三月九日 月曜日
風光る 縁石辿り 空仰ぐ
かぜひかる えんせきたどり そらあおぐ
朝に散歩をしました。
通りには、車も人もいません。
家々は模型のようで、人の気配がありません。
私の足音だけが鳴ります。
早起きのそぞろ歩きが好きです。
スポイトからポトリと一滴、落としたような空間が、私を取り込みます。
私は、その水中を泳ぐ金魚です。
周りの建物が青空に輪郭をくっきりと描いています。
今日は、きっと、晴れです。
胸を張ると、立派になった気がしますが、零度の空気に耳が冷たくなりました。
大通りに出ると、私は手を振って歩きました。
白線を見つけ、その上に立ちます。
両腕を広げ、モデル歩きの練習です。
それに飽きると、縁石にポンと乗りました。
小さい頃、縁石を辿ると、直ぐに片足を踏み外したものです。
でも、今は、空を仰いだまま、深呼吸もできます。
小路から、灰色の防寒コートを着た人が、先を急いで来ました。
うつむいて、どんどん先へ行きました。
その姿が次第に小さくなるのを縁石の上で見届けます。
私のお腹が「きゅるる」と音を立てました。
そろそろ、今日の始まりです。
英語
Bright wind is shining
Tracing along the curbstones
Looking up at the sky
中国語
春风光
踏着缘石行
仰望苍穹中
スペイン語
Viento que brilla
Sigo por el bordillo
Miro hacia el cielo




