし ばすおりる


リュクを背負う人が、バスから降りてきます。

段差の大きなステップから、ぽんぽんと人が出て来ては、同じ方を向いて歩き始めました。

八時前、この通りに、列ができるのは滅多にないことです。

私は、首を傾げ、彼らの歩幅に合わせ、ついていきました。

前の人の紺色のリュックが、私の目の高さにありました。

左肩に近いところに、桃色の真新しい布がぶら下がっています。

それには、可愛らしい梅の模様が見えました。

「お洒落だな、春らしいな」

銀色の文字が、真ん中に刺繍されていました。

「合格祈願」

この四文字に、私の目が見開きました。

私は、受験生の中にいたのです。

曲がり角に、白い紙が貼られた立札がありました。

黒い字で「受験会場はこちら」と書かれ、赤い矢印がついています。

この先は、真剣勝負の場です。

彼らは、突き当たりを右へ進みました。

私は左へ外れます。

「ふーっ」と息を吐きました。

緊張と、不安が混ざり合った沈黙は、重いものでした。


「分岐点って、面白いな」

それぞれの、時と場所の奇妙な交差です。



英語

student for exams

swinging a good luck charm

stepping off the bus


中国語

考考生

摇着护身符

走下公交车


スペイン語

el estudiante

mueve su amuleto

baja del autobús


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ