12/24
一月十九日 月曜日
寂し鳴く こころ鳥帰る 春隣
さみしなく こころとりかえる はるとなり
晴れた日の午前、買い物に出かけました。
スーパーの駐車場には、まだ人の気配がありません。
私は転ばぬように、長靴ばかりを見て歩きました。
鳥の甲高い声がしました。
それは、冷えた空気に放たれた矢のようでした。
私は立ち止まり、空を見上げます。
たくさんの鳥たちが、V字に並んで飛んでいました。
両端の鳥はひと回り大きく、きっと旅の熟練者です。
遠い北の地へ、彼らは本当に行き着くのだろうか。
あの一対の翼で、そんなことができるのだろうか。
疑うたびに、自分だけがどんどん小さくなっていきました。
突風が雪の粉を散らし、頬に吹きつけます。
不意の一喝に、私は首をすくめました。
鳥の声は、惜別から励ましへ変わりました。
信じるという心。
掛詞
鳥が「鳴く」、こころが「泣く」、春の訪れと共に寂しさが「無く」。
「鳥帰る」に、冬の沈んだ心を「取り替える」。
「春隣」に、新しい自分が「春となり」。
英語
Lonely cries
Migratory birds fly away
Spring is almost here
中国語
孤鳥寂鳴
候鳥遠飛
春日将至
スペイン語
Canto triste
las aves se marchan
ya viene primavera




