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三月十六日 月曜日
落第に 息を潜める 我の影
らくだいに いきをひそめる われのかげ
ここ二、三日で、引っ越しをしました。
その朝は、早くから目が覚めました。
午前二時半、外は真っ暗です。
周りのマンションの明かりだけが、常夜灯でした。
外に出て、車に荷物を積みました。
路面が、小雨で濡れています。
足音が水滴のように鳴りました。
服が冷気を通し、肩をすくめて歩きます。
闇、寒さ、静けさ、全てが私を弱くします。
手が震えました。
暗闇から獣が飛びかかりそうで、体を低くし、小走りして戻りました。
それでも、立ち向かわないと、新しい場所に住めません。
朝三時には、何も見えませんでした。
けれど、五時には薄っすら紺いろになりました。
五時半には、空に光があり、建物の輪郭がはっきりします。
六時には、通常の朝でした。
何も恐れなくて大丈夫です。
夜は、必ず明けました。
カナラズ。
英語
falling the grade
my own shadow stays
holding the breath
中国語
考试落第
屏住呼吸
我的影子
スペイン語
no pase
sin respirar
mi propia sombra




